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【実食レシピ】チーズ入【いぶりがっこソーセージ/ポルミート】

いぶりがっこ、ソーセージ、ポルミート

セールスポイント

・いぶりがっこの歯応えが非常に良い。
・ソーセージ自体が非常に本格的で美味。
・チーズも入っているのでコクが強い。

Polmeat(ポルミート)について

2010年、秋田県大仙市に設立された「polmeat(以下、ポルミート)」はポーランド人である社長が『秋田とポーランドを結ぶ役割を果たしたい』『安全かつ伝統的なソーセージを作りたい』という思いから生まれた食肉加工メーカーです。

ソーセージやハム、ベーコン、サラミなどのヨーロッパならではの食肉加工品をメインに取り扱っており、杜仲豚・八幡平ポーク、比内地鶏などの秋田の名産物も販売しています。

原料となる豚肉は秋田県産豚肉だけではなく、本場スペインからも仕入れを行い、伝統的な製品づくりを心掛けています。

かなり本格的なメーカーでありながらも、ダジャレ混じりの親しみやすい商品名を付けることがあり、日本人に好まれるオリジナル商品も開発しています。

社長がマスコットキャラクター?

うマイケル!!!!タベルスキ・マイケル、食べるの大好き社長さん

▲上の画像は今回紹介する商品の裏面。

「ポルミート」の代表である「タベルスキ・マイケル」はポーランド共和国から秋田県へ移住した人であり、日本人にとっては冗談めいた名前に見えますが、会社概要に載っている情報からどうも本名の様です(笑)。

現代表はポーランドで日本人女性と出会い、娘を授かってから来日し、妻の故郷である花火の町「秋田県大仙市」に腰を据えました。

しかし、日本の食文化に触れる内に、『娘に安心・安全な、本物のソーセージを食べさせたい』と思う様になり、日本に敢えて会社を設立することを決心しました。

設立前には現代表自らが本場ヨーロッパの地元で愛されるソーセージ職人の大叔父から食肉加工品の伝統技術を受け継ぎ、その技術を活かした高品質かつ安全な食品づくりを心掛けています。

ポルミートのソーセージの特徴

日本のソーセージはまともな製品もありますが、鶏肉やデンプンなどを大量に入れたソーセージの模倣品も多数販売されており、品質を誤魔化す為に添加物や本来使わない調味料である砂糖や水飴などを使うことがあります。

しかし、伝統的な作りをしているソーセージではスパイスを使用することで肉本来の甘味を引き出し(タンパク質を構成するアミノ酸には旨味以外にも甘味がある)、甘味料をほとんど必要としません。

本格的な製品作り以外では先述した様に日本人に好まれる味を重視しており、「いぶりがっこソーセージ」や「醤油チーズフロマージュ」などの意欲的な製品も販売しています。

いぶりがっこソーセージについて

今では全国的に有名になった秋田の漬物「いぶりがっこ」は一言で表すと『燻製された沢庵』であり、水分がしっかりと飛んだいぶりがっこは通常の沢庵よりも歯応えと旨味が強くなっています。

そのいぶりがっこをソーセージの中に入れたユニークな製品が「いぶりがっこソーセージ」であり、燻製食品同士なので相性抜群です。

又、いぶりがっこ自体がチーズとも相性が良いことから、定番のチーズ入りソーセージを採用しているのも特徴的です。

レビュー

今回紹介するのは「ポルミート」の「いぶりがっこソーセージ」です。

▼パッケージ。
しったげうまい!!いぶりがっこソーセージ、パッケージ、ナマハゲ

しったげとは「死ぬほど」が秋田の方言でなまった言葉であり、『しったげうまい』は『死ぬ程うまい』という意味になります。

1箱に4本真空パックされたソーセージが2袋入っており、計8本入となっています。

▼パッケージの裏。
うマイケル!!!!タベルスキ・マイケル、食べるの大好き社長さん

美豚、ソーセージ革命、うマイケル…、この時点ではネタ要素が強めに感じたので、少し心配になりました(笑)。

▼茹で焼きしたもの。
いぶりがっこ、ソーセージ、ポルミート

長さは15cm前後と市販品よりもやや長めであり、女性ならば2本ぐらいあれば十分なボリュームだと思います。

皮はやや硬めかつパリッとしているので、人口ケーシング(ケーシング、動物の腸)ではなく、天然ケーシングを採用していると考えられます。

▼断面からは肉汁が流れる。
いぶりがっこソーセージ、断面、カット、ポルミート

少し分かりづらいかもしれませんが、肉とは色合いが違う色をしているのがいぶりがっこの部分であり、こちらが通常のソーセージには無い食感を生み出しています。

いぶりがっこソーセージという商品名からたっぷりと入っている印象があるかもしれませんが、ソーセージの中から偶に出てくる程度になっていますね。

しかし、いぶりがっこの薫香と歯応え、塩気がソーセージと見事に融和しており、これ以上入れるとバランスが崩れそうな雰囲気を感じました。

▼チーズも入っている。
いぶりがっこソーセージにはチーズも入っている

市販品でもチーズ入りソーセージが販売されていますが、チーズといぶりがっこの組み合わせは発酵食品同士なので非常にマッチしており、肉・いぶりがっこ・チーズはいずれもケンカした味にはなっていません。

更に、味のバランスを整える為にほのかに醤油を加えており、海外産ソーセージと同様に塩気がやや強めになっていますが、いぶりがっこと醤油の風味がすることで、日本人好みのソーセージに仕上がっています。

いぶりがっこのタルタルソース&ソーセージドッグ

いぶりがっこソーセージでホットドッグ、調理、盛り付け、いぶりがっこのタルタルソース

読者の方が気になるいぶりがっこの部分をベースに今まではレビューしてきましたが、実は何よりも大事なポイントは「ポルミート」のソーセージが美味しい所でしょう。

「いぶりがっこソーセージ」に加えてチーズが入っていますが、ここのメーカーのソーセージが本格的な作り方をしていることは単純にソーセージ単体の部分を味わうとわかるはずです。

当然ながら木材から出た煙で燻製してあるので(燻製風味のエッセンスみたいなのを使うことが日本は多い)、独特の匂いが楽しめ、たっぷりの肉汁と脂のコクからは甘味を感じさせられます。

大きさも通常サイズのホットドッグを作るとピッタリと収まり、しっかりと味付けされた本製品ならば塩気の強いソースは要りません。

総評

輸入品のソーセージは日本産のソーセージよりも塩分とスパイスがやや多めに使われている事が多いですが、素材の美味しさとコクは量販店で買える国産品よりも上です(勿論、美味しい国産メーカーもあります)。

日本の加工食肉メーカーは結構あり、本場ドイツで習得した本格派から始まっていますが、規模が大きくなり、大量生産になると途端に紛い物になってしまい、味が落ちてきます。

しかし、「ポルミート」は国産メーカーでありながらも、本場の味をしっかりと再現しており、少々高くとも徐々に評価を伸ばして来ているのでこれからも楽しみです。

「いぶりがっこソーセージ」という斬新な商品が気になってお取り寄せしましたが、ソーセージ自体がかなり美味しかったので次回はシンプルな商品をセットで注文する予定です。

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