セールスポイント
・非常に大きい油揚げは調理の幅がある。
・厚揚げ並の厚みでありながらも中は軽やか。
・調理する場合にはたっぷりと汁を含ませられる。
谷口屋について
1925年、福井県坂井市に創立された「谷口屋」は油揚げと豆腐の老舗であり、食事とお土産の購入を行うことが出来ます。
「秘密のケンミンSHOW極」「マツコの知らない世界」などで紹介されたこともありますが、元々福井県で人気のある飲食店&観光地であった為、今では非常に有名な店となっています。
福井県と言えば鯖や蟹などの海の幸が有名ですが、「谷口屋」の看板製品は100年近く代々受け継がれた油揚げ「竹田の油揚げ」であり、今でも大豆加工品のみを手掛けているのが特徴です。
竹田の油揚げ(谷口屋の、おあげ)とは
国産大豆と竹田の清水、越前のにがりで作った秘伝の生地をじっくりと菜種油で1時間かけて揚げています。
なので、表面はパリッとしており、中身は均一なスポンジ生地の様な膨らみ方をしているのでふんわり柔らかくなっています。
非常に高価な本製品ですが、厳選した国産大豆100%と日本国内流通量が僅か0.2%しかない圧搾式の国産菜種油を贅沢に使用しており、調理時間を考えると仕方ないことでしょう。
又、福井県越前町の海から取り出した天然にがりは雪の中で一冬寝かした物であり、まろやかさがある油揚げを作るのには必須となっています。
レビュー
今回紹介するのは「谷口屋」の「竹田の油揚げ」です。
▼パッケージ。
ポイント
賞味期限は約7日とやや短めですが、そのままパッケージごと冷凍すればそれなりに鮮度は保ちます。
より、長持ちさせたい場合には油抜きしてから、しっかりと空気を抜いた状態で保存します。
▼中身。
正方形の生地を揚げており、出来上がりサイズが1辺14cmと油揚げとしてはかなり大きなサイズですね。
▼厚みが凄まじい。
この製品を袋から取り出した時に血迷った管理人は手元にあったiPhone13を何故か皿に載せて撮影してしまいました(笑)。
それほどに厚みがあり、3cmにもなるビッグサイズなので、一般的な油揚げ3,4枚分ぐらいに相当するのではないでしょうか?
▼断面。
撮影しそこねたので谷口屋の公式から画像をお借りしています。
出来上がった後に萎み、油が染み込んでじっとりとした大半の市販品と比べるとフンワリとしていることがわかりますね。
調理方法について
公式では油抜きをすることを推奨しており、「油っこさを減らす」「味が染みやすい」の2点だそうです。
といっても、いい油を使って加工している新鮮な油揚げなので、カリッと仕上げたい時にはそのまま調理しても問題ありませんでした。
あおげのステーキ
シンプルにフライパンでカリッとさせたものですが、厚みがあるので公式のレシピ通りに電子レンジで1分温めてからフライパンで油を敷かずに焼きました。
萎んでいないのでカリッとする部位が多く、中はほのかにある弾力があり、フワフワともモッチリとも言える心地よい歯応えがありますね。
このクラスの油揚げではほんのりと大豆の甘みと旨味があり、油のしつこさがないのが良いところです。
なので、シンプルに薬味と醤油だけでも美味しく食べられるので、おかずの一品として十分活躍するでしょう。
鍋焼きうどん
良い油揚げは濃口醤油で煮るよりも薄口醤油でシンプルに煮た方が美味しい気がしますが、これだけの厚みがあるので敢えて鍋焼きうどんに入れてみました。
厚みがあることで高野豆腐の様に汁をたっぷりと吸い込んでくれるので、ジュワッと口の中にエキスが溢れる美味しさは本製品ならではですね。
この性質からやはり関西風の出汁の方が相性が良く、汁を飲みながら食べるスタイルの薄口醤油ベースがオススメであり、後日、いりこ出汁で作ってみましたが、油揚げの美味しさも楽しめました。
総評
普通の油揚げとしては「谷口屋」の「竹田の油揚げ」はかなり美味しく、リピータがかなりいるのが納得出来ました。
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【実食レシピ】絶対に食べるべき油揚げ「KITSUNE」【町屋とうふ萬来】
・油揚げとは思えないコクと甘味がある。
・大豆の全てが入っている為、高栄養。
・1枚約350円の贅沢な油揚げ。続きを見る
しかし、以前紹介した全ての大豆を特殊加工で調理した「町家とうふ萬来」の油揚げ「KITSUNE」を知ってしまうと甘みと旨味が物足りなく感じてしまいました。
日本には様々な油揚げが販売されており、他店の1枚300円前後の油揚げを4,5店舗試しましたが、現状、「谷口屋」と「町家とうふ萬来」の2商品がトップクラスですね。