セールスポイント
・飲めるほどに柔らかいわらび餅。
・面白いほどモッチリと延びる。
・黒蜜ときなこの品質が良い。
巴庵について
岐阜県にある「巴庵」は岐阜県にて1921年に創業された老舗和菓子メーカーです。
岐阜県(他県でも名産品として存在)の名物の1つである五平餅や団子などの和菓子をメインに作っており、木曽川の上流の地下90mから湧き出す天然水を全ての工程に使用しているのが特徴です。
いずれの和菓子も他店とは違う工夫をしており、ベーシックな製品以外にも面白い商品作りをしています。
とろけるわらび餅とは?
店主が3年の時間を費やして作ったのが「とろけるわらび餅」であり、ほろりとしたわらび餅は独特の舌触りとまるで飲み物の様な新しい和菓子として楽しめます。
九州産わらび粉と北海道産甜菜糖が使われており、市販品の片栗粉と白砂糖で作られたなんちゃってわらび餅とは違う味わいになっています。
又、繊細な和菓子にしては珍しく、冷蔵しなくとも常温での管理が可能となっているのでギフトにも使われています。
レビュー
今回紹介するのは「巴庵」の「とろけるわらび餅」です。
▼パッケージです。
高温多湿を避けた場所で30日保ちますが、開封後はすぐに食べてしまいましょう。
▼中身です。
▼開封すると一緒にわらび餅が剥がれます。
これが通常の取り出し方かわかりませんが、キレイに剥がれるので一緒に取り出し、フィルムを切らない様にカットすると比較的扱いやすかったです。
市販品のわらび餅は大抵が片栗粉で作られており、キレイな白色をしていますが混ぜ物の無いわらび餅ではくすんだ黒い色になります。
「とろけるわらび餅」はかなり柔らかくする為にわらび粉は少なめになっていますが、それでも写真を見るとちょっと色が違うことがわかると思います。
「巴庵」ではたっぷりのわらび粉を使った高級和菓子「黒わらび餅」も販売しており、セットになったものも販売しています。
▼まずはシンプルに。
噛む必要がないぐらいにトロリとしており、これは単純なわらび餅とは別次元の和菓子ですね(笑)。
口の中で少しずつ溶けていき、噛むよりも舌で転がしながら食べるとプルプルとした食感がダイレクトに楽しめます。
わらび餅ならではのほのかな甘味があり、管理人はそのまま食べるのが結構好きなのでこの状態でも十分満足できるクオリティです。
わらび餅全体に言えますが、片栗粉ではなく、わらび粉を使うと粉っぽさが全くないのが大きな特徴となります。
▼どれぐらい伸びるかというと…。
物凄く伸びるのでやたらと撮影に難儀するほどです(笑)。
結果、何か芸術的な写真となりました。
▼最後は従来どおりの食べ方で。
黒蜜はミネラル分の多い黒砂糖を使用しており、単体で味わうと少々クセがありますが、このトロリとしたわらび餅と良く合いますね。
特に公式でもピックアップされていませんが付属されているきなこが優秀であり、芳ばしさがありつつも、きなこ特有の口溶けの悪さがありません。
口溶けの良いきなこは砂糖を多めに使い、特殊な処理をしているものもありますが、これは大豆だけの砂糖なしなので驚かされ、全くむせません。
このきなこと黒蜜が絡み合えば想像通りに和菓子好きが歓喜します。
総評
カレーは飲み物とか良くネタで言われますが、これは飲める和菓子ですね(笑)。
ですが、わらび餅特有の美味しさは残っており、黒蜜やきなことの相性も良いです。
友人との話のタネにすると美味しく・楽しいひと時を過ごせるでしょう。