セールスポイント
・台湾に本店を持つ人気店が日本へ進出。
・実店舗に近い手作り小籠包を楽しめる。
・出来てた故に、実店舗以上に熱々。
京鼎樓について
小籠包レストランというコンセプトを持つ「京鼎樓」(以下、ジンディンロウ)は台湾に本店を持つ人気店です。
2022年時点では日本全国に37店舗展開しており、通常の「ジンディンロウ」以外にもワンランク上の高級店「ジンディンロウHARENOHI」やリーズナブルな台湾屋台料理を提供する「ジンディンロウ 羽つき焼き小龍包」などの様々なブランド形態を取っています。
メニューは台湾料理だけではなく、四川料理や広東料理などの日本人好みのラインナップが多くメニューに採用されており、看板メニューは当然ながら小籠包です。
「ジンディンロウ」の小籠包の大きな特徴としては点心師(点心専門の料理人)が餡と皮を店内で手作りしており、包みたてをすぐに蒸してくれる所です。
レビュー
今回紹介するのは「ジンディンロウ」の「レンジ調理用小籠包」です。
▼パッケージ。
日本1号店は恵比寿の為、日本における「ジンディンロウ」の本店は恵比寿されています。
▼中身。
日本のスーパーでよく見かける小籠包と似たようなパッケージとなっています。
このトレーが付いているのが通常品(蒸し専用)との大きな違いですが、価格は少々高くなりますね。
調理方法
電子レンジの場合
1.電子レンジ対応の「皿」に水を30cc入れる。
2.トレイごと水を入れた皿に乗せる。
3.「ふんわり」とラップを掛ける。
4.電子レンジで加熱。
蒸し器の場合
1.蒸し器にクッキングシートやレタスを敷く。
2.小籠包を2~3cmの間隔で並べる。
3.フタをして10分蒸す。
皮を美味しくする方法
冷蔵庫で8~12時間解凍するとより生地がしっとりとし、皮が破れにくくなります。
特に、電子レンジで調理する場合には解凍した物とそうでない場合では天と地ほどの差があったので、解凍してから調理することを推奨します。
ただし、蒸す場合には解凍せずとも美味しく調理することが出来、個人的な結論としてはトレイに入っていない蒸すタイプを最初から買った方が良かったと感じました。
▼完成品。
こちらは冷凍したまま蒸し上げた製品ですが、冷凍食品とは思えないキレイな仕上りですね。
冷凍食品の場合には薄すぎる点心は破けやすい為(特に電子レンジの場合)、実店舗の小籠包ほど生地は薄くありませんが、冷凍食品であることを考慮すると薄い分類だと考えられます。
ねじれの部分(頂点にある皮の綴じ目)を持ち上げないと簡単に皮が破けてしまう為、取り出す時には気をつけましょう。
点心を美味しく蒸すコツ
蒸し器は穴が大きめのものを利用しないと水分が器の底に溜まり、折角の皮がベショベショになったり、破けたりしてしまいます。
小さな穴が多数あるタイプが日本では主流の為、網や簾(すだれ)などで水分が溜まらない工夫をしてあげると良いでしょう。
▼ジワリと出るスープ。
最初は凍白湯(豚骨スープの煮こごり)と豚挽き肉の味が口の中に一気に広がりますが、モッチリとした皮と具を噛み締めていると野菜の甘みがジワリと感じられます。
中華醤油や塩ベースではなく、日本の醤油の味わいが主張した味付けに甘味料を加えた様な味付けなので、中国や台湾で食べられる小籠包とは少々異なるかもしれませんね。
ですが、「ジンディンロウ」がかなり早い勢いで全国展開出来た理由の1つとして、本場の料理の良さを活かしつつも日本人の口に合った味付けをしている所なのかもしれません。
▼スープはコッテリ。
頂点のしぼり部分をかじって、そこからスープを飲んで味わう方法とレンゲにスープを流して飲む方法がありますが、好きな食べ方を選んでください。
口の中にスープを入れると国産の豚挽き肉と豚脂(ラード)が主張したジューシーかつコッテリとした肉汁が楽しめ、豚骨ラーメン以上の濃厚さとコクはジーンと口の中に響く力強い味わいです。
これが冷めていると豚脂がしつこく感じ、臭みも感じてしまうので、火傷するほどに熱々で提供するのが小籠包では何よりも大事なのです。
▼黒酢をレンゲに入れるのも良い。
他社製品を使った写真ですが、小籠包は黒酢との相性が良く、本場の中国や台湾などでも黒酢や生姜を載せて一緒に食します。
豚骨スープを使った小籠包なので豚の風味が中々強く、その風味を抑えたい人は香辛料を加えると言った所ですね。
ですが、「ジンディンロウ」の小籠包は生姜と黒酢を入れずとも最後まで飽きること無く、食べきってしまいました。
総評
管理人は恵比寿の本店で開店当初の年に実店舗で食べましたが、その時は本格的な小籠包であったのですが、熱々でなかった為(火傷のクレーム対策かもしれませんが)、二度目は無いと感じました。
しかし、冷凍食品の場合は自分でしっかりと調理することが可能な為、出来立ての小籠包の汁の美味しさを堪能でき、強めの豚の旨味も程よく感じられました。
本場の点心は単品で完結する作り方なので、白ごはんのおかずにするよりも炒飯やラーメンなどの付け合せとして食べるとより満足感の高い食事を過ごせます。