セールスポイント
・他社のアーモンドミルクよりも圧倒的にアーモンドが豊富。
・砂糖、香料、着色料などは不使用。
筑波乳業について
1951年に創業された「筑波乳業」は徹底した品質管理と安心・安全な製品の提供を追求しており、乳製品製造とナッツ類の加工を主に行っています。
主に売れ筋の商品は今回紹介する「濃いアーモンドミルクシリーズ」と「コンデンスミルク」の様です。
濃いアーモンドミルクの特徴
アーモンドミルクの材料はアーモンドと水がメインの材料になっており、このアーモンドが多いほどオイリーかつ濃厚な味わいになります。
この「濃いアーモンドミルク」は商品名通り、アーモンドが多く使われており、濃度は約10%となっています。
国内で販売されている他社のアーモンドミルクの濃度は2~4%が多いそうなので(筑波乳業調べ)、2倍以上の濃厚さがあることがわかりますね。
更に、薄いアーモンドミルクの場合は味や香りを足すことでごまかす工夫が必要になりますが、こちらの商品は香料や着色料などは不使用になっています。
今までは「ほんのり黒糖入り」「まろやかプレーン」「香ばしロースト」「濃厚プレーン」の4種類でしたが、新製品である「濃いアーモンドミルク たっぷり食物繊維」が販売されました。
アーモンドミルクの栄養素について
アーモンドミルクはアーモンドをミキサーで水と一緒に粉砕したものなので、アーモンドと同様の栄養素しかありません。
アーモンドミルクがアメリカで過去に流行った理由の1つとしては牛乳よりもカロリーが低く、ビタミンEが豊富だからとのことです。
しかし、実際にはアメリカで売れているアーモンドミルクにはほとんどアーモンドは使われておらず、カルシウムとビタミンEは添加物で補っています。
日本食品成分表2015年版(七訂)を参考にすると1食分のアーモンドを20g(約120kcal)と仮定した場合に摂れるカルシウムは約50mgです。
牛乳をコップ1杯分(200ccとした場合、約130kcal)摂った場合は約220mgとなります。
なので、アーモンドミルクで同様のカルシウムを摂取するのにはかなり無理があります。
アーモンド(種実類)に豊富なビタミンEや亜鉛に関しては日本人のほとんどは十分な量を摂取出来ているので、食生活習慣がよほど乱れていない限り問題はありません。
不足気味なのはマグネシウムなのですが、アーモンド(種実類)にはマグネシウムも豊富なので、摂取すること自体は良いことです。
参考文献 厚生労働省 平成28年国民健康・栄養調査報告 第1部
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/h28-houkoku.html
アーモンドミルクの利点
値段の安いアーモンドミルクはアーモンドの量が少なく、水の割合がかなり多い製品が多いです。
しかし、濃厚に作られてさえいればアーモンドを手軽に摂取することが出来ます。
又、アーモンドを食べるのが面倒な人や苦手な人でも気楽に味わうことが出来るという利点があります。
レビュー
今回紹介するのは「筑波乳業」の「濃いアーモンドミルク」です。
▼パッケージはこのようになっています。
▼注ぎ口はハサミで切るタイプなので、少々使い勝手は悪いですね。
▼写真で見る分には普通の牛乳にしか見えませんが、牛乳より白いですね。
トロリとした口当たりがあり、飲むヨーグルトよりやや柔らかめのイメージが近いと思います。
味は豆乳に植物性の生クリームを足したような味になっており、アーモンドの風味が強烈にする訳ではなく、ほんのりとする程度ですね。
豆乳との違いは大豆特有の青臭さが無いことですね。
しかし、味わいはかなり似ているので、豆乳が苦手な人にはオススメ出来ないですね。
アーモンドミルクはあまり飲んだことがないですが、オイリーに感じるのはアーモンドが多く含まれている分、油分が多くなるからでしょう。
アイスきなこ・オレ
砂糖、きな粉、「濃いアーモンドミルク」を好みの分量で混ぜるだけです。
シェイカーでしっかりと振ってあげると、泡が簡単に立ちます。
豆乳に近い味わいなので、きな粉とも相性が良いようですね。
特徴はトロリとした「濃いアーモンドミルク」と泡により、面白い舌触りが出来ることですね。
アーモンドミルクプリン
材料
「濃いアーモンドミルク」 300cc
砂糖 大さじ3
ゼラチン 5g
水 50cc
果物 適量
作り方は固めるだけなので省略します。
砂糖はやや多めの割合だと思いますが、「濃いアーモンドミルク」は油分が多いので、少なめだとやや薄味に感じるかもしれません。
生クリームを加えた牛乳プリンに近い味わいですが、そのまま冷やし固めるだけで済むのが楽ですね。
通常のミルクプリンの場合はそのまま冷やし固めると上面に生クリームが分離してしまいます。
それを防ぐために混ぜながら冷やす必要性がありますが、このプリンの場合はその必要がありません。
総評
国産のアーモンドミルクとしてはかなり高価な商品ですが、かなりの上質であるようです。
牛乳の代替品としての使い方をオススメしているメーカーが多いようですが、牛乳とは味が全然違うので、ふさわしい使い方を探してみるのも面白そうですね。