セールスポイント
・肉の味を引き立てるミックススパイス。
・香辛料の強さは他社製品よりも控えめ。
・2種類のタイプがある。
福島精肉店について
1965年の宮崎に創業された「福島精肉店」は食肉の小売りと卸を中心に、惣菜の製造・販売などを行っているメーカーです。
有名になった理由としては「極上スパイス喜び」という精肉店が肉に合うミックススパイス(ステーキシーズニング)を開発し、通販で取り扱ってから様々なメディアで紹介される様になったからです。
2種類のスパイスが用意されている
ミックススパイスは塩を中心に10種類以上の香辛料にアミノ酸系の旨味調味料を加えて作られており、「喜びスパイス」も同様です。
その旨味調味料を酵母エキス(複合的な旨味があるエキス)に置き換え、乾燥タマネギを加えたのが「楽喜(ラッキー)スパイス」です。
又、「楽喜スパイス」は粗挽き風になっている素材があり、ブレンドの割合が大幅に変わっているので味も大きく変わっています。
共通の原材料
食塩 胡椒 醤油 フライドガーリック 鰹調味粉末
ガーリック パプリカ レッドベルペッパー
オニオン粉末 コリアンダー グリーンベルペッパー
唐辛子 パセリ マジョラム オレガノ バジル
レビュー
今回紹介するのは「喜びスパイス」と「楽喜スパイス」の袋タイプです。
▼パッケージです。
パッケージを開けずとも明らかに見た目が違うことがわかります。
▼左「楽喜スパイス」、右「喜びスパイス」
喜びスパイス
醤油の風味とミックススパイスならではの複雑な香りが楽しめますが、多数販売しているミックススパイスと比べても香辛料は強くありません。
しかし、使用してみるとわかることですが、肉の味を引き立てるブレンドになっており、肉の臭みをしっかりと消し、旨味を加える印象です。
この手の商品はかなり塩気が強いので、塩と同じ感覚で使うと味付けが失敗しにくいです。
強烈なスパイスの味を作るのではなく、シンプルに肉の臭みを消し、旨味を足してくれます。
楽喜スパイス
基本的に同じ…という訳ではなく、全くの別物なので「喜びスパイス」が好きな人だからと言って、こちらも好きとはならないかもしれません。
タマネギの甘味が強くなっていますが、同時に旨味が控えめになった分、塩分量が同じですが塩気が強く感じます。
そして、香辛料の味が「喜びスパイス」よりもマイルドになっているのでより素材の風味を活かしたい時にオススメです。
なので、他のミックススパイスの風味や旨味が強いと感じる人に向いているかもしれません。
2種のチキンジャーキー
材料
鶏胸肉 300g
喜びスパイス 6g
鶏胸肉 300g
楽喜スパイス 6g
今回使用した器具は「東明テック」の「プチマレンギ」という食品乾燥機です。
鶏胸肉の繊維に沿って、6~8mm程度の厚さに切っていき、スパイスを擦り込んでから60℃で7~9時間乾燥するだけで出来ます。
ミックススパイスで作るジャーキーは使用する商品の味が完璧に反映されるので、どんな料理よりも本質が見えます。
「喜びスパイス」のスパイシーな味と濃厚な旨味、「楽喜スパイス」の素材の味を引き立てる味の2つを食べ比べると面白いですね。
オニオンスパイシービーフステーキ
材料
牛脂 1個
ニンニク 2片
牛肉(赤身) 400g
喜びスパイス 10g
油 適量
タマネギ 中1個
作り方
1.玉ねぎを極薄スライスにする。
2.トロトロになるぐらいの飴色玉ねぎを炒めて作る。
3.ステーキの筋切りをし、叩いたらスパイスをまぶす。
4.鉄板に牛脂を敷き、みじん切りにしたニンニクを軽く炒める。
5.ステーキ肉を焼き、焼き目が着いたら飴色玉ねぎを載せて完成!
スパイシーと料理名を付けていますが、実際には肉の臭みを完璧に消してはいるものの、香辛料はそこまで強くないので、好みでコショウをプラスしても良いかもしれません。
ニンニクの旨味、とろける飴色玉ねぎの舌触りと甘味がソースとして十分に機能し、スパイスがニンニクとタマネギのクセを減らしてくれます。
ポイントとしては和牛の様な脂肪分が入った肉ではなく、安い赤身肉を使うことで飴色玉ねぎとの相性を高めることが出来ます。
総評
当サイトでも色々なスパイスミックスを紹介していますが、肉の味を楽しむにはオススメです。
その代わり、香辛料の強さは控えめな部類なのでミックススパイスの中でも意見は分かれると思います。
今回はマニアックなレシピのみ紹介していますが、基本的にはいずれのスパイスミックスも同じ料理に応用できるので良かったら他のミックススパイスの紹介記事も併せて読んでみてください。