セールスポイント
・素材・製法ともにこだわりがある。
・11日間熟成させることで旨味を存分に引き出している。
・2014年、2015年のモンドセレクションで金賞を受賞している。
京えびせんべい処とは?
「本家佳長」はえびせんべいの専門店で、京都に店を構えています。
「京えびせんべい処」という商品が看板メニューであり、天然えびの豊かな香りと、深い味わいをそのまま活かしたえびせんべいです。
新鮮な海老のすり身を使用し、2度熟成させる上に、2度焼くという膨大な手間暇をかけています。
更に、11日間かけて熟成させることで味に深みを持たす特別製法で仕上げています。
素材へのこだわり
佳長ファームの米
乾燥させた約12tのエビ殻と発酵させた竹の粉を沖縄産泡盛のもろみ酢の絞り汁でブレンドした天然の肥料で土壌を作っています。
その後は自家農園である「佳長ファーム」にて自然農法で栽培され、えび煎餅の原料として使われます。
鷹爪えび
東シナ海で春先に取れた「鷹爪えび」は殻が硬いですが、身に甘味があるのが特徴です。
そのエビの身をゆっくりとペースト状に加工していくと、ほんのりと桜色になっていきます。
九条ねぎ
京野菜である九条ねぎには他のネギにはないぬめりが存在しており、このぬめりに香りと甘さが凝縮されています。
季節ごとにネギの様子や味が変わり、春は柔らかく、夏から秋は辛味があり、旬である1~2月の寒い時期ではぬめりが一層増えますが、同時に旨味を濃縮させています。
作り方の特徴
一般的なえびせんと風味、食感が異なる理由は2つあり、1つ目はエビを贅沢に使用していることで、2つ目は膨大な時間を掛けているからです。
1つの煎餅を作るのに通常1週間もかけることはしませんが、こちらの「京えびせんべい処」はなんと、11日間の時間を掛けています。
独自の製法ゆえに細かいことは何処にも記載されていませんが、長期熟成による旨味は時間をかけないと出来ないことは間違いないですね。
レビュー
今回紹介するのは「本家佳長」の「九条ねぎ京えびせんべい処(揚げせんべい)」16枚入りです。
▼京都土産なだけあり、純和風なデザインですね。
▼包装紙を取ると、このような真っ赤な箱が出てきます。
▼黄金色の個別包装がされており、高級感がありますね。
▼えびせんべいにしては色白ですね。
中華料理の付け合せで出て来るえびせんべいに近い食感ですが、あれよりも薄い生地でサクっとしています。
肝心の味は『エビ!』という程自己主張が激しいものではありませんが、旨味と香りはしっかりとあります。
熟成されているおかげなのか、変わった旨味を感じましたが上手く言葉に出来ませんね(笑)。
九条ねぎの味は後味で感じますが、淡い印象でありながらもエビとよく合っています。
揚げ煎餅なので当然かもしれませんが、油の味は勿論感じますが、ややサッパリとしている印象がありました。
油分があるおかげで、お茶請けにもいいかもしれませんが、お酒のつまみに合いそうな味です(笑)。
想像になりますが、『生地を熟成⇨焼く⇨揚げる⇨焼く⇨熟成で生地を乾かす』といったような工程で、油を可能な限り煎餅から抜いているのかもしれません。ドーナツを揚げた後にオーブンで焼くことにより、油が抜けてギトギトした生地でなくなるのと同じ原理です。
総評
京都土産に買う人もいるこの「九条ねぎ・京えびせんべい処」ですが、手間暇かけているだけあり、類を見ない味わいになっています。
全体的に高級感のあるデザインなので、プレゼントや職場に持っていくにはいいかもしれません。
管理人はお茶請けよりもお酒のつまみにするのが気に入ったので、長期保存できるおつまみとして活躍しています。