セールスポイント
・うな重や様々な丼に最適な米。
・スッキリとした味わいが素材を引き立てる。
・特別栽培米「京都丹後産コシヒカリ」。
特別栽培米「たかほのか」について
京都というと米の印象があまりないかもしれませんが、丹後や丹波地域周辺では千年以上の米作りの歴史があります。
主に生産されているのがコシヒカリであり、今回はその中でもハイブランド米「たかほのか」という特別栽培米を紹介します。
そもそも特別栽培米というのはどういうものかというと、『化学肥料と化学合成農薬を半分以上減らして作った農作物』です。
その為、土作りに用いる肥料も手間暇かけた堆肥や肥料を使い、農薬を減らすことで虫被害の対策を行う必要性が出てくるので、値段が市販品よりも少々高くなってしまいます。
その代わり、研究成果が出れば味に大きな影響をもたらし、昔ながらの製法に近い為、化学成分を可能な限り避けたい人に喜ばれています。
満腹うなぎと相性が良い「たかほのか」
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【実食/取寄】身は当然、肝まで極上【満腹うなぎ/みさら】
・200g以上かつ30cm超えの大型ウナギの蒲焼。
・大型専門の為、大型ウナギの焼き方を熟知。
・肝焼きをたっぷりと楽しめる。続きを見る
こちらの商品を購入するきっかけになったのが、「みさら」の「満腹うなぎ」であり、こちらのウナギと兎に角、相性が良いとのことでした。
結論から言ってしまうと、大抵のウナギ(他社メーカーの物でも)をワンランクアップさせてしまう特殊な米であり、通常のコシヒカリとは大きく異る味わいです。
詳細は後ほどレビューに記載しますが、「みさら」で「満腹うなぎ」を購入するならばほぼ同時に購入することを推奨しても良いぐらいに相性抜群でした。
レビュー
今回紹介するのは「みさら」の「たかほのか 5kg」です。
▼米袋。
▼裏面の特別栽培米の情報。
▼炊く前の生米。
通常の米で重要なのはこの様にキレイな白濁色をしており、割れていないことが大切です。
米が割れてしまうと変な粘り気が出てしまい、ベットリとした嫌な舌触りや歯応えが生まれてしまうからです。
又、キレイな色合いをしているのは米が乾燥しきっていない証拠であり、新鮮かつ丁寧に精米されている証拠です。
新米が美味しい理由
穀類(米・そば・小麦粉など)の多くの市販品は効率重視の為、素早く加工する必要があり、強烈な摩擦熱が生まれてしまうのと同時に、穀類に含まれている水分と共に香りを飛ばしていまいます。
ここまで読めば何となく察するかもしれませんが、米は乾燥してしまうと味が落ちてしまい、夏の米が一番不味いと言われているのはその理由からです(最近は保存技術が進んだので大きな差は少なくなってきた)。
つまり、美味しい米とは水分が十分含まれている状態であり、丁寧にゆっくりとヌカを取った精米が最良のものとなります。
▼白米を盛り付け。
一粒一粒がキレイにピンッとしており、瑞々しさが伝わると思います。
香りは炊きたてならではの甘い香りと米特有の独特な香りがかなり控えめになっており、不思議な印象を覚えました。
炊飯器の中身を覗くと米がキレイに立っているのに、香りが微弱というのは長い調理経験のある管理人ですが記憶にありませんでした。
▼テリがあり、見た目が良い。
そんな不思議な米を口に含むと、粘り気・弾力が少なめの比較的シャッキリとした歯応えと甘味が少なめのアッサリした味わいです。
しっかりと味わっているとほのかな甘味が顔を出してきますが、甘味が少ない分、米に含まれている旨味が表面に出てきます。
全体的に控えめな味わいになっていますが、何故か物足りなさを感じさせなく、美味しいとは言えます。
とある美食家のフグ刺しの無味無臭の旨味という表現を思い出す様な雰囲気があります。
▼満腹うなぎと組み合わせると…。
白米単品で楽しんでから漸く、本番である『うなぎに合うお米』にウナギの蒲焼を載せてみると、驚くことに通常の白米で食べるよりも圧倒的に味が良くなりました。
最初は『いや、このウナギが美味しいんだろう』と思ったので、炊きたてを冷凍した「特別栽培米 山形産つや姫」を解凍して比較した所、「たかほのか」の圧勝でした。
勿論、この「つや姫」も非常に美味しい米であり、モッチリとした歯応えと甘味・旨味はやはり上であり、ご飯をメインに据える料理は全てこちらに軍配が挙がるのは間違いないでしょう。
しかし、料理を引き立てる点については話にならないぐらい「たかほのか」のが上であり、白米がおかずに含まれている材料の1つであるぐらいに一体感がありますね。
ぬか漬けや味噌汁と一緒に味わうには少々物足りない感じがしますが、ご飯が進むおかずや丼ものなどでは最高峰の相棒となってくれます。
総評
料理もそうですが、何よりも下ごしらえが大切であり、精米方法は非常に大事な米の下処理であることが再認識させられました。
しかし、何よりも吃驚したのがここまで料理を引き立てる奥ゆかしい米が在ったことでした。
今まで食べてきた米は単品で食べて、食感や香りなどで評価してきたものがほとんどでしたが、この様な素材を引き立てる奥ゆかしい米と出会えたことは料理人として幸いでした。
「満腹うなぎ」自体も非常に美味しい製品なので、両方とも一緒に購入するのがオススメですね。