セールスポイント
・福井県にある老舗回線問屋「ますよね」はカニやエビに力を入れている。
・ブランド甘エビとして有名な福井の「越前甘エビ」を使用。
・酸化防止剤・添加物不使用。
ますよねについて
福井県敦賀市に本社を構える「ますよね」は創業50年以上の老舗海鮮問屋です。
なかでもカニやエビに力を入れており、カニ・海産物の物販店舗や飲食店を営業しています。
福井県は魚が豊富な産地の1つですが、「ますよね」では日本全国・全世界に目を向けて、様々な高品質な素材を日々研究し、仕入れています。
越前甘エビ漁の特徴
甘エビ本来の甘味を味わうためには、酸化防止剤を使わないことが重要だそうです。
そのため、鮮度を保つために網で引き揚げたら船上ですぐに選別・箱詰めを行っています。
波の中で一連の作業を行うことは大変ですが、箱詰めされたものを船内の冷凍庫で急速冷凍することで、味落ちしやすい甘エビをいつでも楽しむことが出来ます。
甘エビ独特の味について
甘エビというと独特の甘味とトロリとした食感が特徴的ですが、この秘密はエビに含まれているタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)によるものです。
様々な働きを行う酵素ですが、深海に近い生物程多く持っている特徴があります。
甘エビは深度500m付近に生息しており、エビの生息地としては深いところに住んでいます。
海老の生息地の深度
伊勢エビ 約20m
車エビ 約40m
ボタンエビ 約200m
甘エビ 約500m
なので、甘エビには「とろみ」が多いことにより、独特の舌触りを作っており、甘味が舌に長く留まることで、より味が強調されます。
レビュー
今回紹介するのは「ますよね」の「福井県 越前産 子持ち甘エビ500g」です。
冷凍便なので受取日時には気をつけましょう。
▼箱はこのようになっており、真っ赤なデザインです。
▼発泡スチロールには国内で取れた物を船内で凍らしたことが記載されています。
▼フタを開けるとこのようにギッシリと詰まっています。
注意ポイント
使う分だけ取り出すように、流水で急速解凍…といかず、エビが完璧にくっつき合っています。
箱の裏面によると、甘エビについているグレーズ(食品を氷の薄い膜で覆っているもの)を溶かしてから小分けにして取り出すしかないようです。
しかし、同時に再冷凍することにより、品質の低下が逃れられないと書かれていました。
加熱解凍や自然解凍では味が落ちてしまうそうなので、流水による急速解凍が良いそうです。
実際に注文した際には青く囲った部分を熟読してください。
▼ということで、まとめて流水解凍をしました。冬だったので、解凍には10分以上かかりました。
▼1尾だけを撮影しました。
写真では立派なエビに見えますが、甘エビなので小ぶりですが、大きさはヒゲを抜かして8~10cmぐらいでした。
お腹の卵がギッシリと詰まっており、期待が高まりますね!
次から料理と共に味のレビューをしていきます。
甘エビの刺身
作り方
1.解凍した甘エビの殻を取る
エビの背わたは甘エビに関しては取っても、取らなくともOK。
3.盛り付けて完成!
身は絞まっており、プリプリとしていますが、すぐに甘エビがトロリと溶け、甘さがブワーッと広がります。
市販の甘エビとの違いは最初から身が柔らかいのではなく、口の中でとろけてから柔らかくなる所ですね。
捕れたてをすぐに冷凍しているので、甲殻類特有の臭さもありませんでした。
甘エビにはわさび醤油がよく使われますが、醤油もワサビも使わずに食べるのが1番美味しく食べる方法でした!
醤油を使うと風味が強すぎて、甘エビが勿体なかったですね。
▼色々と実験した結果、美味しかった食べ方はご飯に載せて、醤油をたらりと掛けたものでした。
甘エビの卵はスーパーなどで取り扱っているものはすぐに色が変わってしまうのですが、「ますよね」で購入した子持ち甘エビは時間が経っても青緑色が黒色へと変わらず、鮮度がとても良いことがわかりました。
卵のプチプチした楽しい食感とねっとりとした旨味は少量でもご飯を沢山食べられるポテンシャルを秘めていました。
甘エビの味噌汁
材料
甘エビ4尾と刺身で残った殻と頭
白味噌 適量
作り方
1.水からエビとエビの殻を煮て、沸騰させたらアクを取る。
頭以外のエビの殻は捨てましょう。
エビの殻には旨味成分がたっぷりとあるので、出汁を取ることが出来ます。
「ますよね」の公式のオススメ料理に海老の身全てが使われている物があったので試しましたが、写真のように身を使うのは勿体無いと思いました。
というのは、甘エビは味噌汁にしてしまうと身が小さいので出汁ガラのようになってしまい、身の味がほとんどないからです。
ですが、味噌汁の味は抜群でとても美味しかったですね!
刺身で使った残りの頭や殻は味噌汁にするのがオススメです。
エビの素揚げ
材料
甘エビ 適量
揚げ油 適量
作り方
1.エビのヒゲと角、尻尾の先を切り落とし、水気を抜く。
2.エビの水気は油ハネの素なので、キッチンペーパーで水気を取る。
3.油の温度は180℃で、5分ほど揚げる。
好みにもよりますが、揚げる時間を長くするほど殻がカリカリとし食べやすくなります。
揚げることでエビの旨味を逃すこと無く、殻まで食べることが出来ます。
刺身ほどではないですが、甘エビの甘さを楽しむことが出来ます。
甘エビの卵は焼きタラコのような食感になるので、甘エビの甘さと卵の食感を同時に味わえます。
刺身以外の料理をする場合にはオススメの一品です。
総評
記事には載せていませんが、カルパッチョや塩焼きも行いましたが、鮮度が良いので普段食べている甘エビよりも一段上の仕上がりになりました。
ですが、塩焼きもカルパッチョも大きいエビを使ったほうが美味しく仕上がるので、基本的には甘エビの本領発揮が出来る刺身をオススメします。
人数が揃った時に購入し、鮮度の良さが落ちないように一気に食べられる機会に購入するといいですね。