セールスポイント
・特殊冷凍技術による圧倒的な鮮度の良さと品質。
・臭みがなく、イカ本来の甘みとコクを楽しめる。
・味付けは醤油と酒だけだが、驚くほど旨味を感じる。
島風生活。について
2005年、島根県の離島である隠岐島海士町に「ふるさと海士」は設立され、同時にインターネット販売サイトである「離島通販 島風生活」が運営される様になりました。
こちらの会社では隠岐の良質な魚介類を全国に届けたいという想いから、CAS冷凍技術(後ほど記述)を導入することで鮮度の低下を防ぎ、安心安全かつ良質な商品を提供することが可能になりました。
商品のラインナップは寒シマメ(旬のスルメイカのこと)と白いか(ケンサキイカ)、岩ガキの3種でほぼ占められており、いずれも高品質な高級品しか取り扱っていません。
CAS(キャス)冷凍技術とは?
興味深いシステムなのですが、詳しく語るとおとりよせの話よりも長くなってしまうのでかなりざっくりとした説明になりますが、『細胞組織を生かすことが出来る衛生面と味に優れた保存技術』となります。
このシステムの凄いところは食品から始まったものの、医学への応用で使われるほどであり、臓器移植の長期保存や特殊な細胞をも活かすことが出来るほどの性能です。
食材の水分子を均一にし、マイナス-55℃まで一気に凍結することにより、『ドリップが出ない上に、冷凍焼けも起きず、更に食品の変化が抑制される』といい事ずくめとなっています。
選べる丼ぶりパックセットについて
年間20,000食売れているセットであり、「寒シマメしゃきしゃき漬け」と「寒シマメ肝醤油漬け」の2種類から様々な組み合わせから選ぶことが出来ます。
スルメイカの事を隠岐ではシマメと言い、シマメは冬になると肝と身が大きくなり、旬となったシマメ(寒シマメ)のみをCAS冷凍により調理し、そのおかげで年中楽しむことが可能となっています。
こちらのラインナップの特徴は寒シマメと醤油、酒だけで作ることにより、イカ本来の美味しさを堪能してもらおうという趣向となっており、2つの製品の差は肝が入っているかどうかの差だけになっています。
レビュー
今回紹介するのは「寒シマメ漬け2種セット」です。
▼化粧箱。
▼中身。
写真で見てわかる様に小分けになっているので、非常に使いやすいですね。
解凍方法は流水解凍を数分行うだけなので手軽です。
寒シマメしゃきしゃき漬け
類似商品は多数ありますが、イカの手当(釣りあげた時の対応)が良いことがすぐに分かる商品であり、イカの甘みとシャキッとした歯ごたえを存分に楽しめます。
醤油と酒だけを使ったシンプルなイカ料理だからこそ、鮮度が物を言い、シンプルな船上凍結や安い冷凍システムと異なり、CAS冷凍の恩恵には驚かされます。
味付けはそのまま食べれば酒の宛、丼にするといい塩梅といった具合であり、酒にもご飯にも重宝するでしょう。
取り寄せ丼ものにはよく載っている卵黄ですが、高品質な製品に使うと卵の味が支配しすぎてややもったいないことが多いのですが、こちらも多分に漏れず無しの方が好みでした。
写真映えがするのでトッピングしてあるものが写真では多いのですが、どちらかというと少しの薬味で味を変える程度にすることをオススメします。
寒シマメ肝醤油漬け
「週刊文春」や「所さん日本の出番」「Zip!」で取り上げられた商品がこちらの「寒シマメ肝醤油漬け」であり、肝が入ることで旨味が増え、「しゃきしゃき漬け」よりも塩分がマイルドに感じられます。
肝醤油というと濃厚なイメージがあるかもしれませんが、イカの身の味を消さない様に上品に作ってありますね。
沖漬け(生きたイカを醤油だれに漬け込む料理)やイカの塩辛と異なり、発酵食品ではない本製品の方がはるかに鮮度は良いので、イカの嫌な匂いは一切せず、イカの全ての旨味を堪能できます。
総評
この商品を機会に、類似商品を数品頼んでみましたが、「島風生活。」以上の品質のものには出会ったことがありません。
イカは冷凍することで甘みが出ることもありますが、どの料理にせよ鮮度が重要なので、市場に置かれている時間と輸送時間ですら味に大きな影響を与えてしまいます。
なので、冷凍系お取り寄せの中でも本製品は「生」を超えるものの1つとなり、同時に良い味付けと手軽さはシンプルながらも多数の武器を備えている良品でした。