セールスポイント
・3ヶ月かけて作った高級ドライレーズン。
・砂糖と油は不使用であり、素材の味のみ。
・通常のレーズンより二倍も大きく、果肉がしっかり。
mamapanについて
滋賀県大津市にある「mamapan（ママパン）」は製パン・製菓用の素材を中心に取り扱っているメーカーとして有名であり、小分けになったタイプから業務用サイズまで幅広い対応をしています。
又、安い製品以外にも高級品も取り扱っているので、こちらの店舗では幅広いニーズに答えています。
加えて、パスタやチーズ、アルコール、魚介類、肉加工品、野菜加工品、和菓子の材料、梱包材...etcと、１店舗で様々な買い物を済ませられる利便性の高さもあります。
公式HPと楽天店ではプロのレシピが多数（数えていませんが1,000種類以上ありそうです）あるので、調理師である管理人も製菓と製パンには若干疎いので、情報源として重宝しています。
サヤキレーズン/陰干しレーズンとは
多くのドライレーズンは房から取り外したレーズンに植物油をまぶし（オイルコート、フルーツ同士がくっつかない為に使用）、大型の乾燥機で一気に乾燥させることでコストを下げています。
しかし、本製品は房付きのまま日陰で吊るしながら３ヶ月も乾燥させる為、濃厚な甘味が詰まったレーズンに仕上り、当然ながら無添加・ノンオイルコートです。
この製法はウズベキスタン特有の製造法であるらしく、現地では「サヤキレーズン」と呼ばれるぐらいポピュラーでありながら、高級品のギフトや贈り物として珍重されているそうです。
更に、日本でよく見るドライレーズンと比べても２倍程の大きさがあり、美味しくなった完熟レーズンのみを乾燥させています。
日本だと房付きレーズン/枝付きレーズンなどと呼ばれている似たような製品もありますが、天日干しか機械干しの品が多く、仕上りは「サヤキレーズン」とは異なります。
レビュー
今回紹介するのは「mamapan」の「プレミアムサヤキレーズン（陰干しレーズン）」です。
▼パッケージ。
現地では房の状態で販売されているそうですが、「mamapan」が販売している「プレミアムサヤキレーズン」はそのまま買い付けて、枝を取り除いた実だけの状態にしています。
短期保存の場合は常温で構わないのですが、長期保存の場合には冷蔵庫にて保存します。
しかし、一点だけ気をつけないといけないことがあり、本製品は『冷えている状態だと硬くなってしまい、歯応えと風味が弱い』様に感じてしまう事です。
なので、１週間ぐらいで食べ切れる量のレーズンを別の容器に移しておき、室温に戻しておくことを推奨します。
▼中身。
通常のレーズンと比べると表面にテリが無く、少々萎んだ様に見えるのは油と砂糖を使用していないこともありますが、長期熟成させたからという理由が強そうですね。
その内比較画像を用意しますが、先述した様に通常のレーズンの二倍に近い大きさであり、黒豆ぐらいのサイズ感となっています。
▼ナッツとの相性が非常に良い。
見慣れないレーズンでしたが、食べてみると更に驚かされ、皮は市販品のレーズンよりもやや硬めですが、中はしっとりとしており、１粒だけでも力強い味わいを持っています。
単純に濃厚なぶどう味という訳では無く、酸味は軽やかでありながらも果物特有の甘味は強く、完成された１つのジャムの様な旨味が１粒だけ食べても感じることが可能です。
３ヶ月もかけたドライフルーツな事もあり、口に入れた瞬間に味が広がることはありませんが、２，３回咀嚼した当たりからいきなり風味がブワッと広がり、上質なワイン並みに香りが良いですね。
渋味は一切なく、このレーズンを食べたら販売されているほとんどのレーズンは不要と感じる程に美味です。
▼製菓/製パンにも最適。
使用するパンのレシピにもよりますが、市販されているレーズンよりも皮目が水分を良く吸うので、場合によっては少量のアルコールや水分などでふやかすべきですね。
もっちり・ふんわり系統の日本の食パンならばそのまま入れても恐らく、問題は無いと思います。
菓子作りやパン作りに用いた場合には「プレミアムサヤキレーズン」は水分を吸うことで皮の硬さが全く気にならず、欠点の無いしっとりレーズンへと変貌してくれます。
レーズンクリーム系統に加工する時には手作りクリームチーズならば水分が多いので、乾燥させたまま、市販品のクリームチーズならば粘度が高いので、何かしらの液体に付けた方が良いでしょう。
手作りクリームチーズレシピ
ヨーグルト 100g
※ビヒダスかブルガリアが良い、乳酸菌が多い物
生クリーム 60～70cc
※脂肪分は35%で、47%の場合には量を減らす。
牛乳 1000cc
※低温殺菌牛乳は厳禁、殺菌処理が控えめな為、乳酸菌の生育が不可能。
※味の良い牛乳ほど美味しく仕上がる。
作り方
容器に全ての材料を良く入れ、しっかりと撹拌させる（ヨーグルトを少量の牛乳で溶くと失敗しづらい）。
60℃で10時間保温調理した後、不織布やガーゼなどで濾して液体（ホエイ/乳清）を除去、そのまま半日程かけて冷蔵庫内で自然に脱水させる（重石を使う/手で絞ると味が落ちるので注意）。
▼料理にも役立つ。
クリームチーズやオニオンフライ、コーンフレークなどの様に、サラダのトッピングの１つとして使うと贅沢な味わいになります。
料理に使うフルーツソースは日本人には馴染みがあまりないですが、この様なサラダならば男性でも好んで食べてくれるでしょう。
味付けは塩コショウと好みの油だけで十分であり、何杯でも食べられます。
総評
ドライフルーツは様々な国から輸入されていますが、品質に関しては極上だと感じるものはほとんどありませんが、ハズレも少ないです。
特に、レーズンに関しては極端に安いもので無ければ不味いものは無い…と考えていたのですが、本製品を食べると他のレーズンは食べられなくなる程でした。
最初はお試しで200gのものを注文しましたが、あまりの美味しさに即リピートして1kgのものを製品を購入しましたが、減るのが圧倒的に早いですね(笑)。
1kg2,000円前後とレーズンとしてはやや高めですが、価格に反して味の向上具合は他の食品と比べても費用対効果が相当高く、製菓/製パン好きとドライフルーツ好きは絶対に試すべきです。
