セールスポイント
・老舗の作る味噌と醤油で漬けられた漬物。
・塩気が強いがそれに負けない旨さがある。
・お茶漬けにすると非常に美味しい。
阿蘇マルキチ醤油について
世界一の規模を誇る雄大な阿蘇の大自然である南阿蘇高森の蔵元である「阿蘇マルキチ醤油」は1928年に創業された醸造メーカーです。
標高555メートルの冷涼地にあり、日本銘水百選に選ばれている白川水源と良質の大豆が採れることから醤油や味噌の醸造には適した場所の1つです。
ポン酢や卵かけご飯用の醤油などの加工品も評価が高いですが、看板商品である甘露醤油(再仕込み・さしみ醤油と同じ)の「大吟」です。
この醤油は九州の甘い醤油ですが、鹿児島ほど甘いわけではなく、ほんのりと甘い醤油なので汎用性が高いそうです。
風鎮漬(ふうちんづけ)とは?
熊本県の高森市では高森風鎮際という行事があり、風を沈め、五穀豊穣を願う夏祭りが行われています。
「風鎮漬」はその祭りにちなんだ商品名であり、阿蘇のおみやげとして人気があります。
大根ときゅうり、人参を調味した味噌で漬け込み、強い塩気と旨味を持った少し変わった風味がするのが特徴です。
レビュー
今回紹介するのは「阿蘇マルキチ醤油」の「風鎮漬」です。
▼パッケージはこの様になっています。
▼中身は3種類の野菜です。
きゅうりは上下を切り落としたもの、大根と人参は皮を剥かずに半割したものを漬けています。
味噌と醤油の香りがほのかにしますが、味噌の発酵した香りよりもどちらかというと乳酸発酵した様な風味を感じられます。
水洗いしてからカットしますが、塩気は強めなのであま塩を好む人は水に10~15分位浸し、水を切るといいそうです。
管理人は味が濃いとは思いますが、塩抜きすると同時に旨味が抜けてしまうので軽く水洗いをしているだけです。
▼カットしたものです。
しっかりとした歯ごたえがいずれも残っており、キュウリはカリカリ、人参はシャキシャキ、大根はパリパリといずれも食感が良いですね。
味に関しては味噌漬けなのですが、たまり醤油の風味がするのでもしかしたら味噌の上澄み(たまり醤油の原型)を使い、更に食塩と醤油で味を整えているのかもしれません。
なので、昔ながらの漬物に近くなるので塩分が強くなりますが、味噌や醤油の旨い所を存分に吸い込んでいます。
ただの野菜の漬物ではなく、旨味があるので昔の日本人のごとく、2、3切れの漬物でご飯が一杯食べられるほどのポテンシャルを秘めています。
▼お茶漬けがオススメ。
この漬物の嬉しい所は発酵した味わいや塩気を楽しめるにも関わらず、比較的香りにクセがないのがポイントです。
旨味と塩気は十分なので白だしや和風出汁よりもお茶を使ったお茶漬けにすると風味が良くなります。
写真では見た目が映えるので少し多めに載せていますが、これだけ載せると辛いぐらいなのでちょっと減らして試してください(笑)。
総評
塩気は強めですが、それに負けない旨味を持った漬物なので、『しおからーい!』と感じるかもしれませんが、ご飯と一緒に食べるとクセになってきます。
我が家はご飯の消費量が一般家庭よりもかなり多く、日本農家に優しいファミリーですが、この漬物がある時は更に貢献度を増しています(笑)。
イカの塩辛もそうですが、肝と和えただけのイカの塩辛もどきが現在は主流ですが、十分に発酵させたイカの塩辛は凄まじい塩気と旨味がたまりません。
この漬物もその様な商品に近く、昔ながらの漬物を想像させられますが、はまってしまうと他の漬物だと物足りなく感じる一品でした。