セールスポイント
・手作りにこだわった台湾料理専門店。
・餃子にニンニクが不使用。
・モチモチとした皮とたっぷりの具材の餃子。
同客餃子館について
2015年、大阪府大阪市にある「同客餃子館(トンクー餃子館)」は台湾小吃料理(台湾の家庭料理)を提供している飲食店です。
実店舗では日本によくあるドカッと大皿で出す店ではなく、小皿に少しずつ盛った料理を400~500円で色々と楽しめるのが特徴となっています。
オーナーである蔡 維哲は台湾の出身であり、元々「同客餃子館」は台湾の台北で約30年間営業していた地元で人気の小料理屋でした。
料理は手作りにこだわったメニューばかりであり、当然ながら今回紹介する台湾餃子も手作業にて製造しています。
日本と台湾・中国の餃子は別物
中国にしろ台湾にしろ、餃子の中にニンニクを入れるものはほとんど存在しておらず、中国ではどうしても欲しい人はニンニクを単品で注文するそうですが、台湾の場合はタレにニンニクが入っています。
又、日本ではほぼ焼餃子ですが、中国・台湾ではほとんどが水餃子か蒸し餃子でしか販売しておらず、やや厚めのモチモチとした皮とたっぷりの具が楽しんでいます。
一方、日本の焼餃子は単品で味わう事は少なく、味付けを濃くすることでご飯とお酒の相性を高めており、皮は薄めで水分が少なく、パリッと仕上がると美味しくなる工夫がされています。
レビュー
今回紹介するのは「同客餃子館」の「台湾水餃子3種類セット」です。
三回目のリピート時に「自家製にんにく醤油」と「台湾焼餃子 鍋貼(キャベツ)」も購入したので追記しました。
取り扱っている製品のラインナップは「キャベツ」「エビ」「ニラ」「コーン」の4種類であり、「コーン」だけ製品には含まれていません。
▼外装。
台湾水餃子 水餃(シュイジャオ)と台湾焼餃子 鍋貼(ヴォティエ)の2種類があるので、購入する際には注意してください。
▼当然ながら各製品ごとに個別包装。
「キャベツ」「エビ」「ニラ」の3種類をまとめ食べ比べすることが出来るので、最初はこのセットを頼み、好みのものがあれば多めに入っている単品を購入すると良いと思います。
2つ買えば送料無料にしてくれるサービスを行っている為、格安餃子と比べれば高く感じるかも知れませんが、大きさとギッシリ詰まった贅沢な具材を考慮すると良心的な価格設定ですね。
▼台湾の辛いソース。
別途購入になりますが、「自家製にんにく醤油」と「台湾の辛いソース」というタレも一緒に販売しています。
今回は「台湾の辛いソース」を選びましたが、「自家製にんにく醤油」も一緒に購入しておけば良かったと後悔したのでリピート時に注文しました。
水餃子の調理方法
1.大きめの鍋にたっぷりの水を入れて沸かす。
2.沸騰したら冷凍のまま入れ、中火~強火で加熱。
3.沸騰したらびっくり水を入れ、5分前後茹でる。
4.ざっくりと水を切って、盛り付け。
焼餃子の調理方法
1.フライパンに油を敷き、温める。
2.冷凍餃子を並べ、水溶き小麦粉200cc注ぐ。
3.即座に蓋をし、中火で10~15分加熱。
4.蓋を外し、水分を飛ばして焼き目を作る。
台湾水餃子の完成品
水餃子の外見は全く一緒ですが、こちらは「エビ」を水餃子にしたものであり、上に載っているのが「台湾の辛いソース」となっています。
この「台湾の辛いソース」は日本人にとってはトップクラスの辛さと言っても過言ではなく、唐辛子の種と皮を丸ごと小口切りにして、植物油と豆鼓(トウチ)、食塩、砂糖などのタレに漬けたものです。
これを全て掛けて味見したら口から火を吹くかと思ったので、見た目重視せずに少量ずつ使うようにしてください(笑)。
ですが、辛味の強さと油分が焼餃子よりもサッパリとした水餃子には非常に合っており、特に野菜が多く入っているものは甘味が引き立ちました。
▼エビの中身。
割ると小籠包並みに汁がジュワッと出る程であり、日本で売っている焼餃子用の皮では楽しめない、モチモチとした皮の食感の良さを楽しめます。
又、小さなエビが餃子1つ1つごとに1匹丸ごと入っており、美味しく無いバナメイエビとは違い、プリプリとした食感がありながらも旨味がしっかりとありますね。
味付けはやや控えめでタレを付けるのが前提の塩分の強さになっており、タレを購入しない場合にはポン酢や酢醤油あたりが素材の味を邪魔せず、楽しめますね。
「同客餃子館」では豆板醤を薬味代わりにするのも良いと言っています。
▼キャベツの中身。
アングルが悪かったので中身が少なく見えますが、そんな事は無く、たっぷりとキャベツと豚肉が入っており、豚肉と野菜の重量は同割ぐらいなので満足感があります。
キャベツの甘味が優しく、餃子の皮に使われている小麦粉の風味と甘味も損ねずに楽しめる王道的なバランスの味わいとなっています。
冷凍餃子としては中身がしっかりと詰まっており、送料無料2,000~3,000円クラスのスカスカ詐欺餃子と比べると1つ1つの満足感が違い、1人で10個も食べたらかなり満腹になりました。
台湾水餃子を焼いた場合
全てが水餃子だと写真の見た目が寂しいので、焼餃子に仕立てましたが、やはり、日本の餃子と中国・台湾の餃子は別物なので基本的には水餃子で食べることを推奨します。
折角のモッチリ感が焼くことで皮が硬くなり、ギュッとした食感になってしまい、皮が台無しになってしまいます。
▼ニラの中身。
肝心の「ニラ」の中身は写真を見れば分かる様に、本場仕様のニラ餃子は日本人の想像するレベル以上にニラがたっぷりです。
が、それが独特の美味しさを楽しむことが出来る所であり、ニラを食べるならばニラレバかニラ餃子の二択と言えるぐらいにニラの風味と力強さを堪能できますね。
台湾の人にとっては故郷の味とも言えるニラ餃子はニンニク入りの餃子よりも匂いが強いのですが、今まで食べたニラ餃子の中で一番良かったと感じさせられました。
「同客餃子館」の製品は全体的に化学調味料をたっぷり使った料理ではなく、素材の持ち味を活かした台湾料理な為、化学調味料が強い市販品が苦手な管理人にピッタリです。
台湾焼餃子(キャベツ)
水餃子専用餃子を焼くという暴挙をした後日、台湾焼餃子(鍋貼)を焼きましたが、やはり、焼専用のものを焼くべきですね(笑)。
焼餃子用なのでモッチリ感はありながらも硬すぎる仕上がりにはなっておらず、中身もジューシーなので日本人が家庭で作る手作り餃子らしさがあります。
中身の具材は焼餃子用に作っておらず、水餃子と焼餃子の差は皮の水分含有量と包み方のみとなっていますが、焼餃子を好む人はコチラを絶対に選ぶ様にしましょう。
日本人にとっては餃子のヒダが折りたたまれている半月型の包み方じゃないと違和感があるかもしれませんが、あの包み方は縁起物が欲しい時に包む方法です。
中国ではお金に模した料理を食べることがお金が貯まるという文化がありますが、世界的な餃子ではヒダが無いのが普通の包み方ですね。
実は餃子のヒダは無い方が美味しく、皮と皮が重なることで生地の歯ごたえが硬くなり、火の通りも悪くなってしまいます。
点心の皮を作る時に周りの部分を薄くし、中心を厚くするのには閉じる際に味が落ちない様にする工夫です。
自家製にんにく醤油
粗く刻んだニンニクを醤油に漬け込んだだけのタレですね(笑)。
砂糖や酒、香辛料なども特別加えられておらず、濃口醤油と生にんにくを漬け込んだ、家庭でも楽に再現できる調味料でした。
しかし、ニンニクの入っていない台湾餃子が物足りないと感じる人には非常にオススメのタレであり、良く合いました。
小話:日本の焼餃子信仰は勿体ない
水気の多い皮、特に皮から作った場合には水気が多く、焼餃子にするとあまり美味しくありません。
料理教室や調理師学校などでも餃子の授業があっても、最終的には焼餃子にしてしまうことが多いのですが、圧倒的に生皮は水餃子にすると美味ですよ。
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【実食レシピ】全て手作り、東京No.1餃子「おけ以」
・東京で一番人気の餃子がお取り寄せ可能。
・モチッとした皮とジューシーなあん。
・ニンニク不使用だがニラがたっぷり。続きを見る
中にはどちらの料理方法でも美味しくなる日本の餃子もあり、両方美味しく仕上がるお取り寄せの餃子は十店舗ぐらい試しましたが「おけ以」ぐらいですね。
総評
管理人は台湾に行ったことがありませんが、「同客餃子館」の製品は台湾出身者や台湾に行ったことがある人にも好評なレビューが多数あります。
楽天に出店している水餃子の中でも比較出来ないぐらいに良心的な味わいをしており、本格的な台湾水餃子を経験したいなら本メーカーのものを選ぶのが良いでしょう。
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【実食】野菜豊富で美味「石松餃子/浜松餃子」
・肉が少なめでキャベツがたっぷりの浜松餃子。
・野菜がたっぷりの為、サッパリとしている。
・トロリとした独特な食感を楽しめる。続きを見る
現状、楽天で餃子を頼むならば「同客餃子館」と上記で話した「おけ以」、そして、浜松餃子を取り扱っている「石松餃子」が1つ上の味わいです。