セールスポイント
・栗入クリーム大福にマロンペーストをトッピング。
・熊本県産の国産栗を使用している。
・栗以外にも紫芋やほうじ茶味などがある。
Serge源'sと和栗モンブラン専門店 栗りん
Serge源's(以下、セルジュゲンズ)は焼肉・和食・寿司・デザート・洋食などの複数の飲食店を運営しているグループです。
全体的に高級店の傾向がありますが、価格に対して満足度の高い店であると高評価されていれます。
今回紹介する「栗千本」は「和栗モンブラン専門店 栗りん」の名物であり、愛知県・福岡県・静岡県の計3店舗を経営しています。
栗千本(黄金)とは
厳選した熊本産和栗を刻んだクリームを大福の皮で包み込んであるクリーム大福に似た製品ですが、それだけではありません。
そのクリーム大福の上に黄色いモンブランペーストをたっぷりと掛けたのが「栗千本(黄金)」です。
他にも紫芋を使った「芋千本(濃紫)」、栗ペーストにほうじ茶を加えた「茶千本(ほうじ茶)」がラインナップにあります。
熊本は栗の名産地
2021年の栗の収穫量は1万5,700㌧、都道府県別収穫量で見ると茨城が3,800㌧(24%)、熊本が2,210㌧(14%)、愛媛1,300㌧(8%)、岐阜685㌧(4%)...と続いてきます。
つまり、国産栗の半分近くは茨城と熊本で占められており、熊本の栗は西日本で重宝されてきました。
豆知識:モンブランについて
モンブランといえば栗を想像するのが日本人では普通だと思いますが、実はモンブランという意味はフランス語で「モン=山」「ブラン=白」となります。
つまり、モンブランは白い山という意味であり、アルプス最高峰の山「モンブラン」にちなんで名付けられた洋菓子です。
本場のフランスとイタリアでは渋川入の茶色のペーストに粉砂糖で雪を表現し、日本では親しみのある渋皮を取った甘露煮の黄色で作ってあるので、さつまいもでないことを示す為に栗が飾れることが多いですね。
レビュー
今回紹介するのは「大須栗りん」の「栗千本」です。
▼パッケージ。
解凍時間は6~8時間が目安とのことでしたが、撮影時には8時間経っていたので時間の調整は必要かもしれません。
▼中身。
使用されている紅葉は注文時によって変わるようであり、今回は青もみじが入っていました。
▼盛り付け。
栗のメインとなる部分はモンブラン同様に細長い部分であり、栗の味が強く、しっとりとした栗の美味しさを堪能できます。
大福の中身であるクリームは非常にクリーミィであり、時折、クリームの中から小さく砕いた栗が歯ごたえの違いを産み、求肥との対比を楽しめるのが嬉しいですね。
マロンペーストはサッパリとした甘さになっているので、上品な雰囲気を見た目では醸し出していますが、クリーム大福の味がしっかりとしているので総合的には力強い味わいでしょう。
▼断面。
求肥はかなり薄くなっているので、大福らしさはあまり想像させず、ケーキの一部として受け入れやすいですが、不思議と和菓子の雰囲気は失っていません。
薄い求肥からクリームがスッと口の中で広がる食感も楽しめ、同時にクリームに含まれている栗の風味が一気に膨らみます。
総評
栗を使った料理では栗ご飯が圧倒的な人気ですが、スイーツになるとモンブランが非常に人気となっています。
シンプルなモンブランを楽しむのなら懇意にしているケーキ屋に行くのがオススメですが、本製品は類を見ない洋菓子なのでおとりよせの価値は十分にありますね。
スポンジケーキを使った洋菓子のモンブランとは違った顔を見せている和魂洋才の「栗千本」も栗好きの心を掴んでくれるでしょう。