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安い明太子を美味しくする
スーパーで販売されているタラコやメンタイコ(以下、明太子)は安いものからちょっと高いものまで種類が豊富です。
基本的に価格に反映される条件は鱈の卵自体の品質、漬け込み液の品質、着色料の有無、形のキレイさなどが考えられます。
1パックに2,3本入っていて500円ぐらいが無着色でそれなりの明太子の値段ですが、着色料を使用した明太子なら5,6本で500円ぐらいです。
問題は別に着色料の有無で味が変わる訳ではなく、漬け込み液とタラコ自体の品質で味が決まるので、『その味を改善する為にどうすれば良いか?』というのが本記事の趣旨です。
無着色のタラコを漬けた方が良いんじゃない?
と、思ってやったことがありますが、味は美味しくとも明太子よりもタラコの方が金額は高く付き、手間暇はかかり、唐辛子にこだわるとキリがありません(笑)。
結果、スーパーで売っているセール品の明太子をアレンジするのに落ち着きました。
自分で作って高く付くならば最初から「ふくや」の明太子でも買いましょう!
なので、今回は漬け込み用の調味液レシピは使わず、シンプルに作ってあります。
仕上がりが変わる材料
白だし・唐辛子・昆布の3つだけで十分に美味しくなりますが、折角なので味が良くなる材料と選び方のコツを記載します。
白だし
3つの材料の中でも白だしだけは上等なものを使わないとうま味調味料やアミノ酸系統の味が非常に強くなるので注意してください。
元から明太子自体に味がしっかりと付いているので、なるべく避けたい所です。
白だしならば近年ではスーパーにも置かれる様になってきた高級白だし「七福醸造」の「特選料亭白だし」がオススメです。
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【実食】料亭の味がする白だし「四季の彩」【レシピ付き】
・16倍まで濃縮されているので冷蔵庫や保管場所を取らない。
・保存料や着色料は使っておらず、素材を厳選している。
・時間短縮になり、少量で使いたい時に便利。続きを見る
ワンランク上の「四季の彩り」は更に美味しいので、良かったら試してみてください。
唐辛子
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【6種実食】最高峰の山椒や七味たち【やまつ辻田】
・材料は全て国産で最高峰の素材を使用。
・本当に美味しい唐辛子と山椒の味が知れる。
・様々な七味があるので、好みのものを探せる。続きを見る
唐辛子については長くなるので本記事ではざっくりとしか説明しませんが、こちらの記事に詳細が記述されています。
唐辛子は市販品でも辛味だけならば十分ですが、香り高い風味を求めるのならば純国産品「鷹の爪」か韓国産唐辛子「益都」を使用すると驚くほどにクオリティが高くなります。
明太子の風味を良くするのに漬け込み液に柚子を入れることがありますが、基本的には唐辛子の風味だけで勝負することになるので、香りの決め手は唐辛子自体の風味になります。
高級明太子には韓国産唐辛子「益都」が使われていることが多く、この唐辛子は風味も良く、ほのかな甘味が感じられる良い唐辛子です。
明太子には強烈な辛味は必要なく、ビジュアル的にも唐辛子の粉末がある程度載っている方が嬉しいと思うので、「やまつ辻田」の商品ならば中辛がオススメです。
昆布
これに関しては白だしを使っているので高級昆布を使う必要があまりなく、いつも使っている市販品の昆布で十分です。
ただし、あまりにも粘り気が出る昆布の場合は使わない方が良いでしょう。
撮影時に羅臼昆布の上物しかなかったので尚更そう思いました(笑)。
美味しくする方法
材料
白だし 4倍希釈で100cc(要調整)
明太子 2本
昆布 2cm角一切れor明太子を包めるだけ
唐辛子 適量
そのまま突っ込んでも良いのですが、加熱することで唐辛子の味が出やすくなります。
2.①の鍋に昆布を入れて冷ます。
こうすることで昆布が速く柔らかくなり、濁らずに出汁がとれます。
ポイント
昆布を使うと旨味がしっかりと移せる上に、卵が流れ出しても昆布の上を撫でるだけで簡単にまとめて取ることが出来ます。
ここまでの手順を全て省きたい時には2cm角の昆布と調味料をジップロックにまとめて入れたら終了です(笑)。
これで味がしっかりと染み込み、明太子の色もスッキリとします。
完成品
これで水気をしっかりと切れば市販品の無着色明太子と区別がつかなくなる程度まで脱色できます。
今回は値引き品の明太子で作ったので更にお安く作れましたが、賞味期限が短いので真似する時にはすぐ食べてください。
実は色落ちするのは副産物
市販の格安明太子を美味しくすればとってもリーズナブルになるという発想から白だしに漬けたら着色料がいい感じに落ちました。
どちらにしろ安い明太子なので、タラコそのものの食感は改善出来ませんが、旨味や味を整える事は色々出来ます。
かんずりや柚子胡椒、七味、ちょっと変わった所でラー油やニンニクなどを加えてオリジナル明太子を作ってみると面白いですよ。