セールスポイント
・ザクリとした衣と小豆のふっくら感を楽しめる。
・衣と中身には大量の抹茶が使われている。
・上品な甘さと風味が穏やかなお茶と良く合う。
京菓子司 都について
1932年に創業された「京菓子司 都」は京都市伏見区にある老舗の和菓子屋です。
売っている菓子はまんじゅうや大福、羊羹などの定番商品ではなく、琥珀菓子を中心に販売しています。
琥珀菓子は煮て溶かした寒天に砂糖や水飴などの甘味を加え、固めた和菓子であり、中に煉切(羊羹)などを含んだ和菓子です。
こうすることで見た目が琥珀の様に美しくなり、シャリッとした外側の食感とやわらかい内側の食感を楽しめます。
味わいは全9種
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なのですが、現在(2020/09/10)の時点で通販にて販売されている商品は「花かずら」「宇治金時琥珀」「珈琲小豆」の3種類です。
いずれの商品も北海道産大納言小豆を使用しており、この大納言小豆は少々値段が高いのですが、糖度が高く、割れにくいので和菓子屋では重宝されています。
基本となる「花かずら」は長い年月を経た石垣を再現した琥珀菓子であり、大納言小豆を柔らかく炊き上げ、隙間なく敷き詰めたものです。
一番人気である「宇治金時琥珀」は上記の「花かずら」を抹茶味にしたものですが、見事に抹茶の旨味と渋みが調和した商品です。
変わり種となるのが「珈琲小豆」となりますが、コンセプトは「宇治金時琥珀」と同じですね。
レビュー
今回紹介するのは「京菓子司 都」の「宇治金時琥珀」と「珈琲あずき」です。
▼宇治金時琥珀の包装紙。
▼珈琲あずきの包装紙。
▼宇治金時琥珀の化粧箱。
贈り物に使われることもよくある本製品ですが、この見た目なら高級感は十分感じられますね。
▼珈琲あずきの化粧箱。
手触りが良く、安っぽい和紙ではないのはポイントが高いです。
宇治金時琥珀
衣の部分である琥珀糖の甘みはそれなりにありますが、素晴らしいザクザクとした歯ごたえがたまりません。
包丁で切ると割れてしまうぐらいなので、似たような見た目をしているきんつばとは全くの別物であり、後味はスッキリとしています。
中身の寒天は抹茶の風味を見事に閉じ込めており、香り・味・食感いずれも満点クラスの出来ですね!
▼非常にキレイな形の大納言小豆。
衣が少し甘い分、中身の抹茶寒天とふっくらとキレイに炊かれた小豆の甘みはかなり控えめになっており、京菓子をならではの上品な味わいを見事に演出しています。
砂糖で作られた琥珀糖を使った寒天菓子と言われると甘そうな印象があるかもしれませんが、外側と内側の甘みが合わさることで丁度いい塩梅になる様に計算されています。
珈琲あずき
石垣らしさがわかりやすい様に撮影してみましたが、ひび割れ具合は確かに彷彿させられますね。
こちらの「珈琲あずき」は珈琲の酸味や苦味が少ないものを使用していますが、珈琲の風味は弱いどころからしっかりと感じられます。
和菓子と珈琲の組み合わせはあまり無いのですが、小豆の存在のおかげか不思議と和菓子として違和感が一切ありません。
総評
3,4社程度しか琥珀菓子は食べていませんが、周りの衣は他社の廉価品と比べると歯応えと小豆の品質が素晴らしく、琥珀菓子に関しては「京菓子司都」を今後も選びたいです。
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