このレシピのポイント
・生姜やニンニクを腐らせることなく、長期期間保存できる。
・ニンニクを毎回刻む必要がないので手に匂いがつかない。
・鍋で炒める作業が省略できるので、調理時間が短縮できる。
・生の生姜とニンニクよりも味と香りが強くなる。
・チューブとは比べ物にならないぐらい美味しい。
市販のチューブタイプはイマイチ…
ニンニクや生姜、ワサビなどのチューブや粉末は実際に刻んだ本物では全く別物といっていいほどに、かけ離れていますよね。
というのは、これらの商品は砂糖や塩、添加物などを使っており、多くのものはデンプンでかさ増し(保存性を高める効果もあります)しています。
便利な商品ですが、我が家では100%と言っていいぐらい昔から残っていました(笑)。
なので、セオリー通り使う前に毎回刻んでいましたが、手間がかかる上にニンニクや生姜は他の野菜の様に使い切るのが難しい時があるので、捨てることもありました。
結果として手作りオイル漬けがオススメ
シンプルな方法では大量に刻んで、ラップで小分けして冷凍したものを使っていましたが作業自体は面倒でした。
先述した様に添加物を使えばすりおろしたものでも長持ちするので自作してみましたが、市販品同様イマイチな味に保存性もイマイチでした(笑)。
ガーリックオイルとガーリックチップを作るとそれはそれで便利なのですが、仕上げやトッピングには使えますが、料理の種類によっては物足りません。
色々と試行錯誤した結果、保存性と味の面で優れているのはオイル漬けでした。
本記事を投稿後に知り合いの調理師から教えてもらいましたが、実はイタリア料理でも同じレシピを使うそうで、粗みじん切り・みじん切り・潰した物などと様々な形態のオイル煮を作るそうです。
なんでも、下っ端の間はこの作業をひたすらやっているので、手からニンニクの匂いを消すことが出来なくなるほどになりますが、それだけニンニクの消費量が多い現場には重要な下拵とされています。
メリットだらけのオイル漬け
デメリットは1つだけであり、加熱して作るという特徴からフレッシュさは多少減ります。
ですが、作っておけば手軽に使える上に、保存性は抜群に高いです。
又、油には香りを吸収しやすい性質があるので、風味が強く、少量でも味がしっかりと感じられるメリットもあります。
『生ニンニクや生姜じゃないと嫌だ!』という場合もあるので、使い切れる程度の量の生にんにくや生姜だけを置いておけば問題ありません。
市販品のオイル漬けは何がある?
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【実食レシピ】鮮度抜群のニンニク「ビバ・ガーリック」
・青森県産のニンニクをオリーブオイルで加熱した商品。
・加熱してあるがフレッシュなニンニクに近い味わい。
・ニンニクの匂いが調理器具や手に付かない。続きを見る
このブログでも紹介している「ビバ・ガーリック」という商品が今回紹介するオイル漬けとほぼ同じ商品ですが、青森県産の高いニンニクを使用している為、値段は中々高めです。
市販品だと「桃屋」の「きざみにんにく お徳用」(生姜版もあります)という、ニンニクを刻んだものに油や調味料、チキンエキス、香辛料などを混ぜたものがあります。
ですが、こちらはニンニクだけの味わいだけを楽しめず、保存性を高める為に塩分がそれなりに入っています。
レシピ
材料
ニンニク 80g
菜種油 30g
or
古生姜 50g
菜種油 40g
ぶっちゃけると分量はかなり適当で大丈夫です(笑)。
生姜の方がニンニクよりも油が多めなのは管理人の好みなので、基本的に具と油が2:1ぐらいの重量比になれば問題ありません。
最低限浸かる程度の油が入っていれば大丈夫だと思いますが、ここではしっかりと浸かる分量で紹介しています。
当然ですが、新生姜で作ると水分が多いので保存性も味もイマイチになることには注意してください。
材料について
生姜に関してはどこのスーパーに行っても、国産品が100~200円程度で買えますが、この商品を作る場合は大量に入っているタイプで作るほうが良いですね。
ニンニクの場合は値段に差があり、青森産や中国産、スペイン産などをよく見かけますが、基本的には安売りしているニンニクを大量に買って作るのがオススメです。
手順はニンニクも生姜もほぼ一緒なのでニンニクの工程のみを紹介します。
1.皮を剥き、よく洗う。
2.フードプロセッサーで粗みじんにして、鍋へ。
小鍋に入れてからニンニクの重量を計ると同時に重量の半分程度の油を入れます。
生姜の場合はミキサーでやると繊維質が気になるので、包丁でみじん切りにするのがオススメです。
すりおろしまで行くと失敗なので、フードプロセッサーでは粗みじんにしていますが、ニンニクも包丁でやる場合には細かくしても大丈夫です。
3.弱火で加熱する。
中火にするとカラッと仕上がってしまうので、絶対に弱火で行い、隅々まで油が行き渡る様にかき混ぜてください。
ここの加熱の仕方で味や食感が大きく異なるので、2パターン紹介します。
4-1.ニンニクの色が少し変わるぐらい煮る。
ほんのりと色が変わるぐらいですが、白い状態で仕上げると生ニンニクに近い味わいと風味を楽しめます。
市販品ではこれぐらいの火加減で留めてあり、ほのかに食感が残っています。
ただし、保存性に関しては少々落ちるので油がしっかりと浸かる程度には入れてください。
ラーメンやガーリックトースト、混ぜそばなどのニンニクが目立ちやすい料理に使う場合はコチラの方法がオススメです。
4-2.色が黄色になるぐらい煮る。
これぐらい煮ると食感やフレッシュさは完璧に無くなりますが、ニンニクの風味が料理の全面に出やすく、料理に使う際には少量で済みます。
水分がかなり飛んでおり、保存性もこちらの方が高くなります。
電子調理器具を使う場合はこちらの方が煮込み系は美味しく仕上がります。
炒める・煮るなどの料理にしか使わないのならばこちらがオススメです。
5.消毒した瓶に詰める。
▼4-1の煮方で作ったガーリックオイル。
▼4-1の煮方で作ったジンジャーオイル。
生姜の煮方に関してもニンニクと同様で構いませんが、どちらかというと生姜の方はフレッシュな香りを残した方が料理の幅を広げやすいかもしれません。
まとめ
すりおろしたてのニンニクや生姜にある鮮烈な香りは弱まるので、用途に合わせて購入した生姜やニンニクを少しだけ生のまま置いておきます。
管理人はよく魚を捌くので、生のニンニクと生姜は刺し身用に置いておきます。
すりおろした場合には冷凍することでもそれなりにフレッシュな状態を楽しめるので、余ったらラップなどで包んで冷凍庫に入れておくと便利です。
慣れてしまえば片手間で作れるお手軽調味料なので、ニンニクと生姜をよく使う人にオススメです。