セールスポイント
・昔から地元民・観光客共に、人気のある老舗うどん屋。
・現地で食べられているうどんと同じものが購入できる。
・非常に強いコシが特徴であり、釜揚げにオススメ。
わら家について
香川県高松市にある老舗うどん屋である「わら家」は1975年に創立され、長年の間、地元民と観光客から愛用されているうどん屋です。
『西の長田、東のわら家』と言われているうどん家であり、香川県の東側では非常に人気のあるうどん家です。
店名の由来は『藁葺き(わらぶき)屋根の家』から来ており、元々の屋根は江戸時代からある藁葺き屋根の農家を移築したものだそうです。
観光地である四国村ミウゼアムが近いこともありますが、「わら家」の佇まいや庭園などがキレイであることから、現在では観光地かつ有名な食事処となっています。
ざいごうどんとは何か?
漢字にすると在郷(ざいごう)、つまり、田舎や郷里にいることを表しており、現地の訛った言葉では『ざいご』となるそうです。
なので、「ざいごうどん」は田舎にあるうどんのことであり、「わら家」の登録商標となっているだけです。
「ざいごうどん」という特殊なうどんが存在している訳ではないことについては覚えておきましょう。
麺と出汁のこだわり
最高級の小麦粉を使用しており、茹で上がりも白さが際立つものを選んでいるので、良質な小麦粉の味とイメージ通りの讃岐うどんの色合いを楽しむことが出来ます。
出汁は香川県産炒り子、利尻昆布をベースにしている高級だしを料理ごとにたっぷりと使っています。
実店舗では常にアツアツの出汁と風味を楽しんで貰う為に、一升徳利に出汁を入れ、栓をした状態で湯煎にして、食べる直前に客自らが取ることで最高の状態を楽しめます。
わら家の生うどんと半生うどんについて
メーカーによりますが、基本的には生うどんは打ち立てのうどんの事であり、店の味わいを堪能できる商品となっています。
「わら家」では「ざいごうどん(生)」として販売されており、賞味期限は1ヶ月となっています。
一方、半生うどんは生うどんから水分を少し取り除き、酸味料やアルコールなどを添加することで生うどんよりも賞味期限を長くした製品です。
「わら家」では「さぬきの夢」という商品が半生うどんで販売されており、賞味期限は2ヶ月と生うどんの2倍長持ちします。
レビュー
今回紹介するのは「わら家」の「ざいご生うどん 6人前」です。
▼化粧箱。
実店舗でも購入できるパッケージと同じものです。
▼中身。
ポイント
中身とは関係ないのですが、麺類における「コシ」は生煮えの様な麺が硬いことではなく、『麺の弾力のこと』です。
このことを意識して記事を読んでくれると幸いです。
▼最初は名物である釜揚げ。
「わら家」では釜揚げが一番の人気メニューであり、2人以上の家族で楽しむ場合にはこの様なタライに入った「家族うどん」が楽しめます。
この記事を作る前に既に20種類ぐらい生うどんと半生うどんを試しましたが、釜揚げにはコシが強いメーカーのものがオススメです。
「わら家」の「ざいごうどん」はコシが強く、調理後に時間が経ってもフワフワとした麺になりにくく、釜揚げや温かいうどんでも十分にコシを堪能できます。
コシを堪能している間に小麦粉の良い香りとほんのりとした甘味が出てくるので、最初の一口はつゆなしで食べる方法も、是非やってみてください。
▼専用のつゆ。
釜揚げの食べ方としては茹で上がったお湯ごとタライに入れ、専用のつゆにくぐらして食べる、つけ麺で言うと熱盛りと一緒です。
「わら家」の「うどんつゆ」はつけつゆ・ぶっかけつゆ用として作られているので、薄めずに使いますが、塩気に関しては強めになっています。
炒り子がガツンと効いた旨味にかつお節や昆布でバランスを整えており、他店のつゆにはあまりない、ほのかな酸味が食欲をそそります。
色が濃いめであり、讃岐うどんによくある薄口醤油と炒り子だしのまったりとした味とはかなり違いますが、個性があるつゆながらも完成度は高く、つゆにも「わら家」の人気の秘訣があると感じました。
▼ざるうどん。
先述した特性からこちらのうどんはかなりコシが強く、ザルで食べるとギュッとした食感がより強くなり、一本一本、丁寧に噛み締めて楽しむうどんに変化します。
茹で方と麺をどれだけ冷やすかで麺のコシはかなり変わってきますが、加熱しすぎると麺の風味が落ちるので、冷やし方でコシの強度を調整することを推奨します。
薬味に関しては生姜やスダチなど様々なものが選択肢にありますが、専用のつゆに酸味がある為に、味がケンカしない様に基本的にはネギだけで十分ですね。
具材に関しても生卵や肉などは美味しいうどんにはやや勿体ないと感じるのでシンプルイズベストです。
総評
「わら家」のうどんは男性的な力強さを感じさせる手打ち麺であり、コシの強さとキレイに揃った麺は釜揚げに向いていますね。
又、本店でも釜揚げ人気が強い為に、うどんつゆも釜揚げに特化した作りになっています。
なので、コシの強さを求めている人と釜揚げが好きな人には試してほしいうどん屋でした。