セールスポイント
・国内養殖のサーモンを生で楽しめる。
・海外産よりもアッサリしており、口溶けが良い。
・様々な料理に使ってもジューシーに仕上がる。
さくらフィッシュについて
1971年、栃木県さくら市に創立された「Sakura Fish(さくらフィッシュ)」は鮎やヤマメ、イワナ、マスなどの川魚を養殖・販売を行っているネット通販専門店です。
地下水が地上へ噴出する特殊な突き抜き井戸が存在している、全国でも数カ所しか確認されていない稀有な場所であり、河川の水を使用せずとも豊富な水源があります。
その伏流水と地下水だけを利用して川魚を養殖しているのが「さくらフィッシュ」の特徴であり、環境の変化に弱い鮎やマスなどには大きな恵みとなっています。
養殖している魚の中でも「プレミアムヤシオマス」と鮎は看板商品となっており、鮎は冷凍・炭火燒き・干物・燻製・煮魚と種類が豊富となっています。
プレミアムヤシオマスとは
公式では「さくらサーモン」と記載されており、「さくらフィッシュ」の扱っている「プレミアムヤシオマス」のブランド名となっています。
そもそも、「ヤシオマス」が何かというと「栃木県水産試験場」が開発したニジマスの改良種であり、身の色が栃木県の県花である「ヤシオツツジ」の花の色に似ていることから名付けらました。
通常の「ヤシオマス」は体重が1kg以上あれば名乗れますが、「プレミアムヤシオマス(プレミアムオリーブヤシオマスとも)」と名乗る為には「プレミアムヤシオマス振興協議会」にて脂質や色などの7つの基準をクリアしたもに限られます。
又、「プレミアムオリーブヤシオマス」にはオリーブオイルが添加された専用のエサがあり、通常のサーモンよりもオレイン酸が多く、川魚とは思えない旨味と脂の美味しさが含まれているのが特徴です。
大きいのに味が落ちない特殊なニジマス
通常、ニジマスは2~3歳で成熟する為、大きく育てる前に成魚となってしまい、卵を育てるエネルギーの割合が増えることで味がかなり落ちてしまいます。
しかし、受精卵を川の冷たい水では無く、温水で孵化するまで生育させた場合には三倍体魚という特殊な体質となり、生殖機能が出来なくなる分、大きくなっても味が全く落ちることが無くなります。
一般的に同じ恩恵を受けている食品としては種無しの果物が代表的であり、ブドウや柿、バナナ、柑橘類は同じ遺伝子の働きを利用しています(品種改良や偶然出来たもの、農薬などとパターンは様々)。
レビュー
今回紹介するのは「さくらフィッシュ」の「プレミアムヤシオマス 生サーモンフィレ 皮なし 1120g」です。
▼フィレ(半身500g)よりも便利。
1120gのタイプはフィレが160gずつにカットされており、計7パックの個別包装にされています。
部位は腹・背・尾が入り乱れていおり、尾の部分だけはややしっかり目の肉質なので、薄切りするのが無難でしょう。
解凍方法は冷蔵庫での緩慢解凍、流水を利用した流水解凍のどちらかとなっていますが、前者の方が美味しく解凍出来ます。
▼同梱されているパンフレット。
レシピやプレミアムヤシオマスなどの情報が記載されています。
刺身(腹側)
最初はオーソドックスな刺身として食べましたが、海の魚と思う様な身の色合いはサーモンと名乗るのに一切違和感は無く、キレイな色合いとなっています。
身と脂の味は国外産サーモンの方が感じられますが、「プレミアムヤシオマス」の場合には穏やかな旨味と上品な脂身が楽しめる奥ゆかしさがありますね。
▼脂が一番乗っている腹側の一部。
川魚でここまで立派なサシが入っているものは珍しく、しっとりとした柔らかい身と口溶けの良さが楽しめますね。
イベリコ豚の場合はドングリですが、こちらのサーモンにはオリーブオイル配合のエサを使用することで、イベリコ豚同様に口溶けの良いオレイン酸がサシとして入り、川魚とは思えない味わいを生み出しています。
オレイン酸はオリーブオイルに多く含まれている不飽和脂肪酸であり、酸化(劣化)に強く、コレステロールを下げる作用があり、大きな影響として口溶けが良く、身の質が柔らかいヤシオマスとの相性が良いですね。
スダチと胡麻を使ったサーモン丼(尾側)
角切りにした「プレミアムヤシオマス」にすり胡麻と粒胡麻、スダチの絞り汁を加え、
使っているのは鱒子ではなく、鮭のイクラなので親子丼ではありませんが、強い旨味がある魚と比べればややサッパリしているので、イクラを使った方が味にメリハリが付きます。
公式でもオススメしている様にカルパッチョ風に仕立てましたが、丼にしているので食べる直前に醤油をたらりと掛けて食べるといい塩梅になりました。
笹寿し(部位混合)
「プレミアムヤシオマス」には一つだけ弱点があり、川魚特有の臭みはかなり少ないとは言え、敏感な人には感じられるでしょう。
レビューを見ているとほとんどの人が感じられないレベルだと思われますが、ネギや生姜、山葵、ミョウガ、紫蘇などの定番のものは何かしら用意してください。
しかし、臭みと旨味は表裏一体であり、鰻や穴子、青魚、マトン(老羊)などの様に調理時に工夫すればサーモン以上の美味しさを発揮してくれます。
▼薄くスライスしたサーモンをギッシリ。
鱒寿司ほどケチらずに、厚めのスライスにしたサーモンをご飯の上に敷き詰め、笹で包み込み、4~5時間ほど寝かします。
そうするだけで、鱒寿司よりも旨味と口溶けが良く、魚特有の臭さを一切感じさせず、上品な身と脂の質が堪能できます。
通常、サーモンと言えば寿司ならば数貫で良いぐらいですが、笹寿しにすると最初から最後まで飽きずに食べることが出来る、見事な味わいに仕上がりました。
▼意外と安く、扱いやすい加工済みのパック笹。
中国産は少しだけ安いのですが、葉っぱが食材に密着する性質上、安全面と品質から国産品をオススメします。
国産でも50枚ほどで1,000円前後とリーズナブルであり、冷凍ストックも可能なので使い勝手は悪くありません。
総評
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【実食レシピ】絶対食すべき鮭「タスマニアサーモン」【Huon/Cocotto】
・一般店では販売されていない高級サーモン。
・身が締まっており、脂は程よい上品さがある。
・様々な祝賀やイベント、ギフトに使える。続きを見る
以前紹介した輸入サーモンである「HUON」の「タスマニアサーモン」はまとまった購入ならば市販品と比べても高くない上に、美味しいのでオススメです。
一方、クセが少々ありますが、「プレミアムヤシオマス」は口溶けと身のしっとり柔らかな触感が優れており、料理の仕方次第では化けてくれます。
様々な量と形態で販売されており、人気のあるスモークサーモンも取り扱っているので好みの製品を選んでください。