セールスポイント
・カボスは他の柑橘類にはない雑味のないお菓子になる
・まるごとカボスをシロップ煮したやまのまりもは非常にユニーク。
・変わった贈り物を検討している時に便利。
あねさん工房について
大分県は関アジや関サバなどの海産物が有名ですが、干し椎茸(冬菇)やカボスは生産量日本一であり、これらも特産として有名です。
そんな海の幸と山の幸に恵まれている大分県に会社を構える「あねさん工房」ではカボスの農産物の生産・加工を主に行っています。
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【実食】カボスのスイーツ「かぼす日和/あねさん工房」
・カボスの皮を使った珍しいピール。
・青いカボスと黄色いカボスの2種類を楽しめる。
・お土産に相応しいデザインであり、持ち運びやすい。続きを見る
以前紹介した「かぼす日和」というカボスの皮を砂糖漬けにしたピールが良かったので、今回は「かぼすコンフィチュール」と「やまのまりも」を紹介します。
かぼすコンフィチュール(緑と黄の2種類アリ)
夏に収穫した緑色のカボスを使った「新鮮くん」と晩秋から冬にかけて完熟させたカボスで作った「完熟ちゃん」の2種類があります。
爽やかな香りとほどよい酸味と甘さを楽しめ、2種類の風味の違いを和風マーマレードとして楽しめます。
やまのまりも
カボスをまるごと煮込んだ新感覚のカボス菓子であり、初夏に収穫した早採りカボスをじっくりと10日間かけて煮込んだものです。
中身は和菓子のような優しい甘さがあり、新食感の食感を楽しむことが出来ます。
レビュー
今回紹介するのは「あねさん工房」の「里山からの贈り物 3本入り」です。
撮影環境が変わった為、写真の差が酷いですが気にしないでくれると幸いです(笑)。
▼化粧箱です。
▼主にギフトセットに使われています。
内容は「かぼすコンフィチュール」の「完熟ちゃん」と「新鮮くん」が1つずつ、「やまのまりも」が1つ入っています。
かぼすコンフィチュール 完熟ちゃん
分類としてはマーマレードになりますが、カボスの果実は小さく、皮も薄めなのでの他の柑橘類で作る商品よりも存在感は控えめになっています。
その代わり、カボス自体の特性としてまろやかな酸味と苦味が少ないという2つのメリットがあるので、皮を使っても苦味や雑味が少ないのは良いですね。
又、青いカボスと違い、完熟した果実ならではの甘味とほのかな酸味が楽しめる希少性もあります。
かぼすコンフィチュール 新鮮くん
こちらもカボスの特性が活きており、苦味や雑味がかなり少ないですね。
ですが、「完熟ちゃん」と比べると熟していないものをコンフィチュールにしているのでカボスならではの酸味を楽しむことが出来ます。
先述した「完熟ちゃん」よりもやや甘味が少なめであり、トロミが少ない(未完熟のためペクチンが少ないからだと考えられます。)のが特徴ですね。
▼クレープとの相性が良かったです。
クセが兎に角少ないのでマーマレードが苦手な人でも美味しく食べられると思えるのが「かぼすコンフィチュール」の良いところですね。
その代わり、自己主張がそこまで強い訳ではないので生クリームが沢山入ったクリームチーズや料理などに使うには向いていません。
基本的には単体で使う人が多いと思いますが、一緒に食べると新鮮なカボスのほのかな酸味と熟した味が同時に楽しめるので混ぜて食べるのも良いと感じました。
やまのまりも
驚くことに包丁ではなくとも爪楊枝でもスッと切れるぐらいに柔らかく、タネも違和感無く食べられます。
なので、こしあんに柑橘類の皮を足した様な独特な舌触りと食感…、色々と考えましたがいい表現が中々見つからない強敵です(笑)。
柔らかくなるまで長時間(10日間)煮ていることにより、カボスの皮と実の酸味はほのかであり、かなり穏やかな味わいになっています。
その代わり、アクや雑味は一切感じないのでかなり丁寧に作業をしたことがわかりますね。
爽やかな後味と甘露煮と似たような甘味は独特の味であり、ジャムともコンフィチュールとも違った味わいはユニークです。
▼焼酎のロックに入れると飲兵衛が喜びます。
レシピ
キンミヤ焼酎 80cc
やまのまりも 1個
やまのまりものシロップ 20cc
使う焼酎は乙類焼酎ではなく、クセの無い甲類焼酎の方が良いのでキンミヤを使用していますが、クセの無い乙類焼酎でも合うものはあると思います。
強いアルコールは非常に甘味との相性が良く、日本酒と饅頭、ウイスキーとドライフルーツなどの様にお墨付きです。
その上、果物のシロップを使うことでほのかな果実香が加わるので、気持ちよく酔うことが出来ますね(笑)。
メモ
甲類焼酎:素材の風味があまりない、割り物に向いている焼酎。
乙類焼酎:米や麦、芋などの素材の風味が残る焼酎。
総評
調理師の管理人がカボスを手に入れた場合は大抵が味ポンか柚子胡椒に似たものに加工しますが、「あねさん工房」のおかげでお菓子にも使えることがわかりました。
主にギフトセットに使われる本セットですが、自分で使っても後悔はないと思います。
カボスやスダチはどうしても他の柑橘類と比べるとサイズがかなり小さいので、味ポンや今回紹介した商品の様に値段が高くなってしまうことだけがデメリットかもしれません。
日本では多数の柑橘類の加工品がありますが、クセがある商品が多い中、こちらの商品はアクやクセがかなり少ないので良かったら試してみてください。
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【実食】カボスのスイーツ「かぼす日和/あねさん工房」
・カボスの皮を使った珍しいピール。
・青いカボスと黄色いカボスの2種類を楽しめる。
・お土産に相応しいデザインであり、持ち運びやすい。続きを見る