セールスポイント
・豆乳とは思えない程に青臭さが無い。
・大豆固形分が多いので、脂肪とコクがある。
・牛乳の代用品としても物足りなさが無い。
Marusanについて
1952年、愛知県に設立された「マルサンアイ(以下、マルサン)」は大豆を主原料とする味噌や豆乳などを製造している食品メーカーです。
日本ではかなり有名な大豆製品を製造しているメーカーなので、ほとんどの人が何かしらの商品を試したことがあるはずです。
日本以外には中国とタイにて支社を持っており、『食の安全・安心のために”やりすぎ”はない。』という社是を持っています。
ソイプレミアム ひとつ上の豆乳とは
「マルサン」が本当においしい豆乳を求めた結果、国産プレミアム大豆である「るりさやか/すみさやか」を使用した豆乳「ソイプレミアム ひとつ上の豆乳 成分無調整」が開発されました。
昔から小売店で販売されている豆乳の濃度(大豆固形分)は8~9%のものが多く、濃厚とされている豆乳の大豆固形分10%以上となっています。
「ひとつ上の豆乳」は大豆固形分11%と非常に濃厚ですが、無調整豆乳でありながらもコクと旨味が強く、後味がスッキリしているのが特徴です。
加えて、豆乳とは思えないぐらいに青臭さが無く、製品名通り、従来の豆乳とは大きく違います。
るりさやか&すみさやか
「マルサン」が独自に開発した大豆であり、青臭さの原因であるリポキシゲナーゼが少ないのが特徴です。
又、収れん味(渋み・えぐ味・苦味など)の原因とされているグループAアセチルサポニンを一切持たず、今までの豆乳とは全く違う味わいとなっています。
かつて、るりさやかは宮城県で栽培されていましたが、現在はすみさやかという大豆を新たに開発し、滋賀県にて減農薬栽培を行っています。
レビュー
今回紹介するのは「マルサン」の「ソイプレミアム ひとつ上の豆乳」です。
▼専用ダンボール。
そのまま簡易的なケースとして使用できるのが便利ですね。
▼1L×6本のセット。
賞味期限は半年以上あるので、6本セットでも余裕で使い切れます。
Amazonの定期便で格安で購入できるので、紹介する前から3回もリピートしています。
▼ひとつ上の豆乳を注ぐ。
見た目は普通の豆乳ですが、濃い豆乳や豆腐にありがちな青臭さはほとんど無く、抹茶や生姜などの香辛料を入れなくとも匂いは全く気になりません。
雑味が少なく、豆乳特有の風味がかなりマイルドなので、生クリームをプラスすると牛乳と勘違いする人が出てくる程です。
逆にいうと、豆乳特有の香りが好きな人には物足りないという意見の人もいそうですね。
ですが、豆乳自体の濃度が高いので、旨味とコクは多くの品よりも優れており、現時点ではコンビニやスーパーなどの小売店で買える豆乳としては最高のものだと断言できます。
▼色々なフレーバーがある。
今の時点(2023/08/22)で、「ひとつ上の豆乳」には以下のバリエーションがあります。
ラインナップ
プレーン
あまおう
和三盆
ココア
紅茶
白桃
和栗
和三盆と紅茶しか試していませんが、甘さと各種フレーバーを控えてあるのでサッパリとした上品な味わいです。
全体的に豆乳の味を損ねない様にしていますが、プレーンよりも大豆固形分がかなり少なくなっているのも味が軽めに感じる要因でしょう。
しっかりとした甘味や香りを好む人には昔から販売されている紀文(キッコーマン飲料)の豆乳飲料の方が良いかもしれませんね。
ひとつ上の豆乳を使った料理
豆乳は牛乳を使用するレシピと置き換えるだけでそれなりの味わいになるので、ここでは料理に合わせて行った工夫を紹介しています。
カボチャの豆乳ポタージュ
カボチャと玉葱、チキンブイヨン、豆乳、生クリームで作ったトロミのあるポタージュに仕立てました。
料理のポイントとしては生クリームを多めに使うことでミルキーさを強化することで牛乳に負けないコクを加えます。
そして、牛乳にある甘味の成分を補う為には砂糖では無く、野菜や果物に含まれている果糖がある『安いハチミツ』を使うことで一体感が出ます(コーン・カボチャなどの甘い料理に特に有効)。
高価なハチミツだと勿体ないという理由もありますが、風味が強すぎて豆乳の味わいを消してしまうからです。
豆乳味噌グラタン
鶏もも肉に人参、玉葱をバターで炒め、玉葱が透き通ってきたら味噌と米粉を加えてダマが無くなるまで加熱します。
その後、豆乳を少量ずつ加えながらベシャメルソースを作り、チキンブイヨンの素と胡椒で味を整えます。
チーズを載せたら米粉パンで作ったパン粉を少量かけてオーブンで調理するとグルテンフリーのグラタンを作ることが出来ます。
豆乳+たっぷりのバターor生クリームだとワンパターンの味付けばかりになりがちなので、豆乳+味噌or練りごまなどと和風に寄せた方が味の差が出て面白いですね。
紅玉のアップルパイ
カスタードクリームがリンゴのシロップ煮の下にも入っていますが、あくまで豆乳の紹介記事なのでカスタードクリームをトップに載せましたが...違和感のある見た目になってしまいました(笑)。
豆乳のカスタードクリームは牛乳で作るカスタードクリームのレシピを牛乳から豆乳で置き換えるだけで問題ありませんが、バニラエッセンスをやや強めに使うことで豆乳らしさを隠すことが出来ます。
コクを出したい時にはバターや生クリームを入れる、ホイップクリームを混ぜてディプロマットクリームなどにすると良いでしょう。
色鮮やかなリンゴのシロップ煮は紅玉の皮を長時間煮出して作った特性シロップで歯ごたえが僅かに残る程度に煮て作っています。
カスタードクリームは冷凍可能なので、小分けにして保存しておくと手軽にカスタードクリームを味わうことが出来ます。
総評
飲料用だけでは無く、料理用の素材としても使える豆乳であり、乳糖不耐症の人でも牛乳に近い味わいを再現できる優れた製品ですね。
豆乳特有の匂いが好きな人ならば単純に濃い豆乳を選べば良いですが、大抵の人には「ひとつ上の豆乳」をオススメ出来ます。