セールスポイント
・新鮮な活鰻を捌いてすぐに調理している。
・関西風のウナギを2種類販売。
・サイズが立派であり、ウナギは非常に良質。
兼光グループのうなぎ
「うなぎ横丁 うなぎの兼光」は愛知県にて2014年にオープンした比較的当たらしい鰻屋です。
元々は兼光淡水魚株式会社(兼光グループ)という養殖ウナギを生産しているメーカーでしたが、自社池で活鰻を使った白焼きや蒲焼きなどを実店舗と通販でも提供するようになりました。
店の隣からすぐに原材料である生きの良い鰻を捌きたてで焼くことが出来るのも生産・加工の一体化の強みとなっています。
三河一色うなぎとは?
日本でも有名な養鰻場(ウナギの養殖場)である愛知県西尾市一色町で育てられている「三河一色」は高品質なウナギであることで有名です。
こちらのうなぎは矢作川から水を引き込み、可能なかぎり自然に近い生育環境で育てられています。
締まった肉質と上品な油の旨味が自慢であり、室の悪いエサで育てた臭みがある安い鰻(国内外問わず)と違い、大手飼料メーカーと共同開発したオリジナルの配合飼料を使っているので不自然な味わいはありません。
牛肉では一般的になったトレーサビリティ(物品の生産から消費までの間にいつでも追跡調査が出来る流通システム)が三河一色うなぎでは採用されており、しらすうなぎ(子供のウナギ)の状態や生育池、発育期間などの履歴が参照可能となっている徹底管理がされています。
炭火手焼きとライン焼きの違い
金串を打った実店舗「うなぎ横丁 うなぎの兼光」で食べる関西風のウナギを味わえるのが「炭火手焼きうなぎ」であり、本店での味に近い製法となっています。
職人が最初から最後まで備長炭の炭火焼きでじっくりと仕上げ、表面はパリッとし、中身はしっかりとした力強い関西風のうなぎを味わうならコチラがオススメです。
又、関西風の腹開きと関東では珍しい有頭ウナギ(頭を落とさず焼いたウナギ)となっています。
では、ライン焼きという如何にも機械で焼いていて印象が悪いかもしれませんが、一番人気のウナギはこちらとなっています。
昨今では全国的に蒸したふっくら優しい関東風ウナギが人気の為、ウナギの白焼きを蒸してからタレをたっぷりと絡め、焼き上げる工程を4回繰り返します。
ライン焼きうなぎを加工した刻みうなぎやカットうなぎも販売されており、少なめの量を好む人を中心に通販では人気があります。
レビュー
今回購入したのは「うなぎの蒲焼き特大サイズ1kg(5~6尾)」のセットです。
▼お歳暮用だとこんな感じになります。
現在(2021/01/10時点)、一番売れ筋の商品となっています。
▼封を開けたものです。
▼中身です。
関東でも馴染みのある無頭背開きであり、サイズはやや大きめで1尾辺り175~200gとなっている正規品のものです。
タレと山椒のセットが15個もあるので、うなぎを食べているときに味が足りなくなることは防げます。
▼1尾で2人前ぐらいですね。
今回は200g前後×5尾だったので、大きさが非常に立派であり、長さはなんと27cm以上にもなっています。
当たり前ですが、これだけのサイズなので冷凍庫には余裕を持たせておくのが得策です(笑)。
調理方法
調理方法は色々とありますが、数多くの冷凍ウナギを調理した結果(他社製品も含め)、しっかりと湯煎してからグリルかトースター、ガスバーナーで焼くのが美味しいと思います。
作り方に関しては商品に付属されたマニュアルがあるので、そちらを参考にして貰っても構いません。
1.冷凍ウナギを袋ごと湯煎する
沸騰した湯の火を止め、ウナギを入れて浮かばない様に皿や落し蓋などでしっかりと沈めてください。
冷凍されたウナギの蒲焼きに関しては最後に焼く工程を入れる場合に限り、自然解凍の恩恵があまりないので、湯煎か電子レンジで解凍しても問題ありません。
ただし、しっかりと温まったことを確認してください。
2.温まったウナギを焼く
グリルでは2尾、トースターでは1尾ぐらいが限界だと思いますが、弱火の両面焼きにて3~5分で仕上がります。
フライパンで日本酒を少量振って、ふっくらと蒸し焼きにする方法もありますが、炭火焼きの香りは焼くor炙ることで一気に鰻屋に居る様な芳ばしさが広がります(換気扇は回してください笑)。
両面焼きのグリルならひっくり返す必要もないので、表面がプツプツと見てわかるぐらいになったら仕上がりです。
片面焼きの場合にはひっくり返す時にグリルスクーパーを使うと非常に楽です。
うな丼
丼が麺類用にも関わらず、ウナギがはみ出ます(笑)。
なので、基本的にはカットする必要がありますが、今回は印象重視でドーンと載っけています。
ウナギらではの迫力のある香りがしっかりと感じられ、触った感じでも関東風のウナギよりもしっかりとしていることがわかります。
安い海外産ウナギは肉の味が薄く・脂が強いのですが、こちらは国産ウナギなのでギトギトしすぎず、程よい脂のノリであることが写真からも伝わるはずです。
うな重
うな重のケースだと立派なウナギすぎて1尾で2杯分ぐらい作れてしまいますが、これは1尾分載っけているので蒲焼きが蒲焼きで隠れています。
肝心の味ですが、ウナギは至ってシンプルに上質であり、質の悪いイワシやアジなどを餌にしたウナギと違い、嫌な匂いは全くありません。
ウナギ自体の脂は口の中で優しく広がり、関西風の要素を感じられるややしっかりとした身肉はジューシーさがあるので旨味が強くなっています。
養殖ウナギは値段がピンキリですが、比較的リーズナブル(通販の中ではやや高め)にも関わらず「三河一色うなぎ」のクオリティには驚かされます。
ひつまぶし
不思議なもので、関西風のウナギは関東風のふっくら・柔からなウナギで作るひつまぶしよりも美味しく仕上がります。
恐らく、優しさを追求した関東風よりも、関西風の方が脂と身の旨味が強いので、伝統的な名古屋名物のひつまぶし(刻んだウナギ)との相性がいいのだと考えられます。
又、三河一色うなぎの特徴である身の締りと脂の上品さがひつまぶしとの相性を更に高めています。
▼お取り寄せならではの贅沢な盛り付け。
タレは濃口醤油が効いたやや辛目の印象があり、甘さが若干控えめで、三河一色うなぎの旨味に負けない様にしている印象がありますね。
なので、15袋もタレが付いてきますが、1袋で十分に強いウナギの味とバランスが取れています。
タレはご飯に少しかけ、ウナギにたっぷりとタレを絡める様に掛けるぐらいの感覚だとウナギの味に負けないでしょう。
▼茶漬けには九条ネギがオススメ。
旨味が強いので、万能ネギよりも香りと歯ごたえがしっかりとしている九条ネギとの相性が最高ですね。
写真の様に海苔・ネギ・錦糸卵をパラリと散らし、白だしをザァっと掛け、すぐに掻っ込むとそらもう江戸っ子でも関西ウナギのファンになりますね(笑)。
総評
今までスーパーや通販などで色々なウナギを頼みましたが、関西風のウナギの特徴を感じられつつも、ふっくらとしているのは「うなぎの兼光」が初めてでした。
管理人は基本的には関東風のものを好みますが、ウナギの品質の良さと炭火焼きの香りが気に入ったので、次回は有頭付きの「炭火手焼きうなぎ」を頼みたいですね。
贈り物にしたい場合はギフトセットの方が見栄えが良いですが、身内ならば今回の商品でも問題はありません。