セールスポイント
・製造量が少なく、市場にあまり出回っていない海苔。
・焼海苔の中では香りと旨味が強い。
・刻み海苔よりも海苔の風味を主張させたい時に便利。
マスヤマ海苔について
「マスヤマ海苔」は海苔の生産地として有名である九州の福岡 博多で寿司店専門に卸売業を営んで40年以上になる老舗海苔問屋です。
高級寿司店の熟練寿司職人も御用達であり、「福岡県すし組合指定店」にもなっています。
この店ではすべての海苔は年度またぎをしていない海苔のみを販売しているのが特徴で、厳選された高品質の海苔だけを取り扱っています。
人気商品である「生巻海苔」から始まり、焼海海苔や味付け海苔なども紹介しているので良かったら併せて読んでみてください。
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コスパと味が良い乾海苔「生巻海苔/マスヤマ海苔」
・有明海産 初摘み海苔のみを使用。
・生巻海苔(乾海苔)なので、磯の香りが強い。
・海苔の佃煮を作るには最適であり、最上級の海苔。続きを見る
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【実食】最高級、初摘み佐賀焼海苔「優/マスヤマ海苔」
・年またぎをしていない有明海産の海苔のみを使用。
・初摘み海苔を使用している為、磯の香りが強い。
・佐賀、福岡、熊本産の3種類がセットになっている。続きを見る
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【マスヤマ海苔】うますぎる味付け海苔「さくり」
・サクサクとした歯ごたえと最高の口溶け
・最高級の初摘み海苔を加工している。
・薄い海苔ではなく、厚みがあるので味が濃い。続きを見る
焼きバラ干し海苔とは?
通常の板海苔は摘み取った海苔を細かくミンチ状にし、板状に干したものとなり、それを焼いたものを焼海苔と言います。
一方、「焼きバラ干し海苔」は『ミンチ状にせずにそのまま乾燥させて焼いた海苔』なので風味や旨味、栄養価などが通常の海苔よりも多く含まれているのが特徴です。
板海苔とは形状は違うもの、吸い物や味噌汁などの汁物に使うことや麺類のトッピングに使うなど通常の海苔と同じ様に使うことが出来るので持て余すことはないと思われます。
昔からある焼きばら干し海苔との違い
上記の文章を見て、『そんなに珍しい製品ではないよね?』と思った人もいると思いますが、通常の焼きばら干し海苔は岩のり類やアオサ類から作られているものが大半になります。
ですが、「マスヤマ海苔」で扱われている「焼きバラ干し海苔」は一般的な海苔であるアマノリを使用しており、まだ一部の漁協でしか生産されていません。
故に、希少価値が高まり、通常の海苔よりもやや値段が高くなってしまうそうです。
ばら干し海苔に使われている海苔によって特徴が異なる
ばら干し海苔(焼いたもの、焼いていないモノの種類は問わず)は主に岩のり、あおさ、アマノリの3種類ですが、色々なメーカーが出しています。
様々なばら干し海苔の値段を比較してみた所、平均値を出してみると100g当り2,000円前後になりました。
やや管理人の主観が入っているものの、各種海苔で作られた焼きばら干し海苔の特徴をまとめてみると以下の様になりました。
アマノリ(黒ばら海苔)
海苔の生育場所や養殖方法などの条件により、海苔の風味と硬さはかなり変わります。
安い海苔で作った場合は風味が弱すぎるので、上等な海苔で主に作られており、需要が少ないため通常の板海苔と比べるとやや値段が高めになっていますね。
現在では有明海の『柔らかく、口溶けの良い海苔』の需要が高く、総じて作られている焼きばら干し海苔は香り、旨味、口溶けの良さのバランスに優れています。
あおさのり(ヒトエグサ)
主に使用されている種類はヒトエグサという品種であり、焼きそばに振りかけられている青のりやアーサー汁に入っているものがあおさです。
アマノリと違い独特の強い香りがあり、歯ごたえのある食感が特徴的で、緑色になっています。
単純に干したものが多く、基本的には水で戻してから調理しますが、その際には海藻特有の粘り気が出てきます。
岩のり(アマノリ属の紅藻類)
どの品種であるかは明確に決められていませんが、アマノリ属の紅藻類を指すことが多いそうです。
実は岩礁に自生している天然物以外は岩のりと表記することは出来ず、生産量が多いアマノリと比べると圧倒的に生産量が少ないので、現在では高級品となっています。
食感はやや硬く、磯の香りが強いのでそのまま食べるよりも佃煮として売られることが多いですね。
しかし、先述した通り高級品なので、多くの海苔の佃煮は『岩のり入り』として販売しており、普通の板海苔でカサ増しした商品が多数出ています。
要約
使いやすく、通常の板海苔よりも香りを楽しみたいのなら「アマノリ」
アーサー汁や海藻の様に食べるならば「あおさのり」
強い磯の香りをもとめるならば「岩のり」
レビュー
今回紹介するのは「マスヤマ海苔」の「焼きバラ干し海苔」です。
「生巻海苔」と「焼海苔 お試し味比べセット」を購入した際におまけとしてもらったものですが、同じ商品(細かい違いはあります)なので紹介します。
▼袋は実際に届くものとほぼ同じであり、「粗品」という字が無いだけです。
▼チャック付きではないのでしっかりと保管しましょう。
乾燥剤入りですが、袋がしょぼいのでジップロックなどでしっかりと封をしておきましょう。
▼中身はこのようになっています。
ここのメーカーの「生巻海苔(乾海苔)」と「焼海苔」、「焼きバラ干し海苔」、そして「市販の焼海苔」と香りの強さを順番にする場合は
生巻海苔≧焼きバラ干し海苔>焼海苔>>>>市販の焼海苔
となります。
「生巻海苔」はやはり焼かれていない乾海苔なので、海苔の香りを1番楽しめると思います。
その代り、「焼きバラ干し海苔」は焼かれてはいるものの、『刻んでいない状態のまま干す』という工程により、香りは焼海苔よりも優れています。
香りは岩のりで作られたばら干し海苔の方が磯の香りを強く感じますが、ほんのりと感じる磯の香りと塩気、焼海苔の香ばしさのバランスが良いですね!
そして、岩のりはいつまでも口の中でゴワゴワとした食感が残りますが、こちらは有明海の海苔特有の口溶けの良さがあり、徐々に味と香りが広がっていく感じがします。
▼定番はやはり味噌汁ですね。
「マスヤマ海苔」ではこの海苔を1番美味しく食べる方法として、『水で戻さず、食べる直前に載せること』をオススメしています。
実際に早めに入れたものと後で入れたものを比較してみた所、前者は香りが弱くなりますが、旨味が汁に広がります。
一方、後者は海苔の香りを損なうことなく、「焼きバラ干し海苔」特有の食感を楽しむことが出来ます。
なので、管理人は少しだけ汁に海苔を入れて、仕上げに多めに入れるというやり方が好みでした。
海苔が主役のバター醤油きのこスパゲティ
材料
スパゲティ 80~100g
茹でる用の塩 水分の1%程度
好みのキノコ 適量
長ネギ 20g
バター 10g
濃口醤油 小さじ2
茹で汁 大さじ2
焼きバラ干し海苔 適量
作り方
1.スパゲティを塩分1%濃度の熱湯で茹でる。
2.きのこを下処理し、一口サイズにする。
3.バターを入れたフライパンを弱火で加熱し、きのこと長ネギを炒める。
長ネギはほんの少し歯ごたえを残す程度にすると食感に変化を付けられます。
4.強火にし、濃口醤油を入れたら火を止めて茹で汁を入れる。
バターと濃口醤油は焦がさないようにすることで、焼きバラ干し海苔の香りを楽しみやすくなります。
5.ソースとスパゲティを絡めたら、最後に焼きバラ干し海苔を載せて完成!
よくあるきのこの和風スパゲティですが、海苔が違うだけで風味がガラッと変わるのでオススメの食べ方です。
和風スパゲティにはよく刻み海苔が飾りとしてトッピングされていますが、外食では美味しい海苔には滅多に巡り会えません。
しかし、これを食べれば良い海苔にはバターやきのこなどの強い風味に負けない香りを本来は持っていることがわかります。
総評
「マスヤマ海苔」の製品には今の所ハズレが一切無く、これもオススメの一品ですね。
板海苔と比べると値段は高めになりますが、一味違った風味と旨味を楽しめるので十分に試す価値はあります。
「焼きバラ干し海苔」だけではやや送料と値段が釣り合わないので、良かったら個人的にオススメである「生巻海苔」や「味比べセット」と一緒に購入してみてください。
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コスパと味が良い乾海苔「生巻海苔/マスヤマ海苔」
・有明海産 初摘み海苔のみを使用。
・生巻海苔(乾海苔)なので、磯の香りが強い。
・海苔の佃煮を作るには最適であり、最上級の海苔。続きを見る
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【実食】最高級、初摘み佐賀焼海苔「優/マスヤマ海苔」
・年またぎをしていない有明海産の海苔のみを使用。
・初摘み海苔を使用している為、磯の香りが強い。
・佐賀、福岡、熊本産の3種類がセットになっている。続きを見る
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【マスヤマ海苔】うますぎる味付け海苔「さくり」
・サクサクとした歯ごたえと最高の口溶け
・最高級の初摘み海苔を加工している。
・薄い海苔ではなく、厚みがあるので味が濃い。続きを見る