セールスポイント
・冷凍の焼き茄子と揚げナスが非常に便利。
・皮むき冷凍みかんは様々な使い方/食べ方が可能。
・たこ焼きやタイヤキ、冷凍いちごなどもある。
八ちゃん堂について
1977年、福岡県みやま市に創業した「八ちゃん堂」は日本で初めて冷凍たこ焼きとお好み焼きを製造・販売したメーカーです。
冷凍たこ焼きで有名なメーカーですが、高級業務用加工品ナスや皮をむいた冷凍みかん「ひとくちむかん」なども優秀です。
ベトナムで製造されたナスは高品質であることから、「八ちゃん堂」はベトナムに専用の農場を作り、日本人の指導の元、栽培から収穫・加工まで自社にて一貫生産を行っています。
日本の法律に基づいた厳しい規格に則した農業を行っており、衛生的な工場で生産・加工をしている安全性の高さから、全国のホテルや料亭、病院給食などの様々な場所で利用されています。
レビュー
今回紹介するのは「八ちゃん堂」の「本焼きなす」「本焼きなすフリーズドライ」「揚げなす」「フレッシュフライなす」「ひとくちむかん」です。
▼色々と購入。
各種製品の説明とレビューを同時にしていきます。
本焼きナス(Sサイズ/Mサイズ/カット)
▼こちらはカットタイプ。
焼き茄子というと様々な調理方法がありますが、プロが作る和食の焼き茄子は皮とヘタがついたまま弱火で1時間ほど転がしながらじっくりと焼き、皮が食べられなくなるほどになってから皮を剥き、そこから味付けをする…という物になります。
管理人も調理師ですが、それなりの規模の現場だと業務用コンベクションオーブン(対流式オーブン)と人手が無ければ提供はかなり厳しく、業務用の冷凍焼き茄子があるのはおかしくありません。
「八ちゃん堂」の場合には恐らく、焼き網でじっくりと焼き、解凍した状態になったときにも焼き茄子らしさを出す為に強めに皮を焦がしている為、やや焦げの風味と味がナスに残っています。
しかし、手抜きして製造している訳では無く、ナス自体の甘さは良く引き出せており、トロリとした食感と風味が好きな人にはたまらないでしょう。
▼Sサイズで13~15cmぐらい。
解凍したものにめんつゆをかけ、ごまをパラリとするだけで焼き浸しが出来ます。
直ぐに食べてもいいですが、写真の様に一晩調味液と味を馴染ませてから食すとナスの甘味と塩気が程よくなり、冷たいそばやうどんのトッピングにするのも中々良いですね。
フリーズドライ本焼きなす 60~70粒入
通常品の「本焼きなす」をフリーズドライに加工したものであり、主に汁物の具材に利用する製品です。
▼フリーズドライの状態。
市販されているフリーズドライの味噌汁に入っているナスと比べると非常に大きく、見た目もキレイです。
▼水で戻したもの。
他のラインナップのナスと同様に甘味があり、焼いた香りはフリーズドライでも健在となっています。
しかし、「本焼きなす」と比べると非常に柔らかく、歯応えがほとんどないので炒めものに使えないのは欠点ですね。
ですが、数秒で戻ってくれる為、ちょっとした副菜やインスタント味噌汁のボリュームアップなどには便利です。
揚げなす マーボカット(乱切り)
※パッケージの撮影忘れました。
説明不要の定番の揚げナスを冷凍したものであり、千両なす(一般的に想像するナス)で製造しています。
千両なすは皮が柔らかく、味が染み込みやすい為、様々な料理に活躍でき、しっかりと加熱するとトロリとした食感に仕上ります。
▼解凍したもの。
油がしっかりと中まで入っている事がわかり、農耕な旨味とナスの甘味を味わいたい人には良い商品ですね。
家庭で油通し/素揚げをしてから料理に加える人は少数派だと思いますが、その手間を省けるのはプロとしても楽ですし、一般家庭ならば味を向上させるアイテムとなるのは間違いありません。
フラッシュフライなす(乱切り/薄輪切り)
揚げたナスでは無く、ナスの表面に油をつけてからオーブンで焼いたものです。
ナスは吸油率(調理した際に油を吸う割合)が非常に高いのでカロリーが気になるものですが、本製品は少量の油しか使用していないので低カロリーです。
▼揚げなす系統はそのまま加えるだけでOK。
一般的に食されている冷凍食の野菜は枝豆やコーンはまだしも、ほうれん草やブロッコリーなどは食感が非常に残念です。
しかし、ナスに関しては歯応えを求める料理の場合は漬物以外はあまり無い為、冷凍食品にしてもデメリットはほぼありません。
▼完成品。
麻婆茄子やミートソースを良く作る人には「揚げなす」と「フラッシュフライなす」は重宝間違いなしといっても過言では無く、炒めだけ/煮ただけのナスと比べればプロクオリティになってくれます。
挽き肉と油を使ったナスの組み合わせとなるので油分のしつこさが気になる人もいると思いますが、その際には刻んだ野菜を最初にお湯で茹でる様に炒め、その後、挽き肉を加えることでサッパリとした仕上がりにすることが可能です。
ひとくちむかん(ギフト/500g/1kg/訳アリ)
国産のみかんの皮を剥いて、冷凍しただけのシンプルな製品であり、砂糖や添加物などは一切使用していません。
訳アリ品は加工中に皮が破れてしまった物や大きさが不揃いのものが入っているものですが、形だけでは無く、味にも少々難がある様です。
ネットで販売している訳アリは基本的には賞味期限間近の製品以外は避けた方が無難だと思います。
▼解凍したもの。
常温にしばらく置いておくとシャーベット風になり、新幹線や給食で味わった冷凍みかん風になります。
良い蜜柑を使用しており、サイズは早生みかんぐらいですが、甘味と風味は豊かであり、柔らかいですね。
みかんに苦味があるの何故か?
大量のみかんを剥き、加工する過程の問題から冷凍みかんは偶に皮の苦味(ナリンギン)が際立つ製品が出てきます。
みかん缶はその苦味を無くす為に、ナリンギナーゼという酵素を食品添加物として使用することで対策していますが、その代わり、ボンヤリとした味の印象があるはずです。
対策&加工方法
解凍時に出るドリップが皮の苦味を持っている可能性があるので、基本的にはドリップに浸からない様に解凍すれば問題はありません。
そこで、シロップ(レモン果汁かクエン酸を加えると味が良い)に冷凍みかんを放り込むことで蜜柑の苦味を液体に逃すことが出来ます。
そのシロップ自体はあまり美味しい訳ではないので、空気を抜いた保存袋などにシロップと冷凍みかんを入れることでシロップを可能な限り少なくすると節約になります。
浸透圧の関係で、シロップが多すぎる上に味が濃いとみかんから果汁が逃げすぎて、味がスカスカになるのは注意点ですね。
▼流行りのフルーツ大福はコレを使用。
薄い白あんで作ったシロップ漬けのみかんを包み、大福の皮で包めば非常に美味しいスイーツへと変貌します。
総評
冷凍野菜はイマイチなものが多いですが、焼き茄子と揚げナスの場合にはそこまで味が落ちず、業務用価格なので市販品よりもリーズナブルです。
管理人は自宅でも大抵の料理で油通しをするのですが、「フラッシュフライなす」と「冷凍揚げなす」ならばまた利用したいと思いました。
「本焼きなす」は芳ばしさが強めな所が気になる人もいるかも知れませんが、「八ちゃん堂」の製品の中ではトップクラスに人気であり、リピーターが多い所からファンの多さがわかりますね。
「ひとくちむかん」は既に4回ほどリピートしており、国産のみかんが買えないときには重宝しています。
今回は色々な製品を試してみましたが、忙しくともしっかりとしたご飯を食べたい人にはオススメ出来るメーカーでした。