セールスポイント
・想像以上に大きなあら挽肉がたっぷりと入っているカレー。
・化学調味料不使用であり、素材の味が活きている。
貞光食糧工業株式会社について
徳島県にある「貞光食糧工業株式会社」は昭和16年からある老舗の養鶏を主とした食品会社です。
鶏の飼育から処理加工までを一貫生産しており、加工食品も多く作っており、今回紹介する「阿波尾鶏あら挽カレー」が売れ筋になっています。
「地養鶏」と「阿波尾鶏」というブランド鶏をスーパーや飲食店などで見かけたことがある人も多いと思いますが、それらの銘柄鶏の生産を担っている1つのメーカーとして有名です。
阿波尾鶏とは?
阿波尾鶏(あわおどり)は徳島県で飼育されている鶏の品種であり、出荷数・シェアともに名古屋コーチンや比内地鶏、薩摩地鶏を抑えてトップになるほど現在では圧倒的な人気を誇っています。
徳島県の畜産研究所で生まれた阿波尾鶏は10年かけて軍鶏(しゃも)と他の有料肉鶏を合わせて改良された品種であり、徳島で有名な阿波踊りから因んで名付けられました。
特徴は軍鶏ならではのシャキッとした歯ごたえと旨味を程よく残し、肉質は現代人に好まれる様に柔らかく、ジューシーです。
レビュー
今回紹介するのは「貞光食糧工業」の「阿波尾鶏あら挽カレー」と「阿波尾鶏あら挽トマトカレー」の2種類です。
調理方法は3~5分間、熱湯で湯煎するか、別の容器に移し替えてから電子レンジで加熱するだけです。
阿波尾鶏あら挽きカレー
辛さは普通ですが野菜の甘みがそれなりにあり、旨味の多いフレンチのスープとインドカレーと合わせた様なカレーになっています。
このシリーズのカレーは科学調味無添加として作られており、旨味の主役はチキンブイヨンとオニオンソテー、そして鶏挽肉なのでスパイスの風味と味がしっかりと伝わってきます。
鶏肉は手羽元の挽肉を使用しており、阿波尾鶏の濃厚な旨味と手羽元のギュッとした歯ごたえが楽しめます。
レトルトとしては値段が高いだけあり、挽肉がたっぷりと入っている上に歯ごたえを感じられる大きさの粗挽きなので、満足度の高さが特徴的ですね。
阿波尾鶏あら挽きトマトカレー
こちらもサラッとしたカレーになっておりスープのベースはほぼ同じですが、商品名通りトマトの味がしっかりとしており、チキンブイヨンとトマトの味を楽しむシンプルなカレーになっていますね。
材料は異なるものの「阿波尾鶏あら挽きカレー」と同じ様に、鶏肉がたっぷりと入っています。
辛さが比較的控えめになっており、日本式のドロッとしたカレーやスパイシーなインドカレーに慣れているとパンチに欠ける味わいに感じるかもしれません。
その場合には少量のチーズや焼き野菜などをトッピングすると日本人好みになると思います。
総評
この商品の特徴はなんといってもかなりの粗挽きである阿波尾鶏の美味しさでしょう。
その鶏肉を活かすためにどちらのレトルトもこってりとした旨味ではなく、チキンブイヨンとオニオンソテーをベースとしたクドすぎない素材に、ドーンと阿波尾鶏が主役として立っているカレーです。
やや値段が高いのがネックですが、肉を食べた実感を得られる優秀なカレーと言っていいでしょう。
素材を活かした味わいが好きな人にオススメのカレーでした。