セールスポイント
・岩手県銘菓の1つ。
・ゴマの風味を楽しめる硬めの甘いせんべい。
・全国菓子大博覧会にて2回受賞。
亀の子せんべいについて
薄く伸ばした小麦粉の生地をカリッと焼き上げ、上品な甘さを持つ練りごまをかけて仕上げたものが「亀の子せんべい」になります。
生地の歯ごたえと胡麻の柔らかさの2つの食感を味わえる岩手県では有名な伝統的な和菓子です。
現在、2種類の「亀の子せんべい」が販売されていますが、残念なことに新商品の「こがねせんべい」は岩手県にある実店舗のみの販売になっています。
こちらは黒ごまではなく、金ごまを用いることで名前の通り黄金色を思わせるキレイな見た目が特徴です。
不思議な形をしている理由
「亀の子せんべい」と呼ばれていますが、実は最初は亀の形をしておらず、別の商品名で販売していました。
販売当初はお椀型の生地に胡麻を塗ったせんべいでしたが、馴染みの客から『亀の形に似ている』と言われたことから、縁起の良い亀の形にすることにしました。
1人の客からの意見を真摯に受け入れて、「亀の子せんべい」となったお菓子は現在では岩手県の銘菓の1つになりました。
レビュー
今回紹介するのは「亀の子せんべい」です。
▼四季折々をデザインした美しい見た目になっています。
▼最近デザインが変更され、袋が白から黒になったそうです。
▼中身です。
▼袋から出してみると六角形ではなく、しっかりと亀になっています。
一目見る分には色合いが重く、ドッシリとした重さがあるように見えますが、実際に持ってみると驚くほど軽くなっています。
上から見てみるとわかりますが、首が引っ込んでいる亀の様になっています。
▼ひっくり返してみるとこんがり焼けた生地が見えます。
▼ゴマの油分により照りがあります。
食べてみると胡麻のペーストはねっとりとした歯触りになっていますが、公式の『柔らかい食感』というイメージではないですね(笑)。
胡麻の風味は見た目ほど強くなく、瓦せんべいを薄くした様なザクザクバリバリした生地と良く合います。
面白い所は胡麻のペーストには塩気がそれなりに効いており、胡麻とせんべいの素朴な甘みを程よく引き立てています。
後味は塩味と胡麻の味が残るので、濃いお茶と合わせて飲むのが良いですね。
総評
イカスミや竹炭などの真っ黒な食べ物はよくありますが、ここまで真っ黒な和菓子が昔から親しまれていたのが意外でした。
味がやや強めなので1枚食べるだけでも満足することが出来、間食にはちょうどいいですね。
味の意外性もあり、今まで食べたことがない味わいなので岩手県に言った際のお土産にオススメです。