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【実食】梅と紫蘇の餅菓子「田むらの梅」【松栄堂】

田村の梅を盛り付け

セールスポイント

・塩気と甘味のバランスが取れた梅と紫蘇を使った餅菓子。
・岩手県銘菓の1つであり、百年以上の歴史を持つ。
・主原料は岩手県のものを中心に使用。

松栄堂とは?

1961年に岩手県に創業された「松栄堂」は飴玉やパンなどを販売している駄菓子屋に近い店でしたが、婿入りした二代目店主になってから上菓子も作るようになりました。

「松栄堂」と言えば「田むらの梅」が有名ですが、これは大正末期から昭和初期にかけて旧一関藩主・田村家14代丕顕(ひろあき)公の依頼により、苦労しながらも二年間かけて作られたものです。

現在では岩手県に7店舗、東京浅草に1店舗出店しており、岩手県民に愛されている和菓子屋であり、「田むらの梅」と「ごま摺り団子」をメインに様々な菓子を製造しています。

田むらの梅について

約100年作り、継いで来た「田むらの梅」は梅の果肉と白餡を求肥で包み、香り高い青紫蘇で包んだ和菓子です

岩手県は正月以外にも節分や彼岸などの季節の行事や結婚式などで餅をつく習わしがあり、かつては多いときに年間60日以上食べる機会があった程だそうです。

そのような餅文化を持つ岩手県では多くの餅菓子が製造されており、厳しい争いの中でも「田むらの梅」は長年愛されてきました

レビュー

今回紹介するのは「松栄堂」の「献上 田むらの梅」の6個入りです。

▼包装紙はこのようになっています。
松栄堂_田村の梅の包装紙

▼化粧箱は浮き彫りで「田むらの梅」と記載されています。

▼中はこのようになっています。
田村の梅の内容

五角形は梅の花弁を模しており、1粒1粒手で包んでいるそうです
田村の梅の袋

▼紫蘇でここまでキレイに包めるものなんですね(笑)。
田村の梅を盛り付け

袋を開けると紫蘇と梅の爽やかな香りが楽しめます。

硬くなる前の若い紫蘇を塩漬けにしてあるので、歯切れが良く、パリッとした食感が楽しめます

「田むらの梅」の美味しさの秘密の1つはこの青紫蘇にあり、完全に浸かった塩漬けの青紫蘇を丁寧に水洗いし、さらに特性の蜜に漬けて風味を閉じ込めています

▼中身はこのように、均一の求肥で梅餡がキレイに包まれています。
田村の梅_断面

求肥は薄めになっており、モチモチとした食感がわかった頃には梅餡が口の中に広がっていきます

梅の風味と上品な甘味、ほんのりとする塩気が驚くほどバランスが取れており、梅紫蘇ならではのサッパリとした後味はとても落ち着きますね。

総評

昔ながらの和菓子と思いきや近年、「田むらの梅」はリニューアルされ、現代に適した味わいになっています

かつて食べたものよりも塩気と甘味がやや控えめになり、1粒ごとに密閉されているので賞味期限も30日と長くなりました

100年以上の技術と現代人向けに作り直された「田むらの梅」を和菓子好きならば、一度は試してみてください。

菓匠松栄堂

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