セールスポイント
・時間が経つにつれ、熟成が進み味わいが変わる。
・二層になったヨーグルトであり、濃厚。
・通常のヨーグルトの約3,000倍もの乳酸菌が入っている。
オオヤブデイリーファームとは
熊本県合志市にある「オオヤブデイリーファーム」はトウモロコシ畑を有している牧場であり、ソフトクリームやヨーグルトなどの乳製品が人気です。
酪農業界では生乳の生産調整が必要な時があり、これはミルクの供給バランスが崩れた時に値崩れが起きない様に廃棄しています。
この時に、「オオヤブデイリーファーム」では自社の牛乳に含まれる高脂肪分を表現するのにヨーグルトを採用することで、手間暇かけた自社の牛乳を無駄にすることが無くなりました。
「満点☆星空レストラン」や「ガイアの夜明け」などで紹介されてから一躍有名になり、放送後には半年先まで看板商品である「ミルコロエイジングヨーグルト」の予約が決まった程でした。
ミルコロエイジングヨーグルトと半熟よーぐるちょの差
どちらもノンホモジナイズド処理をしていないヨーグルトとなっており、「ミルコロエイジングヨーグルト」は自社で搾ったジャージー牛乳を100%使用し、クリーミィさをメインにした仕上がりになっています。
一方、「半熟よーぐるちょ」はホルスタインの生乳を使用することで、クリーム分は少なくなっていますが、サッパリとした味わいと酸味が印象的となっていますね。
搾りたての牛乳をホモジナイズ処理せずに、低温で乳酸菌を殺さない様に作る方法を採用することで、流通している間にも乳酸菌が発酵/熟成を促しているのが特徴です。
ホモジナイズ処理について
通常、一般的に流通している牛乳の多くは乳脂肪と牛乳が分離しない様にホモジナイズ処理(牛乳の中に生クリームを溶かし込むイメージ)をすることで安定した味を提供しています。
特に欠点がある作業ではないのですが、ホモジナイズ処理を行っていないノンホモジナイズ牛乳はクリームと牛乳が分離することで味の対比が作り出され、鮮度が僅かに良いのがメリットでしょう。
レビュー
今回紹介するのは「オオヤブデイリーファーム」の「半熟よーぐるちょ」です。
▼半熟よーぐるちょのパッケージ。
早めに食べれば牛乳の性質が強く味わえ、数日置いてみたら酸味がよりハッキリと現れました。
自分で熟成加減を調整でき、2種類の味わいを楽しめるというコンセプトは中々面白いですね。
▼裏面。
乳酸菌が少しでも増えやすい様に、オリゴ糖(乳酸菌のエサに最適)が含まれている甜菜糖を採用することで栄養価を高めています。
かつて、保健所で検査を行った際には乳酸菌が1ml中に300億個以上入っていたそうです。
明治のブルガリアヨーグルトに含まれている乳酸菌量が1mlに1億個なので、かなり熟成していた事がわかりますね。
▼中身。
最近の高級ヨーグルトはパウチタイプを採用しているメーカーが多く、個別包装のプラスチック製品よりも美味しく仕上がりやすいそうです。
ただし、取りにくいので小さめのお玉や柄杓などを用いる必要があります。
▼盛り付け。
容器に移しているとヨーグルトの爽やかな酸味と新鮮な牛乳の香りが漂い、この時点で美味しそうなのが予想できます。
見た目からも分かると思いますが、やや柔らかめのヨーグルトとなっており、小岩井の生乳100%ヨーグルトとブルガリアヨーグルトの中間ぐらいの舌触りですね。
甜菜糖を使うことで優しい甘さを感じさせてくれ、牛乳の甘さとミルキーさが引き立ちますが、熟成を大事にしているヨーグルトなだけはあり、酸味はそこそこありますね。
▼うっすらとあるクリーム。
ヨーグルトの下層部分だけを味わうと酸味が目立ちますが、上層部分のクリームと一緒に味わうと旨味と油分がまろやかにしてくれており、力強い味わいを堪能できます。
人間の味覚は異なる味わいを一緒に味わうことで飽きずに美味しく食べられる様になっており、ラーメンのスープと浮かぶ油、卵かけご飯の白身と卵黄などと同様に、二層になっている本製品も同じ働きをしていますね。
▼面白いデザインのヨーグルト容器(空)。
「ミルコロエイジングヨーグルト」はブームになる前に一度、貰ったカタログで食しましたが、ジャージー牛乳を使用したヨーグルトなので非常に濃厚でした。
その時はAmazonや楽天で気軽に買えず、瓶のデザインが面白いものの、中身がキレイに撮影できなかったのでデータが残っておらず、ラベルを剥がした牛乳型の瓶だけが残っています(笑)。
中のヨーグルトは「半熟よーぐるちょ」よりもかなりしっかりとしており、二層になったクリームは5mm程あるぐらいに厚めになっていました。
肝心の味わいはジャージー牛乳らしい濃厚なクリーミィさ、やや強めの酸味とそれに負けない甘味のバランスが優れており、レアチーズとは言い得て妙だなと感じました。
総評
公式では「ミルコロエイジングヨーグルト」と「半熟よーぐるちょ」は両方とも『まるでレアチーズケーキ!?』と表現していますが、レアチーズの雰囲気があるのは前者だけです。
どちらが美味しいかと言ったら好みの問題もあるので、濃厚さなら「ミルコロエイジングヨーグルト」、ヨーグルトらしさを楽しみたいなら「半熟よーぐるちょ」を選ぶべきですね。
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ただし、価格がかなり強気であり、他社の高級ヨーグルトと比較しても管理人は高いと感じるほどでした。