セールスポイント
・大阪でも広島でも無い、京風お好み焼き。
・九条ねぎがたっぷりと入っている。
・冷凍食品だが、ふっくらしっとりしている。
京都 どんぐりについて
1977年、京都市伏見にある「お好み焼き・鉄板焼 どんぐり(以下、どんぐり)」は京都のみに展開しているお好み焼きと鉄板焼きの専門店であり、現在全7店舗を運営しています。
京都No.1のお込み焼きをになることを目指している「どんぐり」は京都のみにしか展開していないストイックな店であり、地元京都の素材を多く使用しているのが特徴となっています。
2010年頃から冷凍食品にも力を入れだしてからは「京野菜の入った京風お好み焼き」を筆頭に「京都ぽーくコロッケ」「京野菜の入った京風ぎょうざ」「京漬物の入った京都米の焼おにぎり」などと様々な製品が発売されてきました。
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実食/手軽で美味「京漬物の入った京都米の焼きおにぎり」【京都どんぐり】
・漬物がたっぷりと入った冷凍焼きおにぎり。
・1つ1つの素材は京都の高級品を使用。
・しば漬け/みぶ菜漬/柚子大根漬/白菜漬の4種類がある。続きを見る
今回は「京野菜の入った京風お好み焼き」をレビューする記事となっていますが、「京漬物の入った京都米の焼おにぎり」も当ブログで紹介しています。
京野菜の入った京風お好み焼きとは
広島や大阪で好まれているお好み焼きとは少々異なり、九条ネギを生地の中にたっぷりと混ぜ込み、ふっくらと焼き上げているのが本製品の特徴です。
実店舗のお好み焼きを冷凍食品であってもなるべく再現してあり、付属の特性ソースは「どんぐり」のオリジナルです。
現在(2023/08/24時点)、「京都ぽーく玉」「もちチーズ玉」「いか玉」「えびイカ玉」の4種類を販売しています。
レビュー
今回紹介するのは「京都どんぐり」の「京都ぽーく玉」「いか玉」です。
▼お好み焼きのパッケージ。
「京都ぽーく玉」に使用されている京都ブランドの豚肉「京都ぽーく」は柔らかく、風味がある肉質が特徴であり、京都の食材との相性が良さそうですね。
▼セット内容。
パパヤソースで有名な「大洋産業」に「京都どんぐり特性ソース」を製造してもらっており、デーツやリンゴなどの甘酸っぱさが特徴的なお好み焼きソースです。
イメージとしてはオタフクソースの塩分をよりマイルドにし、フルーティーな味わいですね。
ソース以外には青粉(アオサの粉)と鰹節の粉末が付属されています。
調理方法
基本的には包んであるラップごと電子レンジで5分ほど加熱すれば完成となります。
更に美味しく食べる方法としては油を敷いたフライパンで両面をカリッと焼くと大きく味わいが向上するので、ひと手間掛けることをオススメします。
若干邪道かもしれませんが、レビュー内に載せている写真よりも全体をカリッと焼くと揚げたこ焼きの様になり、外側がハードで中はしっとりとした食感を生み出すことが出来ます。
京都ぽーく玉
専用のソースは果物の甘味がしっかりと感じられますが、塩分や旨味は控えめで、生地についている味わいの補助といったイメージです。
お好み焼き本体だけでも塩分がしっかりと付いており、ソースの味わいで食べるお好み焼きが主流の中、「どんぐり」の生地は鰹節や昆布、チキン、ポーク、三温糖などを使用して生地の美味しさで勝負していますね。
なので、最初は少なめのソースで食べることを推奨します。
▼九条ネギがたっぷり。
九条ネギの葉の部分は柔らかく、ほのかな辛味と甘味が共存している京野菜の定番ですが、この味の正体が裏側(内側?)にある粘りにあります。
お好み焼きの生地にたっぷりの九条ネギを加えた結果、九条ネギの粘りが山芋と同様の働きを見せ、フンワリとした生地になるだけでは無く、ほのかな甘味と旨味を生地にプラスしていますね。
何よりも驚いたのは調理済みの生地を冷凍し、再加熱しているのにも関わらず、九条ネギのシャキシャキとした歯ごたえを損ねていないのは凄いですね。
いか玉
「いか玉」はぶつ切りにされたイカが入ったお好み焼きとなっていますが、基本的な味わいは「京都ぽーく玉」とほぼ一緒です。
ただし、イカが思いの外ゴロゴロと入っており、コリッとした歯応えと生地に滲み出たイカの旨味がしっかりと感じられるのが良いですね。
「京都ぽーく玉」と比べて、生地の味わいと九条ネギの素性がハッキリと感じられる分、個人的にはこちらの製品のが好みでした。
総評
お好み焼きの冷凍食品自体は昔からありますが、ベシャッとした出来のものが多く、たこ焼きほど優れているとは思っていませんでした。
しかし、本製品は200万枚以上の販売数を誇っているだけはあり、電子レンジで調理したとは思えないクオリティでした。
キャベツたっぷりの定番のお好み焼きとは違うので、好みが分かれる要素もありますが、オススメの冷凍食品がまた1つ見つかりましたね。