セールスポイント
・台湾生まれのパイナップルケーキ。
・自然の甘味を活かしたパイナップルジャムを使用。
・発酵バターで作った生地は洋菓子の様なコクがある。
重慶飯店について
重慶飯店は1959年に創業された四川料理の老舗であり、本場の伝統を受け継いだ味わい深さを楽しめる店です。
本店である横浜中華街が有名であり、中華街で初めて本格的婚礼会場と各種宴会場として営業をしたそうです。
1990年には飲茶の専門店「重慶茶樓(茶楼)」をオープンし、香港の飲茶職人を招き入れ、点心と飲茶で話題になりました。
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【実食/取寄】甘辛中華せんべい「麻辣揚煎」【重慶飯店】
・甘辛い揚げ煎餅に麻辣味を加えている。
・大型のせんべいなので歯ごたえが楽しめる。
・酒のあてにも出来るおつまみ煎餅。続きを見る
鳳梨酥(ホウリンス)とは?
台湾生まれの鳳梨酥(台湾語:オンライソー、中国語:フォンリースー)は小麦粉と鶏卵などを使った焼き菓子です。
台湾を観光すれば必ず見かける程の定番菓子らしいですが、日本では主にパイナップルケーキと呼ばれており、台湾のメジャーな商品とは多少違いがあります。
台湾ではパイナップルが生産地として有名ですが、その強い酸味があまり好きではなかった為、パイナップルに冬瓜や大根を加え、甘味と弾力感を増したのが台湾のメジャーな鳳梨酥です。
しかし、日本で有名になったパイナップルケーキである鳳梨酥は少々違い、台湾で2006年頃に出始めた冬瓜や大根を使わない中身がパイナップルだけの高級鳳梨酥である「土鳳梨酥」と呼ばれているものでした。
通常の鳳梨酥はラードを生地に使っているので、柔らかいクッキーの様なものでしたが、土鳳梨酥はバターを使うことで洋菓子の様にサクッと歯ごたえとホロリとした食感があります。
又、鳳梨酥はお土産用かつ台湾が暑い国ということで日持ちする様に作られているので、密閉包装された上に保存料が加えられている商品が多いですが、土鳳梨酥はサクッと歯ごたえや製造方法から賞味期限が短めになっています。
日本で従来の鳳梨酥ではなく、土鳳梨酥の方が流行った理由としては濃厚なバターの味やパイナップルの酸味、生地の歯ごたえなどが現在の日本のトレンドに合っていたからでしょうね。
重慶飯店の鳳梨酥の特徴
以前から「重慶飯店」では鳳梨酥を販売していましたが、近年リニューアルし、デザインと商品の品質が向上しました。
中国のお菓子というと見た目と味に華やかさにかけると昔はよく言われましたが、こちらは高級洋菓子と同様に気合が入っている商品です。
噛むとサクッとし、口の中でホロリとほどけるクッキー生地には驚くことに定番のラードではなく、フランス産発酵バターが使われており、素材を活かしたパイナップルジャムとの相性を高めています。
包み紙はTHE中華といったデザインではなく、和紙調のデザインを利用することで高級感が出たので、ギフトやプレゼントなどに使いやすくなりました。
レビュー
今回紹介するのは「重慶飯店」の「鳳梨酥 4個入り」です。
▼パッケージはこの様になっています。
▼高級感があり、個別包装なので配りやすいですね。
▼封を切るとバターの素晴らしい香りがします。
台湾生まれのデザートを日本の中華の名店が手掛けた製品ですが、分類は完璧に洋菓子ですね(笑)。
ですが、洋菓子として非常にハイクオリティに作られており、専門店のバターサンドと遜色ないサクッとした食感とホロリと口の中でとろける生地には驚かされました。
▼カットしたものです。
発酵バターならではのふくよかな芳香とコクが楽しめ、パイナップルジャムとの甘酸っぱい味と高いレベルでバランスが取れています。
パイナップルジャムは品質の良い酸味と甘さのバランスが取れているパイナップルを加工している様であり、アクとクセが少ない味わいに仕上がっていますが、物足りなさを感じさせません。
総評
台湾のパイナップルケーキの有名店である「サニーヒルズ」の商品も良かったですが、こちらはそれを上回るクオリティに感じました。
「重慶飯店」の商品は最近色々試していますが、月餅や点心などよりもこちらの商品の方が貰ったら嬉しいですね(笑)。
色々と販売メーカーがある様ですが、輸入品の有名店のものは賞味期限を長くする為に(約90日)甘味料の主成分が人工甘味料であり、保存料がやや多めなので基本的に味と品質を求めるならば国内で手に入る鳳梨酥がオススメです。