セールスポイント
・神戸の有名な燻製工房が作っている。
・但馬牛を使用している。
・スモーキーな香りがし、素材の良さを感じる。
煙神について
1989年に兵庫県にて創業した「煙神(えんじん)」は但馬に新たな食文化を築く為に、独学で燻製作りを始めたメーカーです。
現在では燻製BARや家庭での燻製がメジャーになりましたが、当時は燻製と言ったら日本人用の香りが穏やかな量販品が主流だったことを考えると燻製ブームの火付け役の一因であると言えるでしょう。
小さな工房から始まりましたが、2015年には兵庫県豊岡市の神鍋高原に燻製体験レストランがオーブンし、こちらではランチが楽しめ、体験教室やお土産の購入なども可能です。
様々な商品が高めの値段に設定されているのには理由があり、すべて手作りということと高級素材(但馬牛や但馬鶏など)を使っていることが多いからです。
売れ筋商品
本店での取扱商品が多数あるので、商品の組み合わせと値段を調整できるセットが複数あり、シンプルながらも素材と技法にこだわった商品は非常に高評価を得ています。
登場してからまだ年数が浅いので知名度はあまり高くありませんが、高級缶詰で有名な缶つまプレミアムよりも更に値段が高くなっています。
「但馬牛&神鍋高原キャベツ」「八鹿豚のランチョウンミート&朝倉山椒」「但馬日高鶏&岩津玉ねぎ」などと定番の燻製料理とはちょっと違っているのが特徴ですね。
レビュー
今回紹介するのは「煙神」の「但馬牛&神鍋高原キャベツ」です。
▼缶詰の外見です。
▼手前の左側にある薄い白いものがキャベツ。
恐らく、ここまで偏った商品はレアケースなので実際にはもう少しキャベツがあると思います。
最近の缶詰では多いのですが、品質の良い材料を使うと魚なら煮こごりがたっぷりであり、肉の場合はコラーゲンや油分が多いので温めて食べることで本領を発揮する事もあり、こちらは後者が該当します。
但馬牛の脂肪分の旨味とコク、キャベツのほのかな甘さが加わり、味付けはほぼ塩味だけですが物足りないと感じません。
素材がいいので牛肉の味わいが奥深く、燻製の香りはクセが無いですが、しっかりと感じられるのは嬉しいです。
総評
ここ十年前後で高級缶詰がだいぶ増えましたが、肉系の缶詰でオススメ出来るのは初めてかもしれません。
市販品でも500円超えの缶詰は物珍しくはなくなってきているので、それらのラインナップよりは1段上のクオリティに感じました。
燻香が他社よりも優れていると感じたので、今度はシンプルな燻製商品を頼んでみたいと思います。