セールスポイント
・魚介類を知り尽くした会社が作っている。
・青森県を代表する郷土料理百選にも選出されたいちご煮。
・「味の加久の屋」の「いちご煮」は元祖であり、ウニとアワビが贅沢に使われている。
味の加久の屋とは?
青森県八戸に本社を構える「味の加久の屋(あじのかくのや)」は魚介類の加工品を主に行っている会社です。
モットーは『素材にこだわる。製法にこだわる。美味しさにこだわる。』としており、カニの加工品や「いちご煮」などが有名です。
豪快な浜料理から高級料理へ
魚介類に恵まれた青森県の八戸地方では昔から素潜り漁が盛んで、ウニの旬である夏になると大きな釜で捕ったばかりのウニやアワビを煮込んで食べていたそうです。
「いちご煮」のルーツはこの豪快な浜料理であり、大正時代の頃に八戸の老舗料亭が高級なお吸い物仕立てにし、提供していました。
現在では青森県を代表する郷土料理になり、「郷土料理百選」にも選ばれています。
なぜいちご煮と呼ばれている?
シンプルに捉えるとジャムの様に思いますが、実際の「いちご煮」はウニとアワビで作られています。
これは椀によそった時に白い湯気と乳白色の汁の中で、ウニがまるで朝もやに霞む野いちごの様に見えたことからついた名前です。
レビュー
今回紹介するのは「味の加久の屋」の「いちご煮」です。
▼デザインはこのようになっています。
▼缶詰はあけると確かに霞むイメージが湧く...かもしれません(笑)。
ウニとアワビ以外にはネギとシソの葉が入っています。
▼どれぐらい具が入っているのか気になったので軽量しました。
全体量は415gですが、具材は約60g入っていました。素材の値段を考えるとふんだんに入っている方ではないでしょうか?
▼管理人は宮城県に旅行に行った際にとある漁港で「いちご煮」を食べたことがあります。
磯の香りをたっぷり味わえ、アワビの味がしっかりと出汁に出ています。
入っている具材以外にもカツオダシ、ホタテエキスで旨味を加えているので中々骨太な味わいです。
好みもあると思いますが、汁物として飲むなら多少薄めてもいいかもしれませんね。
ウニとアワビは煮られていますが、旨味は残っているので十分に楽しめます。
原材料で書かれている「ロコ貝」はかつて「アワビモドキ」としてアワビの代用品として使われていたそうですが、現在ではアワビ同様に高騰しているそうです。
▼今回は土鍋で炊きます。
2合の精白米を研ぎ、浸水(夏は30分、冬は1時間)させてから、水気をザルでしっかりと切ります。そうしたら缶詰の中身を全て入れるだけでOKです。
▼沸騰した音が聞こえたら弱火にします。
中火で炊飯を開始し、沸騰したら弱火で12~13分、最後に10秒強火にしたら、そのままフタをしたまま15分ほど蒸らします。
鍋によって熱伝導率が違うので、細かい調整は各自で行ってください。
▼炊き上がったものがこちらです!
磯の香りが部屋に充満し、これは期待出来そうな雰囲気です!
ウニとアワビも贅沢に入っているので、彩り以外はほぼ満点ですね!
ご飯の1粒ごとに味が染みており、アワビの味がとても出ています。
アワビは薄切りにしてあり、コリコリとした歯ごたえがとても楽しく、ご飯と一緒に食べると磯の香りを1番楽しめます。
▼次はトッピングとして刻み海苔と万能ねぎ、そしてこのブログで以前紹介した「雲丹ひしお」をたらりと垂らしました。
刻み海苔と万能ねぎは見た目をグッと良くしてくれます。
「雲丹ひしお」が加わることにより、先程までアワビの味が優勢でしたが、一気にパワーバランスが崩れ、ウニが優勢になりました(笑)。
これはこれで美味しいのですが、元々の美味しさとは別物になってしまいますね。
なので、通常の炊き込みご飯に飽きた頃にやるといいかもしれません。
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総評
1合約600円の贅沢炊き込みご飯ですが、外食だったら何円払うか想像できませんね(笑)。
今回は炊き込みご飯にしましたが、普通に汁物として美味しいのも良いですね。