企画内容について
今回は長期間の調査になりますが、非常食の実食レポートを作ってみることにしました。食事はサバイバル時や非常事態時のときにはメンタル面でも深く影響します。
なので、様々な観点から1つの商品ごとに焦点を当てて、この記事を読んだ人の参考になれば嬉しいと思って執筆しています。
▼対象商品はこちらの画像にあるものです。
今回は「杉田エース」の「IZAMESHI Deli」というシリーズを紹介します。メーカーと商品の特徴についてまとめてあるので、他の非常食の記事と見比べて家庭ごとに相応しいものを探してください。


商品データ
・食べない備蓄食から、美味しく食べる長期保存食。
・化学調味料・保存料は不使用。
・賞味期限は製造より3年。
・値段は均一540円。
IZAMESHIとは?
「IZAMESHI」シリーズにはブランドやコンセプトのあるセットが幾つかあるのか紹介します。
※現在(2018/06/20)の時点の内容になります。
IZAMESHI
ごはん、粥、麺類といった主食のほか、煮物、肉、魚などのおかず、さらにスイーツまでと豊富なラインナップを揃えているのが特徴です。
全部で23種類あるので、好みの味を探すのは難しくありません。
又、水なしでも食べることが出来るメニューが多く、封を切るだけで手軽に食べることが出来ます。
七年保存水500mlも一緒に入っているセットがあります。
IZAMESHI Deli
「IZAMESHI」よりも更に品質を高めたものが、プレミアムシリーズである「IZAMESHI Deli」です。こちらは素材本来の味を活かした、味と健康を意識した作りになっています。
現在(2018/06/20)の時点では9種類の味があります。今回紹介するのはこちらのシリーズのものになります。
OFFICE IZAMESHI
こちらは仕事場のデスクにも簡単に仕舞えるコンパクトかつ保存食であることを感じさせないデザインです。中身は「IZAMESHI」のラインナップと同じですが、七年保存水500mlが2本入っており、ウェットティッシュ、紙皿、割り箸、スプーンまでついているのが特徴です。
基本セットは3種類あります。こちらは組み合わせをオーダー出来るのですが、3人前で1セットかつ、公式でしか注文できないので、気になる方は公式にアクセスしてください。
レビュー
今回紹介するのは現在発売している「IZAMESHI Deli」シリーズの全てになります。
▼パッケージはこのようになっており、そのまま湯煎するか電子レンジで温めれば食べることが出来ます。
非常食なので、常温で食べることも考えられます。なので、湯煎して温めたものを先に食べ、更にそれを30℃付近まで冷ましたものを再度食べています。
イマイチだった商品が思いの外ありましたので、先にサックリとレビューします。
梅と生姜のサバ味噌煮
貴重な煮魚の保存食ですが、梅も生姜も中途半端に主張しており、味付けはかなりイマイチでした。更に、魚がグズグズに崩れていました。煮魚は缶詰でフォローするのが良さそうですね。
トロトロねぎの塩麹チキン
ネギは確かにトロトロで、かなり柔らかくなっていますが、煮すぎてスープに旨味が逃げています。又、肝心のチキンは塩麹の味が中途半端で、品質自体は缶詰に劣ると感じたので焼き鳥などの缶詰を購入することを勧めます。
りんごが決め手の生姜焼き
りんごが決め手にもならず、生姜焼きでもない旨味が煮汁に逃げた豚肉の煮物です。生姜焼きと名乗るにはやや無理があると思いました。
以上3点はあまり購入するのをオススメしないですが、以下の6点はオススメになります。
名古屋コーチン入りつくねと野菜の和風煮
エネルギー 147kcal
タンパク質 7.3g
脂質 4.2g
炭水化物 20.1g
食塩相当量 1.8g
「IZAMESHI Deli」の商品をレビューするきっかけになった商品ですが、やはり美味しいですね。関西風の味付けがされており、出汁がしっかりと効いています。
人参、ゴボウはやや柔らかめになっていますが、里芋は丁度いい具合になっています。タケノコはシャキッと仕上げられており、いずれの具材もよく味が染みています。
メインの名古屋コーチンの肉団子は挽き肉をかなり細かくし、米粉などのつなぎを入れてムチッとした弾力のある歯ごたえがあります。
煮汁は量が多いですが、こちらの汁をお湯で割って吸い物にすれば汁物を1品作ることが出来ます。
ごろごろ野菜のビーフシチュー
エネルギー 206kcal
タンパク質 13.8g
脂質 9.2g
炭水化物 17.1g
食塩相当量 0.8g
デミグラスソースをメインにしており、他のメーカーの非常食のビーフシチューと比べると1段上のクオリティですね。
トマトの酸味がほんのりと効いており、各種具材は絶妙な火加減になっているので日常で味わっても満足できますね。
野菜も名前通りごろごろ入っていますが、高めの値段なだけあり、牛肉が多めに入っているのも嬉しいですね。
冷めても美味しく食べることが出来ますが、このビーフシチューは食塩がかなり少なく、0.8gしか使われていません。
なので、高血圧が気になる人や味付けの濃いのが苦手な人にオススメな1品です。
大豆たっぷりカレーリゾット
エネルギー 257kcal
タンパク質 13.5g
脂質 9.5g
炭水化物 29.4g
食塩相当量 2.0g
トマトの味が強いスパイシーなカレーリゾットです。玉ネギの甘さと旨味が活きており、ブイヨンをしっかりと感じることが出来ます。
ブイヨンにはチキンではなく、トンコツとかつおだし、昆布だしを使っているのが特徴です。
大麦、大豆などがはいっており、全体的に具材はホロホロになっていますが、大豆はしっとりとした歯ごたえになっています。
常温で食べる場合には不思議と甘みが強く感じ、スパイシーさマイルドになります。
きのこと鶏の玄米スープごはん
エネルギー 112kcal
タンパク質 8.3g
脂質 0.7g
炭水化物 18.1g
食塩相当量 2.5g
出汁がきいており、塩分はやや強めになっていますが冷めるとちょうどいい塩梅になるようになっています。
鶏肉はおそらく胸肉をつかっており、小さいながらも肉には旨味も残っています。
しめじは作り立てと遜色ないクオリティになっており、歯ごたえと旨味を存分に楽しむことが出来ます。
きのこがたっぷりと入っており、人参、そしてメインの玄米が入ることで食物繊維を非常時でもたっぷりと取れるのが良いですね。
濃厚トマトのスープリゾット
エネルギー 158kcal
タンパク質 4.2g
脂質 3.6g
炭水化物 27.1g
食塩相当量 1.4g
トマトの味が強いですが、酸味はやや控えめになっています。具材は玉ネギ、人参、キャベツ、セロリ、パプリカ、コーン、枝豆が入っており、各種細かく刻んであります。
リゾットですがお店で食べるようなほんのりと芯が残っているものではなく、中まで柔らかくなっており、スープはサラッとしているのが特徴です。
こちらの製品の特徴は野菜だけで作っており、肉系の素材は使わずにニンニクやソテードオニオンなどで旨味をプラスしています。
それにもかかわらず、物足りなさは一切あらず、トマトが苦手でなければほとんどの人に勧めたいクオリティですね。
ヨーグルトが隠し味のスパイシーチキンカレー
エネルギー 397kcal
タンパク質 25.5g
脂質 25.1g
炭水化物 14.7g
食塩相当量 1.8g
隠し味として使われているヨーグルトは隠し味ではなく、普通に主張しているのを感じるカレーです(笑)。
辛さは中辛ぐらいで、小麦粉を使わずに野菜ペーストでとろみをつけているので常温でもベタつきません。
チキンブイヨンがしっかりときいており、トマトベースのカレーになっていますが、酸味は強くないですね。
鶏手羽元はしっかりと旨味と歯ごたえが残っており、ホロッとしているのではなく肉を食べている充実感を楽しめます。
非常食のカレーはそこまでカロリーが高くないものが多いですが、これはカロリーが高い上に十分なタンパク質と脂質を摂取出来るので非常食としてはかなり優秀な部類です。
総評
当たり外れが激しいという印象になってしまいましたが、「名古屋コーチン入りつくねと野菜の和風煮」、リゾット系、洋食系はかなりクオリティが高いですね。
非常食というと変わったものはあまり扱っていませんが、こちらの「IZAMESHI Deli」ではオシャレなものや一風変わったもの多いので非常食の選択肢を広げてくれます。
値段は少し高いですが、他の非常食よりは一段上の美味しさはありました。
Amazonや多くの防災ショップでも取り扱われている商品ですが、公式の販売ページが1番見やすく、ラインナップが充実しているので購入する場合には以下の公式販売ページをオススメします。


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