セールスポイント
・鳥取県の有名な白バラ牛乳で作っている。
・生乳と生クリームを使ったプレミアム仕様。
・マダガスカル産バニラで香りを付けている。
大山牧場について
白バラ牛乳で有名な「大山乳業農業協同組合」は生乳から生産、販売までの一貫体制を行っている鳥取県の農協です。
鳥取県内の全ての酪農家が一本となった農協は全国でも珍しいのですが、一致団結して非常に厳しい管理を行っていることにより、全国でもトップクラスの良質乳となりました。
食用牛と違い、乳牛の場合はストレスがあると乳製品の質が落ちることもあり、「大山乳業協同組合」では豊かな自然環境の中で飼育牛に栄養一杯の牧草を食べさせています。
牛乳やカフェオレなどの飲料系の印象が強いメーカーですが、ヨーグルトやバター、アイスクリームなどと乳製品の商品は多数取り扱っています。
白バラ牛乳の加工品が美味しい理由
白バラ牛乳は飲料用の方が有名かもしれませんが、実は加工品の美味しさには眼を見張るものがあります。
それは先述した生乳から生産、販売までの一貫体制を行っている所にあります。
牧場で食べられる出来たてのアイスクリームやソフトクリームの美味しさは経験したことがある人が多いと思いますが、何故美味しいかいうと2つ理由があります。
1つは単純にいい材料であることですが、もう1つは鮮度であり、新鮮な牛乳で加工した製品だからです。
実は難しい自社加工・自社販売
『牛乳を作っている所ならどこでも出来るんじゃないの?』と思う人が多くいると考えられますが、実は色々な社会のしがらみがあるので難しいのです。
多くの牛乳は自社でそのまま加工することは許されておらず、一度農協に販売したものを買い直して加工するという二度手間があり、他の牧場の生乳とミックスされているのでその牧場の味が活かされていません。
勿論、良し悪しがある話なので本記事では詳しくは触れませんが、白バラ牛乳の美味しさは鳥取県の酪農家が一体になり、協力しているからこそ出来るシステムです。
白バラプレミアムアイスの特徴
|
「大山牧場」には「バニラ」「抹茶」「いちご」「ベリー&ベリー」「紅茶」「チョコ&クランチ」の6種類と唯一の氷菓である「二十世紀梨シャーベット」などと種類が豊富なのでギフトに良く使われています。
パッケージにプレミアムと書かれているだけあり、全て鳥取県産の生乳(白バラ牛乳)と生クリームをつかったアイスクリームとなっているので白バラ牛乳の良さを堪能できますね。
各種素材は高級素材がふんだんに使われており、「バニラ」ならマダガスカル産バニラ、「抹茶」なら京都産石臼挽き抹茶、「いちご」なら福岡産あまおうと、贅沢な構成になっているのが特徴です。
レビュー
今回紹介するのは「大山乳業農業協同組合」の「大山牧場のバニラ、抹茶、いちご、ベリー&ベリー、紅茶、チョコ&クランチ」とオマケで家庭用の「大山こだわりミルク」「大山濃い味抹茶」です。
商品がリニューアルされ、商品名が「白バラプレミアムアイス」となりました。
▼パッケージです。
ポイント
シンボルである白バラ「White Rose」は正直・純粋を意味しています。
実は記事を調べている段階で知りましたが、「大山牧場」という牧場は鳥取県には存在しておらず、白バラ牛乳の高級製品を英語名で「White Rose」にし、「大山乳業農業協同組合」だと字面が悪いから「大山牧場」という商品名になっただけでした(笑)。
▼新パッケージ。
バニラ
スプーンでアイスを掬うとわかりますが、手応えは柔らかめなので若干、早く溶けやすいです。
白バラ牛乳と同様に牛乳自体の味がフレッシュであり、脂肪分が多めなのでジャージー牛乳みたいな味が堪能できますね。
ハーゲンダッツよりも濃厚に感じますが、これはバニラの風味はかなり控えめであり、卵の味も抑えてあるのでしっかりと白バラ牛乳の良さがハッキリと出ているからだと思います。
卵が少ないことにより、トロリとした口溶けよりもスッとミルクの旨味が口に広がり、潔く消えていくあたりは正にプレミアムな雰囲気ですね。
チョコ&クランチ
ベルギー産チョコレートが濃厚であり、噛みごたえのあるココア味のほろ苦いビスケットクランチがいい仕事をしていますね。
チョコレートアイスは様々なメーカーが販売していますが、個人的には上位に入るクオリティです。
抹茶
基本的にはほとんどの大山牧場シリーズは牛乳の良さを前面に出しているので、濃すぎる抹茶アイスではなく、程よいバランスになっています。
使用しているのは品質の良い京都産石臼挽き抹茶であり、お茶の風味とアイスクリームの美味しさを十分に楽しめます。
いちご
香料は一切使っておらず、福岡産あまおうを贅沢に使っているアイスクリームです。
いちごアイスは香料を足さないと風味が弱いのですが、こちらはいちごの味が存分に味わえます。
紅茶
こちらの紅茶は海外産の物ではなく、鳥取県産の有機紅茶を使っている希少なアイスです。
品種は特に記載されていませんが、恐らくアールグレイの味わいになっており、白バラ牛乳の美味しさと合わさり、まるでロイヤルミルクティーの様な出来となっています。
他社の紅茶アイスとは1段上のクオリティだと感じるほど好みでした。
ベリー&ベリー
鳥取産のブルーベリーとブラックベリーがたっぷりと入っており、ミルクの味わいが鮮烈な白バラ牛乳に負けないフルーティーさをたっぷりと楽しめる逸品です。
味が全くしない冷凍ベリーが巷にあふれていますが、こちらはアイスになって果物が高品質であることが窺える程香り豊かですね。
大山こだわりミルク&大山濃い味抹茶
棒アイスですがこちらはアイスクリームに分類されており(乳脂肪分が多いとアイスクリーム、少ないとアイスミルク)、コッテリとした乳脂肪分のコクと白バラ牛乳ならではのミミルクの風味の良さを楽しめます。
甘みは強くなく、先程のカップよりもややサッパリとしているのが特徴です。
先程の「大山牧場(バニラ)」はバニラ使っていましたが、こちらは無香料タイプなので牛乳自体をより没入して味わえます。
こちらのラインナップは全て8本入りなので、何回も味わえるのは嬉しいポイントですね。
抹茶の方はミルク感よりも抹茶の風味をドッシリと味わえるのがポイントとなっており、脂肪分を減らすことで抹茶の味を陰らせていません。
使っている抹茶は京都産宇治茶にこだわっており、この手の棒アイスとしては抹茶の風味は強く、一時期流行で抹茶スイーツだらけだった頃の商品と比べてもトップクラスです。
総評
メインであるプレミアム仕様の「大山牧場」はミルクの良さを極限まで引き出している作りになっているので、ハーゲンダッツやレディボーデンなどのスタンダードな美味しさとは違った製品です。
今回は紹介していませんが「白バラ牛乳バー」というアイスミルクも美味しく、ここまで鮮度の良い生乳を使っているアイスを様々な種類を家庭用で楽しめるのは嬉しいですね。
ファミリータイプは運が良ければ何処かで出会えるかもしれませんが、「大山牧場」シリーズは通販で手軽に購入できるので良かったら試してみてください。