目次
セールスポイント
・蕎麦屋で味わえる様な独特の美味しさを再現。
・切った具材を炒めて、素を入れて煮るだけ。
・鰹節と鯖節の出汁の香りを楽しめる。
水牛食品について
1930年に東京に創立された「水牛食品」はソースやカレールゥなどの調味料に関する製造を行っているメーカーです。
「回鍋肉のたれ」や「酢豚のたれ」などの奇をてらった商品は少なく、定番の味わいが多くあるのが特徴ですね。
一番の売れ筋は昭和10年に発売された「なつかしの昭和カレールゥ」であり、こちらは日本にカレーが浸透し始めた頃の懐かしい味を今でも楽しめる事が出来る様に作られています。
カレー南蛮は「素」で作るのが基本
そば屋では南蛮のことは長ネギを指しており、カレー南蛮や鴨南蛮では基本的に長ネギが使われています。
蕎麦屋自慢のそばつゆで鶏や鴨などの具材を煮たものに、後述する「カレー南蛮の素」を使うことでカレー南蛮が出来上がります。
これはそば屋の濃厚なつゆを活かした『味が入っていないが、つゆに溶けばトロミが出て、ほのかにカレーの香りがする』という今では考えられない商品ですが、未だにこちらのカレー南蛮の素を使用している店は多数あります。
現在では玉ねぎと豚肉を使ったカレー南蛮もあり、蕎麦屋自ら専用のカレールゥを作っている店もあるほど人気のあるメニューですね。
カレー南蛮の素が日本にカレーを定着させた
カレー南蛮自体は歴史が長いメニューであり、実は明治から存在している上に、蕎麦屋が作った製品ではないと変わった経歴を持っています。
元々は「杉本商店」の「カレー南蛮の素 軽便カレー粉」という製品を使用することで、純和風の鰹節が効いたそばつゆに溶かすだけで流行りの洋食風そばを作れるものでした。
この変わった経緯には理由があり、洋食がまだまだ主流じゃなかった時代に親しみを持ってもらう為に、人気のある食事であるそばに目を付け、日本蕎麦店向けのカレーを開発したそうです。
このメーカーがカレーライスの簡易ルゥの元祖であると言われており、スーパーで大量に置いてあるカレールゥはこちらのメーカーの努力によるものですね。
だし香るカレー南蛮蕎麦の素
枕崎産鰹節と鯖節のだしが香るオリジナルカレー粉の南蛮蕎麦用カレールゥです。
だしが既に入っているので、元祖カレー南蛮の素とは違い、めんつゆを用意する必要がなく、具材と水だけで簡単に蕎麦屋の味を楽しめる様に作られています。
化学調味料が使われておらず、フレークタイプなので使い勝手が良いのが特徴ですね。
レビュー
今回紹介するのは「水牛食品」の「だし香るカレー南蛮蕎麦の素」です。
作り方
1.鶏もも肉と長ネギを切る。
2.水800ccを加え、鶏肉に火を通す。
3.火を止め、カレー南蛮の素を入れて混ぜる。
4.5分経ったら、長ネギを入れて煮る。
5.トロミがついたら完成!
カレー南蛮そば
蕎麦屋で食べる様なカレー南蛮独特の香りと味は再現度が非常に高いですね。
特に驚いたのが鰹の荒節の芳ばしさと鯖節の風味がしっかりと味わえることでした。
出来上がり量が多いので、実質3人前はあるのでコストパフォマンスが良いですね。
ですが、管理人は蕎麦屋を真似たそばつゆを良く作るので、旨味に関しては少々物足りないと感じました。
グルメの扉流カレーうどん
という訳で、この物足りなさを補う為に塩分不使用のだしパックを1つと本みりんを加えました。
蕎麦屋ではより上品なめんつゆに仕上げたい時や蕎麦料理に使う時などに、出来上がった汁に本みりんを加えた、御前返しというつゆにすることがあります
これで旨味は十分になり、ほのかに甘味が増えることで店で食べるカレー南蛮により近づきました。
カレー南蛮の素やレトルトなどは市販品でもありますが、蕎麦屋風にここまで近づける商品はほとんどないですね。
総評
意外と値段が安く、大量のつゆが出来るので3人前以上のカレー南蛮を作りたい時にオススメです。
高級なお取り寄せというよりはホッとする様な蕎麦屋のカレー南蛮を再現した商品ですね。
旨味が少々足りないと管理人は感じましたが、だしを加えれば立派な味になったので、鍋の〆に使ってみても面白いでしょう。