セールスポイント
・オーストラリア産の有機&無農薬のハーブのみ使用。
・普段手に入れにくい珍しいハーブを楽しめる。
・風味を活かせた時には絶妙な料理が出来る。
クルッティ(マロンヒル)について
元々はレモンマートル(詳細は後述にて)の専門店であった「クルッティ(楽天ではマロンヒル)」はオーストラリアの伝統的な食材やハーブ、アロマオイルなどを取り扱っています。
店主は生粋のオーストラリアンであり、オーストラリアの素材の良さを知ってもらう為に日本人の妻と共に北海道の札幌に店を開きました。
「クルッティ」はオーストラリアの先住民であるアボリジニーの言葉で『新鮮』という意味であり、オーストラリアの農園から直接新鮮な素材を輸入し、日本で加工して販売しています。
無農薬の商品や天然物を中心に取り扱っており、海外産でありがなら有機JAS(農林水産省が認証した有機製品用のマーク)を取得しています。
オーストラリアン ミックスハーブについて
「自然ワトルシード」「有機シナモンマートル」「有機レモンマートル」「有機タスマニアペッパーの葉」の4種類を「マロンヒル」がオリジナルブレンドしており、日本ではほぼ手に入らないハーブミックスです。
オーストラリアでは定番のブッシュハーブ(アボリジニーが愛用しているハーブ類)らしいですが、日本ではあまり聞き馴染みがなく、管理人もレモンマートル以外は知りませんでした(笑)。
なので、各種ハーブの少ない情報をまとめてみましたが、単品で使ったことがないので参考程度にしてください。
ワトルシード
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ハチミツで有名なアカシアの木から採取できる種子をワトルシードと呼びます。
アカシアはオーストラリアを象徴するシンボルであり、1,350種の内1,000種類がオーストラリアに分布しています。
オーストラリアの先住民であるアボリジニーは4,000年前から食用や薬としており、粉にしてからパンの様なものを焼いていました。
収穫された種子を炒ってから挽いて使うワトルシードはヘーゼルナッツやコーヒー、チョコレートを芳ばしくした様な香りがし、卵料理との相性が良いです。
シナモンマートル
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ギンバイカ(銀梅花)というフトモモ科の仲間であり、葉っぱの部分を乾燥させてから使います。
フトモモ科といえばオールスパイスやクローブなどと同じ植物ですね。
シナモンはクスノキ科ですが、いずれの木の樹皮はニッキの香りがするそうですが、ハーブとなる葉っぱの部分はオレガノに近い香りだそうです(笑)。
レモンマートル
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シナモンマートルと同様にフトモモ科の仲間であり、ハーブやお茶、アロマオイルなどに利用されています。
アボリジニーは虫よけや傷薬、食料などと様々な用途に使っており、日本で言う万能選手のヨモギみたいな感じですかね(笑)。
現在では世界中に輸出されており、レモンに似た風味がありますが酸味が無いのでスイーツと料理のどちらでも活躍できます。
タスマニアペッパーの葉
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ブラックペッパーで使われているコショウとは違う品種であり、タスマニアペッパーの葉を使用している緑色のハーブです。
オーストラリアの伝統的な食材として認定されており、通常のコショウと同様に肉や魚、パスタソース、挽き肉料理と使える範囲は広いそうです。
抗菌作用がかなり強く、医療用途に用いることも出来る可能性があると言われている程です。
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タスマニアペッパーの実の外皮はコショウと同じ様に黒いのですが、中は真っ赤であり、酸性の液体と合わせると色がしっかりと出てきます。
面白そうなのでこの記事を書いている途中で購入しました(笑)。
レビュー
今回紹介するのは「マロンヒル」の「オーストラリアアン ミックスハーブ」です。
▼パッケージは小型のスタンドパウチです。
▼粗目に挽かれています。
メインの香りはシナモンマートルのオレガノに近い匂いとレモンマートルのレモングラスに近い風味ですが、実物はそれらの香辛料とは違うのが文章や動画などで伝わらないもどかしさがあります(笑)。
全体的に粗目に挽かれているので少し口に当たる印象がありますが、いい香りを楽しむにはこれぐらい粗い方がスパイスやハーブ好きには喜ばれます。
日本で市販品として並んでいるシナモンやクローブ、オールスパイスなどと比べると風味は穏やかなのであまり加熱しない方が楽しめますね。
入っているスパイスは基本的には穏やかな風味のものが多いですが、タスマニアペッパーの葉の辛味は主張しており、ブラックペッパーとは異なる若干痺れる様な辛味と甘い風味を感じられます。
ラムステーキ
オーストラリアは世界で2番目に羊を飼育している国であり、オーストラリア産オンリーの素材でまとめるのは当然の流れですね(笑)。
最初に写真の様に下味に使いましたが、羊肉の臭み消しとしては十分に効果がありましたがハーブの香りは飛んでしまいました。
なので、このハーブミックスの香りをより楽しむ為には仕上げ直前に一振りしてあげると風味が際立ちます。
このスパイスを調理した時に持ったイメージはホールタイプのローリエの様に存在を感じにくいですが、しっかりと仕事をこなしてくれる印象でした。
レモンドレッシング
材料
ミックスハーブ 小さじ
塩 小さじ1/2
レモン果汁 小さじ1(クセがない酢でもOK)
オリーブオイル 大さじ1
このスパイスが一番活きる使い方は加熱をしないドレッシングだと個人的に結論を出しました。
作りたては各種ハーブがブワッと口の中で広がり、ドレッシングの酸味と油分が野菜と絡むと単純なドレッシングとは思えない香辛料の複雑さを堪能できます。
一方、一晩寝かすと香りは穏やかになりますが、ジェノベーゼソースの様な深みのある味に変わり、お手軽ながらもプロの仕事に近くなります。
▼海鮮系サラダに良く合います。
タコやサーモン、タイ、マグロ、エビなどの日本人に馴染みのある魚介類と非常によく合い、マリネをせずとも下手なカルパッチョなんて目じゃなくなります。
このドレッシングに粉チーズやアンチョビ、ニンニクなどを加えるとパスタソースにも使える万能調味料となります。
総評
スパイスのことを調べている内にたまたま見つけた商品でしたが、使われているハーブの馴染みのなさに反して、日本人の口に合いやすい香辛料と感じました。
ただし、基本的な市販品のスパイスよりも繊細なので料理好きではないと使いこなせないかもしれません。
有機JASや無農薬を謳っている商品はあまり当たりがありませんでしたが、これは品質が良いのでナチュラル&オーガニックの食材にこだわる人にもオススメ出来ますね。