セールスポイント
・本場福岡の本格的な水炊きを手軽に楽しめる。
・スープは3倍に濃縮されており、好みに薄めて使える。
・1缶で3人分の鍋か炊き込みご飯が作れる。
買い間違えに注意!
「かしわ水炊き」には違うメーカーが似たようなデザインで同じ値段、かつ、同じような名前で販売しているので、購入する際に間違えて買ってしまう人も多いそうです。
2015年5月18日に放送された「坂上忍の熱血料理塾&新企画!花丸大吉のローカル百貨店の旅SP」で取り扱われたものは「内外実業」の「かしわ水たき」です。
そして、今回紹介するのは「大盛食品」の「かしわ水炊き」となります。
単純に似ているだけの製品なので、どちらが偽物とか本物とかではありません。いずれの商品も食品としては高評価を受けています。
水炊きには2種類ある
水炊きというと実は住んでいる場所によって何を指すか変わる鍋の1つです。
関西地方と九州地方でおおまかに分けられ、全国的に食べられている水炊きは関西地方のものになります。
関西の水炊き
関西でよく食べられている水炊きは水や湯、又は昆布出汁のみで煮立たせた具材から出汁を取ります。
具材は鶏肉、豚肉、魚介類など様々なものを用い、野菜は白菜、ネギ、人参などの好みのものと一緒に煮ます。
味付けは鍋にするのではなく、ポン酢しょうゆと薬味を付けて食べます。
締めは麺よりもご飯が多く、雑炊の人気が高いそうです。
博多水炊き
博多を中心とする九州では鶏肉を使うものが主流で、野菜にはキャベツや椎茸、ネギを使います。
九州地方の水炊きの特徴はなんといっても、白濁したスープを使用することですね。
鶏肉の骨付き肉のぶつ切りを水から沸かせて、スープを乳化させています。
作り方は様々ありますが、高級店ではスープに使った鶏肉は食さず、追加で鶏肉を入れます。
締めには素麺をスープで煮て作る地獄炊きという食べ方や水炊きのルーツが長崎ということもあり、ちゃんぽん風にするのが多いです。
かしわ水炊きについて
先述したように博多の水炊きは白濁したスープが特徴ですが、本製品は液体スープだけではなく骨付き肉が入っています。
若鶏を骨付きのまま独特の製法で煮立て、濃縮したスープに仕上げてあります。
1缶で約2、3人前の鍋か炊き込みご飯を作ることが出来、本場博多の味を家庭で味わえます。
レビュー
今回紹介するのは「大盛食品」の「かしわ水炊き」です。
ちなみに大盛は「おおもり」ではなく、「タイセイ」と呼びます(笑)。
▼缶のデザインはこのようになっています。使い方とレシピはラベルに記載されています。
▼フタをあけると油分が見えます。
▼器に入れ替えた骨付き肉がこちらです。骨のついていないモモ肉も入っています。
▼スープがこちらです。ほのかに白濁する程度ですね。
▼早速水炊きとして味見をしてみました。
シンプルにスープの味を確かめるために、野菜は人参を少量煮ただけにしています。 作り方はレシピに従い、3倍に薄めたスープで鶏肉と一緒に人参を煮て、少しだけコショウを入れています。
鶏臭さはほとんどなく、臭み消しに使われている生姜がしっかりと働いている様です。
といっても、生姜の味は前面に出てきていないので調理方法は様々なものに対応できそうですね。
驚くぐらいコショウが合うので絶対入れた方が良いですね!
鶏肉と鶏ガラの出汁は強めですが、化学調味料たっぷりのものとは違い、実に自然な味わいなのが高評価です。
スープ自体が美味しく、濃縮液体スープや粉末調味料とは違い、肉の味が強いのでいずれの調味料では代用が出来ないのがポイントです。
鶏肉はホロッとしていますが、ほんのりとジューシィなのでおそらく鶏ガラでスープを引いてから、骨付き肉を煮ていそうですね。
鍋にする際には「かしわ水炊き」だけでは具材が足りませんが、追加する鶏肉と野菜でスープの味が補強されるので通常通りの2,3倍以上で薄めても大丈夫です。
かしわ水炊きの炊き込みご飯
材料
「かしわ水炊き」1缶
精白米 3合
濃口醤油 大さじ3
みりん 大さじ1
塩 少々
作り方
1.浸水させた精白米に「かしわ水炊き」のスープと水を合わせて3合分よりやや少なめになるように入れる。
2.調味料を入れたら混ぜる。
3.鶏肉はご飯に混ぜ込まず、上に載せる。
ここでご飯に混ぜ込むと後々、鶏肉の細かい骨を外す時に苦労します。
4.炊飯して、盛り付けしたら完成!
結構ご飯の醤油の色が濃いですが、これは缶に記載されている分量を入れたらこうなりました(笑)。又、公式のレシピでは味の素を入れるように書いてありますが無くとも美味しく食べられます。
管理人のオススメするレシピでは濃口醤油の量を減らし、味の素は入れていません。
スープの味が強いので、味の素を入れなくともかなりコクがある炊き込みご飯になりました。
おこげの香ばしさが加わることでより、風味が良くなりますね。
総評
上記にある値段比較も踏まえた所、オススメ出来る商品ですね。
炊き込みご飯に使うのも美味しいですが、最初にスープ自体をしっかりと感じることが出来る鍋として食べるのを推奨します。
今回、「かしわ水炊き」を食べたことで、缶詰の水炊きの素が本場福岡のデパートでも人気がある理由がわかりました。