セールスポイント
・一般店では販売されていない高級サーモン。
・身が締まっており、脂は程よい上品さがある。
・様々な祝賀やイベント、ギフトに使える。
ブルーリンク/Cocottoについて
2007年、静岡県浜松市に設立された「ブルーリンク」は世界中の食材を輸入している食品メーカーであり、サーモンや天然ウナギ、貝などの海産物を中心に取り扱っています。
又、牛や羊なども取り扱っており、取り扱っているオーストラリアの畜産物は非常に高評価を得ています。
Amazonや楽天などでは「タスマニアサーモン専門店 Cocotto」という店名で運営しており、タスマニアサーモン以外にも「ブルーリンク」の製品を購入することが可能です。
様々な製品を販売していますが、今回は非常に人気の高い「タスマニアサーモン」をレビューします。
タスマニアの特徴
オーストラリア東南端から240kmの沖合に浮かぶ島「タスマニア」は温暖で穏やかな海洋性気候です。
北海道よりも少し小さい島ですが、1年を通して寒暖の差が少なく、水源・緑が豊かな場所である為、魚だけではなく、牛や羊にも非常に快適な環境となっています。
サーモンの輸入先ヒューオンについて
1988年、サーモン養殖業を開始する為に人の手が入っていない大自然の中であるタスマニア島に「ヒューオン」は本社を構えました。
常に最適な養殖環境を維持し、尚且つ、自然の恩恵を受けることでサーモンの品質を高めており、世界のトップシェフが選ぶサーモンブランドとしても有名です。
海洋汚染がない海域である為、魚の養殖で一時期騒がれた薬品も一切使っておらず、寄生虫や病害がほぼ無い為、天然物よりも安心・安全であるとされています。
機械を用いた遠隔操作により、コントロールルームから給餌を行うことが出来、必要な量だけ人が高画質カメラを確認しながらエサを与えることで、環境汚染を防いでいます。
又、悪天候の時でも安定した給餌が可能になっている日本の養殖からは想像できないほどにハイテクノロジーな養殖業者となっています。
ヒューオンのタスマニアサーモンの特徴
タスマニアで養殖されたアトランティックサーモンのことをタスマニアサーモン(大西洋鮭)と呼ばれ、近海の海水や川の水を使い育てられます。
先述した様にトップシェフが選ぶほどなので、チリサーモンやノルウェーサーモン、スコットランドサーモンと比べるとかなりの高値になってしまい、通販でしかほぼ手に入りません。
美味しさの秘訣はストレスが掛からず、自由に泳げる広々とした空間を作る為に、他国の約3倍大きなイケスで生育しています。
このことにより、筋肉が発達することで身が締まり、脂っぽいサーモンにはならず、身の質の良さで勝負をしています。
又、引き締まった魚体に加え、死後硬直する前に全ての加工を終えることで身割れが少なく、刺身の際に重要な歯ごたえも楽しむことが出来ます。
レビュー
今回紹介するのは「タスマニアサーモン専門店Cocotto」の「詰め合わせセット」です。
▼専用ケース。
▼中身。
ポイント
詰め合わせの内容は「刺身用ショートロイン1パック」「土佐作りショートロイン1パック」「スモークスライス2パック」「ステーキ輪切り2パック」となっています。
キングサーモンやチリサーモンと比べると赤みが薄く、オレンジ色に近くなっています。
▼注文した商品一覧。
このセットは送料無料対象外の製品ですが、あと100円足すことで送料無料にすることが可能になっています(2022/10/17時点)。
今回はスモークサーモンを1パック追加しており、この組み合わせを行うことで実質スモークサーモンがタダになります。
どの組み合わせでも構いませんが、『送料無料対象外』の製品を選ぶのが得するコツですね。
ベーグルサンド(スモークサーモン)
チーズクリーム、粗挽きペッパー、スモークサーモンをサンドするだけでそこらで食べるサーモンサンドを超える味わいとなります。
タスマニアサーモンのスモークサーモンはかなり塩分が少なめになっていますが、その分、サーモンの味わいと旨味を堪能できますね。
脂の量は少なめになっていますが、身がしっとりとしており、口の中で溶けていく様な食感は見事です。
薫香は穏やかですが、サーモン自体の風味を楽しめ、塩気が薄いので様々な料理への応用が効くのが料理人としては嬉しいポイントでした。
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【実食レシピ】冷凍パンなのにモチフワ【福ベーグル】
・日本人好みのもっちり・ふっくらベーグル。
・従来のベーグルよりも柔らかく、万人向け。
・種類が豊富であり、リピートしても飽きが来ない。続きを見る
使用したベーグルは「福ベーグル」の「プレーン」であり、通常のベーグルよりも柔らかく、モッチリしているのでサンドイッチに最適です。
サーモンのお造り(ショートロイン/尾側)
魚臭さや嫌な匂いが全くせず、写真ではワサビを飾りで使っていますが、臭み消しとしての役割という意味では薬味は要らない程です。
同じアトランティックサーモンであるノルウェー産やチリ産と比べると、弾力がしっかりとしており、歯応えが非常に良いですね。
全体的にヒューオンのタスマニアサーモンは上品な脂からほんのりと甘味を感じ、臭みが無いので純粋なサーモンの味を楽しめる印象です。
▼刺身の断面に注目。
ここの所、養殖魚の高級品を刺身で試していますが、養殖だからダメと言われていたのはかつての話であり、今では天然ものよりも高評価のものが多くなりました。
キレイな切り口からわかる様に身には弾力があり、角がピンと立つほどの刺身用サーモンはスーパーでは中々手に入りません。
炙りサーモンの親子丼(土佐作りショートロイン/尾側)
鰹の塩タタキをイメージする丼風に仕立てており、イクラの塩漬け、ワサビとニンニク、すり胡麻、塩を振りけてあります。
土佐作りとは名ばかりではなく、高火力の炭火焼きで表面をサッと焼いていますが、中身には余計な火が通っていないので、プロの丁寧な仕事であることがわかりますね。
炭で焼かれた芳ばしさとほのかな炭の風味、何よりもタスマニアサーモンの旨味を炙ることで引き出しています。
『家庭でガスバーナーで焼き色を付けるから良い』と考える人もいるかもしれませんが、ガスの匂いが折角のサーモンを台無しにするので、炙った刺身が好きならば少々高くとも、土佐作りタイプをぜひ賞味してください。
サーモンのコンフィ(ステーキ輪切り)
少々手間がかかりますが、折角のサーモンなのでクセの無いサラダ油にて60℃で数時間コンフィした後に、熱々のフライパンで両面ジュッと焼いたら完成です。
量は切り身の塩鮭2切れ分ぐらいあるので、二人で半分ずつでも中々の食べごたえがありますよ。
ジュワッと出てくるジューシーなサーモンが口の中でホロリと崩れ、特に中骨の付近は骨髄から旨味が染み出した身肉が堪能でき、普段では中々味わえない美味しさです。
総評
既にリピートしているメーカーですが、入っている部位はほとんどのセットの場合はランダムになります。
他社の製品や市販品と比べるとかなり高価ですが、相応の価値があるサーモンであり、予算を許すならば本製品一択ですね。
頭側と尾側で味わいが違うので、たっぷりと刺身を楽しみたい場合にはロングテイン(半身)かショートロインの4本セットで異なる部位の食べ比べるをするのがオススメです。
プレゼントやギフトだけではなく、自分でも楽しいんで欲しいトップクラスの美味しいサーモンであり、スモークサーモンは一度慣れてしまうと病みつきになりました。