セールスポイント
・昔ながらの作り方をしており、シンプルな材料のみで作られている。
・アルコール添加と熱処理をしていない生味噌。
・淡路島内の旅館やホテル、学校でも使用されている。
かわばたみそについて
180年前から淡路島で家業として営んでいる「かわばたみそ」は昔ながらの製法と手作りで時間と手間をかけた味噌を作っています。
「かわばたみそ」では味噌の素材にもこだわっており、「北海道産大豆」と「淡路島の天然水」を使っており、更に米麹には『味噌屋の命』と言う程力を入れて作っています。
ここの味噌の特徴は保存性を高めるアルコール(酒精)添加や熱処理を行っておらず、昔と同じ生味噌を作っているところがポイントです。
米麹に力を入れているので、同じ麹を使う甘酒も人気商品の1つで、最近は味噌と同じぐらい売れているようですね。
アルコール添加と熱処理について
味噌は発酵調味料であることは周知だと思いますが、発酵食品は家庭の環境でも少しずつ変化しています。
特に家庭で変化を感じやすいのは納豆やキムチ、チーズなどで、酸味や香りなどの変化が起きやすいです。
味噌もその変化を受けやすい食材の1つで発酵を抑えるために加熱をして発酵を抑える熱処理とアルコール添加することで発酵を抑える方法があります。
これらについては悪者にされがちですが、品質を維持することや保存性を高めるなどのメリットが多くあります。
その変わり、味や風味では何も加工していない『生味噌』よりも劣ることはありえます。
3種の味噌お試しセットについて
「かわばたみそ」で販売されているお試しセットはこの店のベースとなっている「中辛味噌」「甘口味噌」「赤味噌」の3種類を味わえます。
お試し用なのでケースではなく、簡易袋になりますが、品質自体に変わりはありません。
楽天のレビュー欄を見ていた処、+100円でギフト対応してくれるそうです。
味噌の詳細は後ほどレビューでまとめて紹介します。
レビュー
今回紹介するのは「かわばたみそ」の「3種の味噌 お試しセット 500g」です。楽天で購入し、送料無料で税込み1,000円でした。
▼左から「辛口」「中辛」「甘口」になっています。
このように簡易的な包装になっているので、衛生的なタッパーに移し替えてあげるといいでしょう。
中辛味噌(合わせ味噌)
国産米から独自製法で作った糀と国産大豆で作った中辛の味噌です。
多くの地域にて馴染みのある米味噌で、一般的(マルコメやハナマルキなど)な合わせ味噌と比べるとやや塩気があるかもしれません。
その変わり、大豆自体の旨味がたっぷりなので、安物によくある塩のトゲトゲしい感じは一切ないですね。
ほどよい甘味とほのかな渋みがあるので、オールラウンダーに活躍する使いやすい味噌です。
甘口味噌
麹の量をおよそ1.3倍に増やした上に、塩分を控えめにした減塩の甘口味噌です。
西京味噌ほどではありませんが、この手の味噌としては甘味が強いですね。
後味が味噌とは思えないぐらいにスッキリしており、渋みはほぼ無く、穏やかな風味を味わえます。
甘味と塩分のバランスが優れているので、味噌自体をタレのように使うと米麹の甘さを楽しめます。
赤味噌
約1年間、蔵で寝かせて作った赤味噌で、合わせ味噌の原料としても使っています。
赤味噌ならではのドッシリとした味わいが楽しめ、塩気と旨味がガツンとしています。
「かわばたみそ」の中では1番きゅうりを美味しく食べられ、昔ながらの味噌を1番楽しめるのがこちらですね。
味噌の味が強いので、旨味や香りが強いものと組み合わせるとまとまった味になります。
味噌汁は家庭でもよく飲むと思うので、今回は各種味噌ごとに1種類ずつ味噌汁以外の料理を紹介します。
鮎の味噌焼き(中辛味噌)
材料
鮎 1尾
塩 少々
中辛味噌 10g
砂糖 小さじ1
みりん 大さじ1
作り方
1.鮎のウロコと滑りを取ったら、塩焼きの時よりも少なめの塩を振る。
2.グリルで鮎の表面に軽く焼き目が付く程度に焼く。
3.調味料を合わせて鍋で軽く火を入れる。
4.加熱した味噌を鮎の片面に塗って焼く。
両面塗ってもいいですが、家庭用のグリルだと片面の方が美味しく仕上がります。
定番の塩も美味しいですが、味噌味の焼き物だと複雑な旨味が味わえます。
「かわばたみそ」は生味噌なので加熱後も味噌の香りが芳醇なのがいいですね。
和牛のタタキ~山椒味噌ダレかけ~(甘口味噌)
材料
牛もも肉 適量 ※出来れば和牛の方が良いです。
甘口味噌 大さじ1
みりん 大さじ1
日本酒 大さじ1
水 大さじ1
和山椒 少々
作り方
1.温めたフライパンに油を敷かずに全面焼く。
2.アルミホイルで包んで15分程寝かしておく。
3.鍋でみりんと日本酒のアルコールを飛ばしたら水と味噌を入れて溶く。
4.フツフツとタレが沸いたら火を止め、和山椒を入れる。
5.アルミホイルから牛肉を出して、スライスしたら、タレを掛けたら完成!
包丁で薄くスライスしてからタレを掛けると箸だけでも食べられます。
ここの甘口味噌は米麹が多く、柔らかな香りなので味噌に香ばしさを足していません。
今回は山椒を使いましたが、柚子の果汁を入れて田楽みそのように使うのにも向いていますね。
薬味たっぷりの万能焼き味噌(辛口味噌)
材料
辛口味噌 30g
長ネギ 20g
生姜 15g
みりん 10g
砂糖 小さじ1
作り方
1.長ネギと生姜は粗みじん切りにする。
しっかりと焼くのでネギの青い部分や生姜の皮なども美味しく食べられます。
2.調味料と切った野菜をしっかりと混ぜ合わせる。
3.耐熱皿やアルミホイルの器に混ぜた味噌を入れる。
4.オーブントースターを160℃に設定し、弱火で15分焼く。
5.最後に250℃で2,3分焼いて、表面に焼き色をつける。
▼アルミホイルなら洗い物が楽になります。
子供から大人まで楽しめるご飯のお供でありながらも、酒の友でもある焼き味噌です。
こちらの辛口味噌は旨味がかなり強いので味噌自体を主役にするには辛口味噌が1番適していますね。
総評
管理人の家の周りには味噌屋が一切ないので、スーパーで購入できるそれなりに美味しい味噌を使っていました。
生協や多くのスーパーでも見かける割と高めの味噌ですが、こちらも国産素材のみを使った生味噌になっています。
赤味噌同士を比較してみると、バランスや香りの良さでは「かわばたみそ」に軍配が上がりますね。
3種類の味噌を普段ストックすることはあまりないのですが、こちらの味噌は少量の注文も可能になっているので、定期的に購入していきたいです。