セールスポイント
・短時間で本格的なダシを取ることが出来る。
・保存料・化学調味料が使われていない自然の味わい。
・和風出汁だけで7種類もある。
茅乃舎だしについて
「茅乃舎だし」は九州にある自然食レストラン「茅乃舎」が作り出したダシパックです。
特徴は短時間で本格的なダシをとることが出来、保存料・化学調味料が使われていません。
又、味を整えるためにうすく味付けしてあるのが特徴です。
減塩タイプでは約53%減塩されているので、自分で味付けを決めたい人でも使うことが出来ます。
各種だしの特徴
今回紹介するのは和風出汁です。洋風出汁はこちらです。
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【実食レシピ】「茅乃舎だし」~洋風出汁を研究~
・短時間で本格的なダシを取ることが出来る。
・保存料・化学調味料が使われていない自然の味わい。
・鶏と野菜の旨味は和洋中と活躍の場面が多いので、使いやすい。続きを見る
茅乃舎だし(減塩タイプあり)
トビウオを焼いた「焼きあご」は香りが良く、旨味が穏やかです。
この「焼きあご」をベースに「かつお節」や「うるめいわし」、「真昆布」などから香りと旨味のバランスを整えています。
だしのうまみを引き立てるために、海塩と醤油で下味をつけています。
幅広く使えるスタンダードな「茅乃舎」のだしパックです。
煮干しだし(減塩タイプあり)
ベースは「背黒イワシ」「白片口イワシ」の煮干しを骨ごと粉砕したものを使っており、「ウルメイワシ」を補助にすることでほのかな甘味を出しています。
3種類の煮干しだけではなく、「真昆布」、「干し椎茸」、「焼あご」を加えることで旨味をしっかりと感じることが出来ます。
煮干し(いりこ)だけで取る出汁と違い、風味が穏やかな分、万人向けになっています。
極みだし
丁寧に血合いを削り取った「本枯節」は旨味がありつつも、雑味が少なく、香り高い特徴があるかつお節です。
更にサッパリとした旨味を持つ、「まぐろ節」を配合しており、繊細な風味を作り出しています。
「利尻昆布」を使うことにより、真昆布よりも旨味はやや弱いですが、香りが弱いのでかつお節とまぐろ節の香りを邪魔しません。
「茅乃舎」自慢の「焼きあご」はこちらの「極みだし」にも入っています。
「茅乃舎だし」と比べると65%減塩されているのも特徴ですね。
椎茸だし
「椎茸だし」という商品名ですが、椎茸だけではなく「干し舞茸」を使っているのが特徴です。
「干し舞茸」はあまりメジャーな商品ではありませんが、2種類のきのこを使うことにより、他には出せない旨味を表現できる貴重なだしパックです。
昆布と動物性原料を使っていないので、和食だけではなく、中華料理にも使うことが出来ます。
昆布だし
甘みのある「真昆布」と澄んだ旨味のある「利尻昆布」を組み合わせた2種類の昆布がメインのだしパックです。
動物性原料は使っておらず、代わりに「干し椎茸」で旨味を補強しています。
単体では強い旨味ではありませんが、精進だしや魚介系の旨味を素材に使いたくない時などに便利です。
茅乃舎だしの使い方
こちらは公式のダシのとり方を引用したものです。
基本だし
だしパック1袋に水400ml。約カップ2杯の割合です。
水から入れ、沸騰後1〜2分(野菜だしは4~5分)煮出して取り出します。
お料理に応じて、味を調えてください。
用途
お味噌汁、お吸いもの、茶碗蒸し、うどん、そばなど、だし汁まで召し上がるお料理に適しています。
濃いだし
だしパック2袋に水500ml。約カップ2杯半の割合です。
水から入れ、沸騰後1〜2分(野菜だしは4~5分)煮出して取り出します。
お料理に応じて、味を調えてください。
用途
煮物、そうめん・そば等の麺つゆなど、やや味の濃いお料理に適しています。
だしパックをやぶって
だしパック1袋は2〜3人分が目安です。
だしパックを破って中身を出し調理します。
お料理に応じて、味を調えてください。
用途
焼き飯、野菜炒め、お好み焼きなど、調味料としてお使いいただけます。
レビュー
今回は和風だしのパックのみをレビューします。こちらの記事内で取り扱うのは「茅乃舎だし」「減塩 茅乃舎だし」「椎茸だし」「極みだし」の4つです。
洋風だしは以下のリンクにあります。
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【実食レシピ】「茅乃舎だし」~洋風出汁を研究~
・短時間で本格的なダシを取ることが出来る。
・保存料・化学調味料が使われていない自然の味わい。
・鶏と野菜の旨味は和洋中と活躍の場面が多いので、使いやすい。続きを見る
各種だしごとにレシピと使い勝手などの感想を紹介します。
▼「茅乃舎だし」のパックはこのようになっており、『破いて中身を入れる』か『そのまま使うか』の2通りです。写真では「極みだし」を用いています。
▼水から煮出します。
▼2分間沸騰させたら引き揚げます。
注意ポイント
種類によって沸騰させる時間は変わります。
▼パックの中身を取り出し、味見をしてみると味は殆どありません。
「茅乃舎だし」は素材をかなり細かくしているので、ダシがよく出ます。
その代わり、字のごとく出汁ガラになるので美味しくはありません。
なので、使い終わった中身をふりかけにするのはオススメしません。
それでは使用する出汁パックごとに適した料理を紹介していきます。
鶏の炊き込みご飯
材料
茅乃舎だし 1袋
精白米 三合(約450g)
水550cc(好みによって調整)
ゴボウ30g
人参100g
鶏肉200g
醤油大さじ3
日本酒大さじ2
作り方
1.洗米をし、浸水させておく。
2.人参は短冊、ゴボウはささがきにする。
3.鶏肉は一口大に切り、合わせ調味料をまぶして5分ほど置いておく。
4.「茅乃舎だし」の袋を破り、浸水させた米に中身だけを入れたらキレイに混ぜる。
5.鶏肉、人参、ゴボウの順番に入れて、ならしておく。
6.炊飯器のスイッチを押す。
7.炊けたらよく混ぜて完成!
炊き込みご飯に使うダシは家庭にもよると思いますが、4種類以上のダシを使うことは少ないと思うので、普段食べている炊き込みご飯よりも複雑な旨味を感じると思います。
「茅乃舎だし」は「焼きあご」による香ばしさがあるので、鶏肉特有の匂いを消してくれていました。
いつもなら針生姜や万能ねぎを散らしますが、このダシを使うと必要がありませんでした。
1袋に入っている塩分は約1gなので、醤油か塩を入れないと物足りないと思います。
ダシを取る手間を考えるとパックの中身を混ぜるだけで、この品質に仕上がるのは驚きですね。
1パックが約65円というリーズナブルさなので、炊き込みご飯は「茅乃舎だし」のポテンシャルを十二分に引き出せる料理の1つと言えるでしょう。
大根の煮物
材料
茅乃舎の減塩だし 1袋
大根(500g)
塩1g
濃口醤油小さじ1
作り方
1.大根の皮を厚めに剥き、1~2cm程度の輪切りにし、多めの水で下茹でを中火で柔くなるまで行う。
皮を厚く剥くことで、大根が柔く仕上がります。
煮物に使うので、やや長めに沸かしてもOK。
4.弱火で15分火をいれたら、火を消して煮含める。
5.食べる直前に再度温めたら完成!
公式で「まずは大根を煮て、ご試食ください。下ごしらえはいりません。」とのことでしたので、大根の煮物を作りました。
といっても、下ごしらえをしたほうが圧倒的に味と食感が良くなるので、今回は大根を下茹でしています。
ベースの味である「茅乃舎だし」と味わいは同じですが、塩分量が約半分なので味付けをしていない汁だけ舐めると少々物足りないですね。
おおよそ15分火を入れると2倍ほどに濃縮されたので、濃いだし(煮物だし)と違いはほとんどありませんでした。
煮物の味付けは好みが分かれるので「減塩 茅乃舎だし」を利用するのがオススメです。
管理人は料理人なので、通常の「茅乃舎だし」よりも減塩タイプが便利と感じました。
和風野菜餃子
材料
椎茸だし 1袋
豚ひき肉 200g
キャベツ100g
ネギ 50g
生姜 10g
餃子の皮 大判 20枚
水 100cc
小麦粉 10g(羽つき餃子にする際は入れる)
作り方
1.キャベツ、ネギは粗みじんにし、生姜はみじん切りにする。
2.キャベツは塩を軽くふって、混ぜたら5分ほど寝かしておく。
3.「椎茸だし」の袋を破ったら、中身を豚ひき肉と一緒に練り、粘り気を出す。
肉の粘りは塩と合わさることで産まれるので、だしの粉末に含まれている塩分を利用しています。
5.包んだら、油を敷いたフライパンで音がするまで焼く。
6.水と小麦粉をよく混ぜたものを入れたら、フタをする。
7.中火で5分間蒸したら、フタを取り、水気を飛ばす。
8.水気を飛ばし、好みの焼き加減になったら皿に盛り付ける。
餃子の餡にはオイスターソースや粉末スープ、ニンニクなど旨味をプラスしていくことが多いです。
ですが、今回はシンプルな美味しさと「椎茸だし」の旨味を調べるために野菜たっぷりかつ、ニンニクなしの女性には嬉しい餃子にしました。
こちらの「椎茸だし」には約1gの塩気が入っているので、肉の粘り気を出すには十分です。
ダシを使った時に思ったことは干し椎茸を戻したときの独特の匂いは無く、香りが良かったことです。
肝心の味ですが、かなり美味しかったですね!穏やかな旨味が肉汁と共に出てきました。
挽肉にキノコのダシを入れるのは粉末ダシではないと難しいので、ハンバーグやつくねなどに使うのも良さそうですね。
カブの味噌汁
材料
煮干しダシ 1袋
カブ1個
カブの葉適量
味噌適量
作り方
1.ダシを取りながら、カブの葉を下茹でしておく。
2.カブはくし切りにする。
3.ダシが取れたら、パックを取り出し、カブを煮る。
4.カブが煮えたら取り出し、味噌で味付けする。
ダシには塩分が約0.9g入っているので、少なめの味噌で大丈夫です。
色々入っているのが特徴である「茅乃舎だし」ですが、こちらの「煮干しダシ」も同様です。
風味が豊かで複雑な旨味がありますが、煮干し特有の臭みはありませんでした。
その代わり、煮干しだしという感覚よりも合わせだしという印象が強く、煮干し単体の強い味わいを求めている人には物足りないかもしれません。
旨味は他の「茅乃舎だし」より控えめですが、香りでは優れています。
うどんよりは味噌汁などの旨味を補強出来る調理方法や隠し味に使うのが良さそうです。
味噌汁に使うことが多いと思うので、出来れば減塩タイプの方が使い勝手が良いと思いました。
豆腐の吸い物
材料
極みだし 1袋
塩 少々
作り方
1.ダシを取っている間に豆腐を切る。
2.豆腐を入れて、温まったら塩味で調整して完成!
個人的に1番残念だったのがこのダシでした。
まぐろ節を使っている割には香りが弱く、様々なダシがブレンドされているにも関わらず旨味が少々物足りなかったです。
値段も当然、他のパックよりも高いのでオススメしません。
総評
今回は和風ダシだけを紹介しましたが、使い勝手はかなり良かったですね。
「久原本家」の「茅乃舎だし」は単純な旨味ではなく、様々な素材を合わせることで風味と旨味を補強しているのでシンプルな味わいを求めている人には向いていないと思います。
撮影をしたあとに再度購入をしたのですが、オススメは「減塩 茅乃舎だし」でした。
管理人は調理師なので、味が付いていない方が使い勝手が良いという理由が1番です。
味噌汁には塩味よりも、味噌味を付けたいですしね(笑)。
店にいる客(管理人が訪れたのは六本木ミッドタウン店でした)を見ていると驚くほどギフト用に購入している人がいたので、ギフト商品としても人気があるようです。