セールスポイント
・熊本県の銘菓「松風」の元祖である。
・日本一薄い和菓子である松風の厚みは1.2mm。
・一枚一枚が小さいので、1袋だけでも長時間楽しめる。
正観寺丸宝と松風
※上の写真は公式の画像をお借りしています。
1897年に創業した「正観寺 丸宝」は熊本県の銘菓の1つである「松風」の元祖です。
「松風」は熊本県菊池市に古くから伝わる伝統菓子であり、主原料は小麦粉、甜菜糖(てんさいとう)、卵、芥子(ケシ)の実を用いた香ばしい菓子です。
一番の特徴は何と言っても日本一薄い和菓子と言われるだけあり、厚さ1.2mmの極薄生地ですね。
単純に薄いだけではなく、パリパリとした食感に加え、上品な甘味と芥子の実のコクがあるので良くある甘い煎餅とは全くの別物です。
天皇皇后両陛下への献上御用達の品でもあり、今でも全国のデパートで注文が入るほど評価の高い和菓子です。
職人技が隠れている
多くのこの手の焼き菓子は大抵の工程を機会でガシャコンと作るだけですが、薄さと歯ごたえは機械だけでは御せないそうです。
薄さにゆえに簡単に湿度と気温で風味や食感が変わってしまい、季節によって作り方を変える必要があります。
又、肝心の食感を機械で切ると軽やかな食感が圧力によって変わってしまうそうなので、中華包丁の様な専用の包丁で、今でも手切りにこだわっています。
レビュー
今回紹介するのは「正観寺 丸宝」の「松風 16入」です。
▼包装紙です。
▼パッケージです。
▼1つ1つ小分けされています。
ビニールで4つずつ包装されており、中には乾燥剤も入っています。
食感が命なので湿気対策として封を切ったものは早く食べたほうが良いです。
▼1袋に25枚ずつ入っています。
幅が15mm、長さが55mm、薄さが1.2mmと世界中でも相当小さな焼き菓子の部類になるでしょう。
▼シンプルながらも見た目は悪くありません。
袋を開くと焼き菓子を焼いた匂いがほのかにし、香ばしさを感じます。
薄さと食感にこだわっただけあり、パリパリサクサクとした歯ごたえと音が心地よく、最後にはスッと口の中で溶けていきます。
フロランタンのキャラメリゼを軽くした風味を彷彿させる様な香ばしさに加え、芥子の実の独特のコクが思いの外強いので、シンプルながらも類を見ない味ですね。
甜菜糖だけなので上品な味と言えますが、甘味は決して弱くないので、一枚一枚丁寧に食べていると長時間楽しめる菓子として非常に満足感が高いです。
総評
-
【実食】熊本銘菓、究極の薄さの菓子「黒松風/古能美」
・ただ薄いだけではなく、高品質な味わいを楽しめる。
・ザクザクとした歯ごたえの上、口溶けが優秀。
・黒糖の香りとアーモンドの芳ばしさが楽しめる。続きを見る
以前紹介した「古能美」の「黒松風」は現代風のアレンジしたものであり、黒糖とアーモンドを使用した親しみのある味わいです。
一方、元祖である「正観寺 丸宝」の「松風」は日本の歴史を感じる味わいであり、芥子の実の独特のコクと薄さ、そして食感へのこだわりを強く感じました。
どちらが好みかは人によって変わると思いますが、どちらもオススメの商品でした。
値段も比較的リーズナブルであり、通販でも現地でも買いやすいのは嬉しいですね。