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【実食】人気の羽二重餅スイーツ【梅つつみ/村中甘泉堂】

梅つつみ、盛り付け

セールスポイント

・梅の甘露煮を羽二重餅で包んだ和菓子。
・大きな梅のシロップ煮が丸ごと入っている。
・梅の美味しさを余すこと無く活かしている。

村中甘泉堂について

1910年、福井県福井市に創立した「村中甘泉堂(むらなかかんせんどう)」は100年以上和菓子の製造・販売を行ってきた老舗です。

羽二重餅の専門店である「村中甘泉堂」ですが、洋菓子を取り扱っている「パティスリーKANSENDO」と「洋菓子ペジーブル」というブランドも取り扱っており、同じ福井市に本店を含めて3店舗出しています。

羽二重餅と求肥について

羽二重餅と求肥の差は基本的にはあまりない...というよりは厳密なルールで決められている訳ではありません。

しかし、福井県の羽二重餅では弾力があり、モチモチとした歯応えがある餅粉(求肥粉)で作ったものだけを指しています。

村中甘泉堂のこだわり

シンプルな菓子である羽二重餅は餅粉・砂糖・水飴と材料もシンプルになっています。

「村中甘泉堂」では福井県産の餅米を100%使用しており、自社で製粉してから蒸し上げ、餅の様な状態にします。

その後、大釜でじっくりと加熱しながら練っていき、シロップにした砂糖水を少しずつ加え、独特の歯応えを生み出していきます。

梅つつみについて

そんな拘りのある羽二重餅で梅を丸ごと包んだユニークな和菓子が「梅つつみ」となっています。

勿論、梅干しが入っている訳では無く、大粒の梅を甘露煮に仕立てたものが中心部に入っており、煮た際に出来た梅シロップを加えた特製白あんでその梅を包んでいます。

最近流行りのフルーツ入りのクリーム大福とは異なり、純和風な大福でありながらもフルーティさがあるのが特徴となっています。

レビュー

今回紹介するのは「村中甘泉堂」の「梅つつみ 6個入」です。

▼包装紙。
梅つつみ、村中甘泉堂、包装紙

▼化粧箱。
村中甘泉堂の化粧箱

餅製品の保存方法は寒すぎる場所(冷蔵庫は厳禁)に置いておくと糖分が老化(デンプンの品質が劣化すること)する為、常温保存がベストとなっています。

どうしても食べきれない場合には冷凍すればそれなりのクオリティを長期間楽しむことが出来ますが、味は少し落ちます。

▼中身。
梅つつみ、中身

高級感のある包み紙で個包装されています。

▼盛り付け。
梅つつみ、盛り付け

見た目は当然ながら大福なので梅のやや赤い色合いが透けているぐらいしかわかりませんが、ほのかに梅の優しい匂いが漂ってきます。

滑らかに生地が伸びる多くの大福と比べると、福井県の羽二重餅を使うことで弾力とモチモチとした食感がありますね。

▼種入りなので食べる時に注意。
梅つつみの中身は真っ赤な梅、色合いがキレイ

梅の風味が堪能できる梅の甘露煮は酸味が穏やかでありながらも芳醇な香りがし、上品な甘味とほのかな渋味が良い仕事をしています。

梅の実は僅かにサクリとした歯応えを残しており、白あんの滑らかさと羽二重餅の弾力との対比が楽しいですね。

注目したいのがほのかに梅の香りと酸味がする白あんであり、羽二重餅と梅の甘露煮との見事な架け橋となっています。

この白あんがあることで製品のクオリティを非常に高めており、薄い皮の羽二重餅でも満足感がありますね。

総評

梅の甘露煮を羽二重餅で包んだだけでは確実にイマイチな製品であることが想像できますが、中間層に梅シロップを使った白あんというナイスアイディアで見事な一体感がありました。

福井県の羽二重餅は硬めに仕上げることで一般的な大福に使われる求肥よりも薄くとも歯応えがあり、そのおかげで中身をたっぷりと詰められるのは大きな利点ですね。

地方銘菓として全国的に有名ではありませんが、羽二重餅と梅の風味が好きな人には安定して勧めやすい和菓子でした。

村中甘泉堂

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