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【実食】洋菓子の様な柚子入和菓子「一六タルト/愛媛銘菓」

一六タルト、盛り付け

セールスポイント

・洋菓子のタルトではなく、歴史の長い和菓子のタルト。
・バターや植物油などを使わないのでサッパリとしている。
・低カロリーながらも物足りなさを感じさせない。

愛媛産まれの和菓子のタルト

愛媛県松山市の郷土菓子として有名であり、薄く焼いたor焼いてスライスしたカステラ生地で餡を巻いて作ったロールケーキ状の和菓子です。

タルトというと洋菓子のタルト生地を想像しますが、愛媛県でタルトと言えばこのお菓子を指すそうです。

ですが、洋菓子のタルトと区別するために愛媛タルトや道後松山タルト、松山タルトなどと地名を冠して呼ばれることもあります。

一六タルトの特徴

愛媛のタルトで一番有名である「一六タルト」は愛媛県産の柚子と白双糖を加えたこしあんを柔らかなスポンジで巻いた風味豊かな伝統のお菓子です

ロールケーキ状の形であり、タルトという名前からコッテリしてそうなイメージが湧きますが、サッパリとした和菓子として作られています。

餡との相性を考え、生地には洋菓子の材料であるバターや植物油を一切使わずに上品に仕上げ、しっとりと水分を残すために生地を高温でサッと焼き上げています

現在(2019/10/16)の時点で3種類販売されており、プレーンである「柚子」と「抹茶」「栗づくし」があります。

栗づくしは秋のみの季節限定商品なのでいつもあるわけではありません。

実は400年近い歴史がある

1647年にポルトガル船が長崎に入港したときに長崎探題職に就任していた松山藩主である松平定行が直接出向き、この際に南蛮菓子を食べたところ、気に入って製法を持ち帰りました。

この時食べたと言われているのがカステラの中にジャムが入ったものとされており、松平定行が日本人の口に合う様に独自に考えたのが愛媛のタルトの始まりでした。

洋菓子のタルトも和菓子のタルトも元の言葉の由来はラテン語である「tōrta」であり、焼き菓子という意味です。

言葉や言語関連の話は面白いものですが、同時に混乱させられるものですね(笑)。

レビュー

今回紹介するのは「一六本舗」の「一六タルト 栗づくし」です。

▼パッケージです。

16タルト、一六タルト、栗づくし、一六本舗

店舗で適当に買っただけだったので後で気が付きましたが、紹介するにあたって基本的な柚子も購入すればよかったと後悔しました(笑)。

▼包装紙は可愛らしいですね。

一六タルト、栗づくし、パッケージ

ポイント

栗づくしの特徴として柚子は使われていませんが、代わりに栗皮パウダーと渋川栗ソースを入れて、栗の皮をイメージして作られています。

更に餡には刻み栗と栗のペーストがこしあんに練り込まれているので贅沢ですね。

▼中身です。

一六タルト、盛り付け

最初にカステラ部分を食べましたが、強烈な栗の味がするわけではなく、ほんのりとした栗の香りと渋みを楽しめるサッパリとした味わいです。

モンブランの様にドシッとした風味はないのでクセはほぼなく、油を使っていないのでしっとりサッパリとした口溶けはかなり好みです。

逆に、中のあんは栗の自己主張が強く、栗きんとんとこしあんの味わいが半々ぐらいの割合で感じられるので栗好きは満足できる一品でしょう。

本製品はこしあんですが、刻み栗が入っているのでツブツブとした歯ごたえも楽しめます。

総評

今回紹介したのは季節限定の栗でしたが、通常の柚子もこの商品から察するに高品質そうですね。

ロールケーキがおとりよせでは人気が非常に高い分野ですが、こちらの餡が入った和風タイプも非常にオススメです。

油を使っていないので低カロリーですし、コッテリが流行っている昨今ではサッパリした本製品も良いですね。

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