セールスポイント
・パリッとしたチョコレートとしっとりとした生地。
・中に挟まれているジャムは酸味がある。
・秋篠宮殿下と紀子妃殿下がお召し上がった和歌山銘菓。
鈴屋について
1924年、和歌山県田辺市に創業した「紀州・田辺 鈴屋」はオーソドックスな和菓子を中心に製造している老舗和菓子屋です。
辨慶の釜(弁慶の釜/いずれもべんけいと読む)という柚もなかは昭和天皇がお買い上げしたこともあり、和歌山県を代表する店の1つとして良く紹介されています。
「梅たると」や「栗かるかん」などの和菓子屋らしい菓子だけでは無く、レモンケーキやレーズンサンドなどの洋菓子も販売しており、中でも今回紹介する「デラックスケーキ」は看板メニューとなっています。
添加物や保存料は一切使わず、和歌山県の名産品である梅や蜜柑、柚子などをなるべく使い、手作りで作ることにこだわっているのが県内外問わず、人気の秘訣の模様です。
デラックスケーキとは
ずっしりとした特殊製法のカステラに鈴屋独自のジャムをサンドし、ホワイトチョコで全体をコーティングしたのが「デラックスケーキ」です。
過去に秋篠宮殿下と紀子妃殿下がお召し上がった事から、今では有名な和歌山銘菓となりました。
レビュー
今回紹介するのは「鈴屋」の「デラックスケーキ」です。
▼パッケージ。
昔の洋菓子はこの手のアルミ紙に包まれた製品が多かったですが、今となってはレトロなデザインが却って好ましいですね。
▼盛り付け。
驚くほどに真っ白にコーティングされているトップは糖衣では無く、ホワイトチョコレートですが、非常にパリパリとした食感があり、印象的です。
カステラ生地は一般的に食されるカステラよりも重く、やや密度が濃い仕上がりになっていますが、その代わり、ドシッとしたコクと脂肪分が楽しめますね。
底以外はチョコレートで全て薄く覆われていますが、力強い生地との相性が良く、この薄さが「デラックスケーキ」の格を上げています。
▼カットしたもの。
中のジャムは白あんと同じ材料である白いんげん豆をペーストにしたものに、酸味を加えたものが正体であり、和とも洋とも言い難い、独特の味わいを生み出しています。
白あん特有の旨味とほのかな酸味がやや重めのカステラ生地と合っており、後味をサッパリさせながらも生地に入っている卵の旨味を引き立てていますね。
総評
本来、この手の水分が少ない生地と濃いめのジャムを挟んだだけの菓子では水分が飛びやすく、賞味期限はかなり短くなります。
しかし、周りのコーティングのおかげで程よいバランスが長く保たれる事で、賞味期限が長く、ベストの状態を楽しめるのでしょう。
一般的なケーキと比べると小ぶりではありますが、力強い味わいと日持ちしやすさ、加えて味も良いことから人気があるのもわかる製品でした。