セールスポイント
・南郷トマトをたっぷり使っている。
・麺にもトマトが練り込まれている。
・爽やかな酸味とピリッとした辛さが楽しめる。
目黒麹店について
1899年、福島県南会津郡に創立した「目黒麹店」は味噌と麹の製造をメインに行っており、味噌屋では珍しく、ラーメン用の生麺が売れ筋です。
こちらの生麺は厳選した小麦粉を2種類ブレンドすることで強い風味とコシを生みだし、手作りの少数生産となっています。
又、超多加水麺(小麦粉に足して加水率50%前後)を製造方法で採用し、熟成させることで独特のモチモチとした食感を引き出しています。
南郷トマトラーメンとは
1日100本限定生産の高級南郷トマトジュース「夏秋」をベースに、チキンエキスやオニオンソテー、ニンニク、ラードなどを加えたトマトの風味が強いスープを使用しています。
更に、麺にも南郷トマトを配合したほんのりと赤い麺がセットになっており、スープとよく絡む様に細麺になっています。
南郷トマトについて
1962年、旧南郷村の有志14名がトマト研究会を立ち上げ、50アールの水田転作地で稲作の代替としてトマトの試作を行ったのが「南郷トマト」の始まりです。
2018年4月、生産者は124戸、栽培面積は35haを有し、40年以上にわたり年間2,000トンを超える生産を継続しているブランドトマトとなりました。
南郷トマトは夏から秋に生産される桃太郎トマトの派生品種であり、糖度が高く、身が引き締まったしっかりとした歯応えが特徴となっています。
レビュー
今回紹介するのは「目黒麹店」の「南郷トマトラーメン」です。
▼レターパックで届く。
▼中身。
作り方のマニュアルと注文数のスープと麺が入っています。
南郷トマトラーメン
最初はレシピ通りの作り方であるトマトラーメンです。
この手のトマトジュースがメインとなるスープはトマトの旨味(グルタミン酸、昆布と似た旨味成分)を引き出す為に強めの塩を使う傾向があり、本製品も塩気はそれなりにあります。
その代わり、たっぷりのトマトジュースにトマトペーストを加えてあるので、トマトの爽やかな酸味とコクを堪能することが出来ます。
スープにはほのかにピリッとする唐辛子の辛味が加えられており、印象通り、夏向けのラーメンだと感じました。
アボガドベーコンつけ麺
こちらは麺の美味しさを楽しむ為に、ベーコンを加えた濃い目のスープでつけ麺にしています。
元々、「目黒麹店」では生麺の美味しさが有名であり、モッチリとした弾力のある食感と細麺でも伸びにくいのが良いですね。
又、小麦粉の風味も良く、どちらかというとスープよりも麺の美味しさが目立つぐらいです。
▼スープが良く絡む細麺。
トマトベースのラーメンスープは塩気が強いので、そのまま啜って飲むには少々パンチが強いのですが、つけ麺にするにはいい塩梅になります。
トマトジュースの旨味は動物性の旨味(イノシン酸)と相性が良いのでベーコンや茹でた肉(茹で汁でスープを割っても良い)などを加えると手軽に美味しくすることが出来、親しみのある味わいになるはずです。
トマトチーズリゾット
麺だけではな物足りなく、もう少し食べたいというのはラーメンあるあるだと思いますが、家庭で〆を追加する場合には懐も傷まず、捨てる予定のスープも無駄にしなくて済みます。
作り方は残ったスープに適当にお湯を注ぎ、水で洗ったご飯を入れ、電子レンジで加熱したらチーズと胡椒をトッピングするだけです。
ラーメンよりも美味しいという意見が出るほどなので、スープ一袋で二玉食べてしまった時などにはスープは保存しておくのが良いでしょう。
総評
塩気が強く感じるのがトマトラーメンの欠点だと思いますが、その塩気は動物性の素材を足せば大抵解決できます。
トマトの味が全面に出ているのでトマト料理が好きな人にオススメですが、麺の美味しさにも注目して欲しい商品でした。