セールスポイント
・常に手延べ麺の研究をしている。
・素材や器具にこだわりを持っている。
・多種多様な麺を扱っている。
三木屋について
1980年に手延べ素麺作りを開始した「三木屋」は様々な手延べ麺作りの研究に日々明け暮れていました。
それから13年後の1993年、ついに理想の手延べ麺である「絹肌の貴婦人」が出来上がりました。
それから現在に至るまで研究を続けている「絹肌の貴婦人」はツルツルとした舌触りやコシ・滑らかさなどが特徴で、等級・種類ごとに分類すると20にもなり、1つ1つ違う美味しさを味わえます。
素材へのこだわり
原材料に使う小麦粉はコシと喉越し、旨味を全て持っている小麦粉を使用しています。
この小麦粉は12社の大小の製粉会社から数百種類の中から厳選したものを使用しており、試食を繰り返したものをベースにブレンドされています。
手延べ麺の特徴
食品において古物(ひねもの)は鮮度の悪い古くなったものとして使われています。
しかし、手延べ麺においては古物の方が品質は高いという不思議があります。
手延べ麺(主に素麺や手延べうどん)は冬から春(10~4月の間)にかけて製造されますが、これはカビの発生を防ぐためには乾燥している時期が向いているからです。
この時、麺を細くしていく時に麺が互いに付いてしまうのを防ぐためや生地の乾燥を防ぐために油を用います。
手延べ麺は様々な工程があり、説明していると素麺の作り方紹介になってしまうので、一気に出来上がった所まで省略します。
出来上がった乾麺は表面に油がうっすらと塗られた状態になっていますが、時間が経つことで表面の油と小麦粉のグルテン組織が結合することでツルンとした舌触りとシャキっとした食感が産まれます。
これが乾麺における厄(やく)と言われている現象です。
作り方や小麦粉の質により、熟成させる日数や年数(1~3年の物が多い)は変わるそうですが、十分に熟成されて美味しくなった食べごろの乾麺を古物として販売されています。
レビュー
今回紹介するのは「三木屋」の「絹肌の貴婦人 手延丸細うどん(簡易箱)」です。
▼簡易箱なので、このようなダンボールで送られてきます。
▼中身はこのようになっています。量は50g×20束なので1kgあります。
入れ物が粗雑なので、すぐに移し替えるようにしてください。
▼種類ごとに茹で時間の一覧が付属されています。
茹で時間を記した紙が同封されており、手書きで対応した商品に◯が付けられています。今回は約5~8分ですね。
素麺の保存方法
乾麺であると思うとチャック付きの袋や乾燥剤入りの容器に入れることが多いと思いますが、実は冷蔵庫に入れるという手もあります。
湿気がこもりやすく、室温が高いところにおいておくとカビや虫が付きやすいのですが、冷蔵庫は温度が低く、湿気を減らす機能も持っています。
保存する際には素麺は匂いを吸収しやすい性質があるので、香りの強いものとは一緒にしないようにしましょう。
豚の冷しゃぶとしらす干しのぶっかけ
作り方はシンプルなので省略します。「丸細うどん」は素麺とうどんの真ん中といった感じですね。
思いの外、茹でると膨らみ、素麺の2倍ぐらいはあると思います。
素麺のように表面はツルツルしていますが、歯ごたえはモチッとしています。
通常の素麺と違い、コシが少しあるのが面白いですね。
小麦粉の味は値段を考えるとかなり良い品質のようで、香りと味が違います。
素麺よりも太く、うどんよりも細いので麺つゆの味は微調整しましょう。
今回載せた冷しゃぶは豚肩ロースを使用しましたが、モモぐらいの脂が少ないものを選んだほうが良いですね。
逆にしらす干しはかなり合いましたので、具材はサッパリ目の方が合う麺ですね。
総評
値段よし、味よし、特徴ありと割と隙がない商品ですが、簡易箱以外の「絹肌の貴婦人」は中々高価になります。
なので、基本的には「簡易箱」をオススメします。
様々な麺があるので、麺自体の味が気に入ったのならば好みの太さを見つけるのも良いですね。