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【実食レシピ】本格地焼きで芳ばしい「神戸美人うなぎ」

パリッとしている、蒲焼、神戸美人うなぎ、盛り付け、完成品

セールスポイント

・蒸しの工程が入らない本格関西風地焼き。
・昔ながらの天然ウナギに近い身の味わい。
・炭火焼きでじっくりと焼かれている。

神戸美人うなぎについて

「神戸美人うなぎ」は日本人ならば誰でも知っているニホンウナギ(アンギラ・ジャポニカ)という品種ではなく、ビカーラウナギ(ビカーラ種)の稚魚から国内で育てています。

ニホンウナギは皆さんご存知の様に、土用の丑によく食べられている蒲焼や白焼きになる国産ウナギですが、ニホンウナギを乱獲しすぎた結果、絶滅の危機が心配されています。

そこで、東南アジアで豊富に採れるビカーウナギ(ビカーラ種)の稚魚からニホンウナギに負けない味わいを目指して、2008年から「神戸うなぎ淡水」が15年以上の歳月をかけて、ニホンウナギと同じぐらい美味しいウナギを開発することが出来ました。

まだ、知名度は広まっていませんが、神戸市内の飲食店では既に高評価を博しており、これから全国的に有名になるかもしれません。

ビカーラ種のウナギについて

江戸時代から人気であるニホンウナギの方が美味であるとされているのが一般的な意見ですが、実は現在食されている品種のウナギは業界では品種を含めて味の差は僅かと言われています。

しかし、2012~2013年にかけてニホンウナギの稚魚が不漁だった時にビカーラ種が代用品として登場しましたが、従来のニホンウナギの国内養殖とは相性が悪かったのか、シラスウナギが不漁でなくなった2014年以降にはビカーラ種は見られなくなりました。

それでも資源確保の為に研究を行っていたメーカーは複数あり、長年の研鑽の賜福として「神戸美人うなぎ」だけではなく、能登うなぎ(石川)・温泉うなぎ(大分)・福うなぎ(福島)などのブランドが生まれ、現在ではニホンウナギと同じぐらいの評価を受ける様になっています。

ウナギの決め手は?

話が長くなるのでウナギの細かい話は本記事ではしませんが、養殖ウナギの美味しさを決定づけるポイントは養殖方法(エサと生育期間)と焼き方です。

勿論、品種ごとに味の差はありますが、よほど食べ慣れていないと脂のノリとタレの味わい、調理技術に意識が行くと思います。

レビュー

今回紹介するのは「神戸うなぎ販売」の「美人うなぎ」です。

全てが手作業にて炭火で焼かれている為、値段はやや高めですね。

▼化粧箱。
神戸美人うなぎ、化粧箱

ややペラペラ気味な箱ですが、シンプルなデザインは好印象でした。

既に20件以上うなぎのおとりよせを試していますが、ウナギはギフトやプレゼントなどの定番品なので、もう少し頑丈な箱だと嬉しいかもしれません。

▼中身。
神戸美人うなぎ、中身

同封されている「蒲焼のおいしい調理方法」を参考に、管理人にしては珍しくフライパンで調理しています(普段は湯煎→グリル)。

焼き上がりがやや甘めになっていますが、これはしっかりと調理した時点で一番美味しく出来上がる様にしているからだと考えられます。

なので、いずれにせよ湯煎や電子レンジだけではなく、仕上げに表面をカリッと仕上げる方法を工程で足すことをオススメします。

▼山椒とタレ。
山椒&うなぎのタレ

山椒とタレは匹数分貰え、タレも袋のものより多めに入っているのでたっぷりと使っても問題はありませんでした。

▼1枚目あまり焼き目を付けずにうな重へ。
パリッとしている、蒲焼、神戸美人うなぎ、盛り付け、完成品

焼色がやや甘めですが、泥臭さは感じさせず、しっかりと加熱した後でもピンッとした身の張りが見た目からわかりますね。

甘味と塩気が少ない上品なタレには芳ばしく焼き上げたうなぎの骨を入れることで、シンプルながらもウナギの旨味とコクを感じられる奥深いタレです。

昔は定番の手法でしたが、今では骨せんべいとして販売した方が利益はあがりやすいので、タレにウナギの骨や頭(半助)を入れているメーカーはほとんどありません。

そのタレが関西風らしい身に歯応えのある焼き方と相性が良く、蒲焼の旨味と芳ばしさを堪能できます。

今回届いたものは焼き色が弱めになっていると感じたので、本格的な関西風にしたい場合は軽く湯煎調理してからグリルを弱火にし、じっくりとブツブツと音がし、焼色が付くまで加熱するといいでしょう(次の写真ぐらいに)。

▼グリルで焼いたものでウザクを。
神戸美人うなぎ、うなきゅう

少ない経験(2,3メーカーほど)なので大きな声では言えませんが、ビカーラウナギの特徴は『脂の強さはやや控えめで、しっかりとした身の歯応えと味を楽しむウナギ』といった印象でした。

その性質の為か、国外問わず養殖されたウナギによくある脂の強さではなく、程々に脂がのった天然鰻に近い味を楽しめるのが「美人うなぎ」です。

現代人の好みでは脂っこいウナギが大流行ですが、昔ながらのウナギに親しみがある人には「美人ウナギ」が好まれるでしょう。

脂っぽさを感じさせないスッキリとした味わいはウザク(キュウリの塩もみとウナギの蒲焼)に適しており、白焼き同様に酒のあてに最高ですね。

総評

小柄なウナギを使っているので、骨も当たりづらく、関西ウナギを堪能するならば「美人うなぎ」は一度試してもらいたい製品ですね。

個人的には山椒よりもワサビが合うと感じたので、ジュワジュワ言うぐらいにグリルでカリッと表面を焼き、ひつまぶしにするのがお気に入りでした。

炭火だけでじっくりと焼いたウナギはタレを軽めに仕上げる傾向にあるので、脂とタレのコラボレーションを楽しみたい人には他社メーカーの方が良いでしょう。

ですが、昔ながらの天然物のウナギの香りやスッキリとした身の味わいを堪能したい人には「美人うなぎ」がオススメです。

神戸うなぎ販売

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