セールスポイント
・うなぎパイの最高級仕様品。
・ブランデーやマカダミアナッツが使われている。
・本格的な洋菓子として楽しめる。
春華堂について
誰もが知っていると言ってもいいぐらいに有名な静岡の浜松銘菓である「うなぎパイ」を製造しているメーカーであり、地元では高品質な和菓子と洋菓子を作る老舗として認知されています。
「春華堂」は130年以上の歴史を紡いできましたが、第二次世界大戦までは和菓子を主戦力にしており、浜松らしい菓子の創作を追求し続けた結果、1961年に『夜のお菓子』というキャッチコピーと共に洋菓子である「うなぎパイ」が生まれました。
上記の様に「うなぎパイ」のイメージが全国的に根付いており、静岡土産以外に縁がない人が多数いると思いますが、和洋問わず、季節感と豊富なメニューを擁しているのでお取り寄せにもオススメのショップです。
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うなぎパイとうなぎパイV.S.O.P.
「うなぎパイ」は誕生して以来、職人による手作りのみで製造しており、数千層にもなる繊細な層から生まれるリーフパイ以上に軽やかな食感が特徴の洋菓子です。
この焼き菓子はバターとグラニュー糖、小麦粉を合わせた生地にうなぎのエキスを加えてから焼き上げ、最後に秘伝のタレを塗って完成します。
一方、「うなぎパイV.S.O.P.」は生クリームやバニラビーンズ、高級ブランデー、マカダミアナッツを生地に加えた最高級の「うなぎパイ」となっています。
通常のグレードが12本で1,089円、ハイグレード品が5本で1,010円と2倍上の価格になっており、まさに高級品といった価格ですね。
レビュー
今回紹介するのは「春華堂」の「うなぎパイV.S.O.P.」です。
▼パッケージ。
V.S.O.P.はVery Superior Old Paleの略であり、非常に優れた古くも澄んだブランデーという意味です。
統一された規格が無い為、熟成年数はメーカーによって異なりますが、大体16~20年程度寝かしたものが多いとされています。
本場フランスではちょっと高い洋酒であり、700mlで4,000円前後、日本産の物ならば700mlで2,000円前後とリーズナブルに買えてしまう等級です。
▼中身。
全体的に光沢のあるデザインをしており、高級感は十分にあるので、ちょっとしたギフトやプレゼントにも使えそうですね。
▼盛り付け。
見た目は通常品とほぼ一緒ですが、仕上げにすりごまがトッピングされている点が異なり、V.S.O.P.と製品名に付いている通りに、ブランデーの風味が一口目からフワリと香ってきます。
リーフパイとは違い、「うなぎパイ」らしいサクサクとした軽やかな食感とホロリとした口溶けは健在であり、マカダミアナッツとゴマのコクがある味わいが良いですね。
加えて、バターだけでは無く、生クリームも使用しているのでパイ菓子の中でも非常に濃厚で力強い味わいが堪能できますが、控えめで上品な甘さが不思議と合っています。
▼こんがりとしているのが良い。
通常品の「うなぎパイ」には水飴・鰹風味調味料・ガーリックなどを使った何処となく、うなぎの蒲焼きを彷彿させるタレの味わいが特徴ですが、「うなぎパイV.S.O.P.」には和の雰囲気はありません。
ヨーロッパの菓子の様な深い旨味と日本人好みの甘さが融合している非常に良く出来た焼き菓子ですね。
総評
和菓子・洋菓子ともにな製品を作るのが上手な「春華堂」なので、当然、本製品も本格的であり、味わいと食感、風味ともに満足できました。
ただし、洋菓子として美味しくなりましたが、「うなぎパイ」らしさはかなり弱くなり、何処となく静岡土産としての迫力が無くなってしまいましたね。
なので、お土産として選ぶたい場合には詰め合わせを選び、食べ比べしてもらった方が喜ばれるかもしれません。