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【実食/取寄】身と脂が旨い八戸鯖「〆鯖/さば漬丼/干物」【ディメール/鯖陣】

セールスポイント

・青森県のブランド鯖「八戸鯖」「銀鯖」を使用。
・酢が控えめなので鯖の味わいがわかりやすい。
・鯖以外にも様々な魚介類の加工品を扱っている。

ディメールと魚問屋 鯖陣

2012年、青森県八戸市に設立された「ディメール」は東日本大震災で被災した水産加工会社の3社が統合して出来た会社であり、雑誌「大人の週末」でも紹介されたメーカーです。

大きな特徴としては八戸港で獲れた魚介類、中でも、ブランド鯖である八戸鯖を使った鯖の加工品が看板製品となっており、国産の魚介類しか取り扱っていません。

又、一貫生産体制を取っており、仕入れた魚を即座に下処理してから、調理済み食品や燻製製品などを安心安全の体制で製造しています。

インターネットでは「魚問屋 鯖陣」というショップ名で営業しており、鯖以外にもサーモンや鯛、帆立、イカ、ホヤなども購入することが可能です。

小話:東北や北海道などの魚介類の罠

雪国は観光地として人気が高いせいか、旅行で現地にいって輸入した魚介類を味わっている事が多々あります。

これは需要と供給量の問題もあり、国産品だけで賄えないという事情もありますが、都心部で食べるものと対して差が無いのは寂しいところですね。

お取り寄せでも国産風の製品を分かりづらく販売しているメーカーが多数あり、通販で魚介類を買う時には原材料に記載されている産地を調べておくと失敗することを減らせます。

スーパーよりも安い価格で販売している海産加工メーカーには要注意ですが、輸入品であることを明記しているメーカーは良品が多い傾向にありますね(輸入品の魚でも美味しいものはありますしね)。

レビュー

今回紹介するのは「ディメール」の様々な製品です。

▼注文した製品。

内容一覧

八戸伝承旨味しめさば
鮨屋のしめ鯖
昆布しめ鯖
さば漬丼
浜焼き棒寿司
鯖の冷燻
八戸銀鯖一夜干し
純和鶏の冷燻

八戸伝承旨味しめさば

しめ鯖の元祖とされている「島守岩松商店」は「ディメール」に統合された結果、インターネットで気軽に買うことが出来る様になりました。

本製品の特徴としては200g以上にもなる身が締まった秋冬期のマサバのみを使用しており、収穫量と運の問題がある為、数量限定品かつ不定期販売となっています。

▼釣りたてのサバの如き青さ。

「ディメール」で取り扱われているしめ鯖は基本的には甘味が少なく、酢が控えめな為、素材の味で勝負しています。

その中でも、身の味が鮮烈でスッキリとした味わいが楽しめ、安物のしめ鯖とは異なり、身がふっくら柔らかです。

又、写真をみればわかる様にサシが多く入っている訳ではないのですが、程よい脂肪分がかえって身の味をキリッと引き立てている仕上りになっています。

シンプルながらも他のラインナップの中でも高価な為、良い醤油を用意して、シンプルに楽しむ事を推奨します。

鮨屋のしめ鯖

上記にある「八戸伝承旨味しめさば」よりも小型の150g前後のしめ鯖であり、完全無添加で仕上げた製品です。

浅めに酢じめしたのが特徴なのですが、『解凍してから時間が経ちすぎると残っている酢が中まで浸透する』そうなので半解凍ぐらいになったら袋から取り出しましょう。

「鮨屋のしめ鯖」という製品名なので、ちらし寿司に仕立てましたが、浅めに漬かっているおかげで他の具材とも喧嘩しないのが良いですね。

酢が弱めの利点は他にもあり、ワサビや生姜、辛子などの薬味がしっかりと酢が入ったしめ鯖よりも相性が良く、色々な料理に使える所が嬉しいです。

「八戸伝承旨味しめさば」と比べて鯖の味が落ちるということも少なく、鯖自体の味わいも良く、むしろ、脂はのってるぐらいでした。

昆布しめ鯖

北海道産の昆布で作った青板昆布(昆布を蒸して柔らかくしてから板状にしたもの)を酢に漬け込み、国産のしめ鯖に被せたものです。

「ディメール」のしめ鯖の中ではかなり甘めの味付けになっており、一般的に販売されているしめ鯖の味わいに近く、甘酢にしっかりと漬かっています。

昆布と鯖の嫌な匂いは一切無く、程よい脂のノリ具合と旨味は万人受けしそうです。

余談ですが、撮影時にやる気がなかったことが分かる1枚ですね…(笑)。

さば漬丼

パッケージと製品名が変わり、「八戸銀サバトロづけ丼」から今のシンプルな製品名に変更した様ですが、トロ漬丼と言うだけはあり、黄金色の脂が染み出ている程です。

付属のタレが付いているので、多少の薬味を用意するだけで立派な食事にすることが可能です。

▼盛り付け。

脂がドシッと効いており、甘辛いタレは決して上品とは言い難いですが、それが本製品の美味しさの全てあり、ご飯が兎に角欲しくなります。

サバ自体にはほんのりと酸味と甘味がする程度のしめ鯖になっており、甘辛いタレとの塩梅が丁度良く、東北らしい味わいが堪能できますね。

味付けがやや強めだからといって、臭みがあるサバを使っていない所も好印象でしたが、最後まで飽きずに食べるには何かしらの薬味は必須だと感じ程にコクがあります。

出汁茶漬けにするのも良いらしいですが、今回は試しておらず、興味がある人は挑戦してみてください。

浜焼き棒寿司

解凍してもモチモチ食感をウリにしており、「ゆきのはな」という餅米とうるち米の中間の性質を持つ米で作った冷凍棒寿司です。

鯖の棒寿司のラインナップは「鯖(プレーン)」「焼き鯖」「梅酢」があり、他にも鯛やサーモン、蟹などを使用したものもあります。

▼凄まじいコッテリさ。

焼き鯖自体は「ディメール」の鯖らしい上品なしめ鯖であり、その鯖を炙ったことにより、『これでもか!』というぐらいにジューシーです。

写真を見て、これをきっかけに色々と買う決意をしましたが、この棒寿司はあまり好みではありませんでした。

鯖自体は良いと思うのですが、鯖が多い反面、酢飯が少なく、鯖の脂分が主張しすぎている性なのか、酢飯がべとつく様な仕上りになっていたので、炙っていないタイプを選んだら又違った意見になっていたかもしれません。

酢飯も小仕事をしてあって、胡麻を使っているのは良かったと思いますが...冷凍棒寿司は他社を含めて5,6種食べましたが、米の不味さを克服しているメーカーは未だにない気がします。

鯖の冷燻

公式では『海の生ハム』と表記しており、桜のチップで冷燻(冷たい温度の煙で燻すので火が通らない、スモークサーモンと同様の技法)しています。

仕上げに高火力のバーナーで鯖自体に火を通さずに炙ることで、皮目は香ばしく、中はレア気味になっているのが特徴です。

▼炙ってあるので見栄えが良い。

本製品だけはしめ鯖をベースにしておらず、味付けは砂糖と醤油、塩、味醂、水飴となっているので、やや甘めの味わいは味醂干しを少し彷彿させますね。

酢で締められていないので、関サバの様な刺し身の歯応えを感じられ、薫香は控えめなので鯖本来の味わいを活かした構成となっています。

他の鯖は日本酒か焼酎と組み合わせるのが無難でしたが、本製品は薫香と芳ばしさが加わることで様々な洋酒との相性が良くなりました。

「ディメール」が使用している鯖は脂のノリがすごく、炙ってある製品は脂がやや強めに感じる程なので、オニオンスライスやベビーリーフ、香草類などを用意しておくとクオリティがアップします。

THE、さBAR、夜明茶屋、完成品、盛り付け
常温保存出来る鯖の燻製「THEさBAR/夜明茶屋」

・袋から出してすぐに食べられる燻製鯖。
・常温でも1年間保存が出来るのが便利。
・脂の乗った鯖としっかりとした薫香が酒に合う。

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以前紹介した常温で保存できる燻製鯖「THE さBAR」と比べると冷凍保存製品ということもありますが、魚のフレッシュさが圧倒的に上であり、表面を炙ってあることで食欲が増しますね。

八戸銀鯖一夜干し

八戸前沖でとれる大型鯖の中でも550g以上のものを「銀鯖」というブランド品として販売しており、銀鯖で作った干物は500g以上にもなるプレミアムサイズの干物です。

「八戸伝承旨味しめさば」と同様に、大型サイズが獲れた時にしか製造されない為、数量限定販売品となっています。

▼一枚で二人前以上。

魚の大きさが約40cm、スマホが小さく見える程であり、家庭用グリルだと斜めにしないと入らないか、カットしないといけないぐらいの大きさです。

干物の良し悪しはテカテカしすぎていないか身割れをしていないかでパッと見て分かるものですが、本製品はキレイな状態で、そこそこ脂が乗っていそうですね。

小話:テカテカしていると不味い干物

干物を完全天日干しで作っているメーカーはほとんど無く、ちょっとだけ天日にさらして天日干しとして販売しているのが現状です(衛生的な問題もあり、完全天日干しだから味が良いという訳では無い)。

なので、乾燥機で干物を作ることが多いのですが、この時に電気代をケチって高温で一気に仕上げると脂肪分が表面に浮き出て、焼付き、テカリが出てきます。

あらゆる乾物は高温処理を行うと何故か美味しく無くなるので、焼けた様なテカリがある干物は避けた方が良いでしょう。

▼焼きあがったもの。

あまりにも大きすぎて見栄えをどうすることも出来ず、大皿にドーンと載せて撮影することに(笑)。

焼き時間はやや長めで、15分ぐらいは焼いた記憶がありますが、あまり焼きすぎると味が落ちるので要注意。

▼拡大してみると脂がじっとり。

今ではスーパーで販売しているサバの干物の大半がノルウェーサバ(タイセイヨウサバ)であり、ノルウェーサバは身の味がやや薄い代わりに脂がドッシリと乗っており、国産のマサバは身の味と程よい脂が長所です。

こんがりと焼けた身は一夜干しにしては熟成した味わいがあり、旨味が豊かでありながらも青魚特有の風味は落ち着いていますね。

塩気はやや控えめの印象であり、中には醤油を少し加えたい人も居るかも知れませんが、身の味わいが濃厚な為、管理人は物足りなさを感じませんでした。

▼皮の部分。

焼き魚の醍醐味の1つである皮の部分も見事に脂があり、サクリとした歯応えは魚好きには堪らないですね。

身が厚めになっていることからグリルで焼くと通常の干物よりもじっくりと火を通す分、皮のサクサク感が増し、皮だけ取り出してワサビを載せて食べると日本酒の相棒として活躍します。

ノルウェーサバと比べるとスッキリした脂肪分なので、やはり日本のマサバは余す所なく食べられますね。

▼茶漬けにも良い。

脂がクドい訳ではなく、一夜干しの製造過程のおかげで臭みが軽減されているのでお茶漬けにしても美味。

ただし、塩気が効いてる干物作りを行っていないので、緑茶よりも薄めの味が付いた出汁を注いだ方が相性が良かったですね。

純和鶏の冷燻

純和鶏は冷凍食品メーカーの「ニチレイ」が岩手県で生育している純国産品種の鶏であり、地鶏のしっかりとした歯応えを抑えつつも、旨味があるのが特徴です。

「ディメール」では魚介類以外にも肉や野菜、果物などを加工する許可を受けており、これからも新製品が開発していく予定だそうです。

▼使い勝手が非常に良い。

味付けは塩と酒だけというシンプルさであり、薄味なのでどの様に使っても間違いない製品でしょう。

薫香はほとんど感じられない程度ですが、鶏肉の臭みを程よく消しており、旨味を存分に引き出せていますね。

噛むごとにジワリと肉汁が感じられるしっとり目のスモークチキンなので、弾力と歯応えは強くはなく、子供や歳を召した方でも食べやすいです。

しめ鯖のついでに買った商品でしたが、個人的には「ディメール」の製品の中でも上位に入る製品であり、もう少し売れても良い良品だと感じました。

総評

「ディメール」のしめ鯖を食べ比べてみると分かることがありましたが、『この製品は高いから相応の味で美味い』という印象は無く、『脂のノリの大小と僅かな味付けの差』が目立ちました。

「八戸伝承旨味しめさば」や「八戸銀鯖一夜干し」などは高価ですが、昔ながらの鯖本来の身の味を楽しめる製品であり、炙った鯖系統や「さばづけ丼」は脂が乗っています。

個人個人で好みの製品を選べるのが良いところであり、他の魚介類も一緒に楽しめるので、機会があれば他の製品も試してみたいですね。

ディメール/鯖陣

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