市販の生ラーメンも美味しくなったが…
二十年前ぐらいまでは大手ラーメンメーカーが製造しているものしかありませんでしたが、今はラーメン屋が監修した本格ラーメンや高級生ラーメンが多数販売される様になりました。
ですが、実店舗の味に親しみのある人にとっては物足りないと感じることもあり、ラーメン単体では栄養バランスが気になる人も多数いると思います。
そこで、今回はトッピングする野菜を大量に利用して、栄養価と味の向上を望める方法を紹介します。
実例としてコッテリ醤油ラーメンとアッサリ目の味噌ラーメンの2つを改良してみました。
スープを美味しくする方法
スープを美味しくするには結論から言うと野菜の旨味か油分をプラスすることでバランスが整います。
昨今の色々なスープは肉類の味がメインになっており、値段が安い商品程コストのかかる野菜は少なく使われています。
なので、チキンブイヨンやベジブロスなどに良く使う人参やキャベツ、長ネギ、玉ネギなどの煮汁を使うとバランスが良くなります。
▼モヤシや小松菜を使いたい場合は別茹で。
ただし、下茹でをした方が美味しい野菜類、例えばモヤシやブロッコリ、インゲンなどの茹で汁は用いない方が無難でしょう。
油分に関しては鶏油(チーユ、鶏皮の脂)や豚脂(ラード)などがタップリと入っているコッテリ系のラーメンには不要ですが、アッサリ目のラーメンを敢えて購入し、風味の良い植物油や牛脂などをプラスすると風味が良くなります。
コッテリ系ラーメンの場合
ポイント
ニンニクと生姜はすりおろし、好みでプラスすることでコクが出ますが、正直な所、管理人はほぼやりません(笑)。
チャーシューを使うのもいいですが、コストパフォーマンスがイマイチなのでたっぷりと肉が欲しい人はしゃぶしゃぶ用の肉を使うのがオススメです。
1.硬い野菜から順番に水から茹でる。
重要なポイントはスープを割る分量の水ぐらいになる水加減にすることです。
通常、野菜を茹でるのはたっぷりのお湯が良いとされていますが、旨味が薄くなるのでヒタヒタになるぐらいの水分量に抑えることが美味しくするポイントです。
上記の材料の場合は人参を入れてから水から沸騰までさせたら一度味見をして、硬さのチェックをします。
好みの硬さの一歩手前でキャベツを入れ、仕上げに長ネギをサッと茹でます。
2.野菜の茹で汁で付属されているスープを割る。
たっぷりの野菜を食べる場合にはやや味を濃い目にすると、食べている間に野菜から出た水分で丁度いい塩梅になります。
アツアツにしたい場合は野菜を取り出し、沸騰させましょう。
3.盛り付け。
明らかに二郎系ラーメンリスペクトな盛り付けですが、このラーメンほど野菜を食べられる方法はないと言えるほどに野菜が美味しく食べられます。
数回やったことがあるのですが、最初からラーメンスープの素を入れた水で野菜を煮ると見た目が悪く、スープの味と香りが落ちてしまうので、市販のラーメンスープはあまり火にかけない方が良いでしょう。
野菜をたっぷりと食べたい時はどちらかというとコッテリ系ラーメンの方がしっかりとした味なので食べやすいですが、後述する炒め野菜を使う方法だとクドすぎるので茹で汁を使うこの方法がオススメです。
アッサリ系ラーメンの場合
こちらは野菜を炒める技術がほぼメインなので、今回は細かい作り方は省略します。
ポイントは新鮮な油脂類を加えることで、香りの向上を目指します。
写真にある細かい物は油かす(肉かす)を細かくしたものですが、スーパーでステーキを焼く用の牛脂を使えば問題ありません。
▼完成品です。
牛脂を溶かしたフライパンで野菜をシャキシャキに炒め、茹で鶏(サラダチキン)のほぐしたものを仕上げに入れ、作ったラーメンに入れれば完成です。
下味に関しては少しだけ塩コショウを降る程度で、ラーメンのスープは通常通り熱湯で割っています。
こちらの方法はほぼタンメンみたいなものなので、昔からやっている人は多いかもしれませんね。
まとめ
市販品の袋生ラーメンは正直、値段によって味はマチマチです。
しかし、工夫次第で一人前200円以内で野菜をたっぷりと食べることが出来、立派な味わいにすることが出来ます。
安いものから高いものまでこちらの方法は全て応用が効くので、物足りないと感じたらとりあえず野菜の茹で汁で割ってみると良いかもしれません。